こんにちは、なおじです。
今日(5月14日)放送の**「風、薫る」第34話**、ご覧になりましたか?
直美(上坂樹里)の「しゃあしゃあとした要領のよさ」が炸裂した回でした。
藤田先生(坂口涼太郎)もやられた。
丸山さん(若林時英)もやられた。
見習い生たちも、なんか悔しそう。
一方のりん(見上愛)は、まだ気持ちが晴れないまま……。
両者の対比が、今日もはっきり出てましたねえ。
元社会科教師として35年、教壇に立ってきたなおじ。
生きる知恵という点で、直美の動き方にはちょっと感心するところがあります。
さあ、34話を一緒に振り返っていきましょう。

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この記事でわかること
- 直美のしたたかさが第34話でどう発揮されたか
- 丸山さん・藤田先生・見習い生それぞれへの影響
- 「屁理屈女」と言われていた多江が笑いを誘った理由
- りんとシマケンの「本音を出せない」関係の深読み
- 最後に登場した女性は誰か(次回への布石)
直美のヨイショ術・3段活用が光った

藤田先生は「完落ち」状態だった
今回、直美が藤田先生にヨイショして提案を通した件、じっくり見てましたか?
ああいうの、教師をやってたなおじはよく知ってるんです。
職員室でも、管理職や先輩教師に「先生のご判断は正しかったです」と言いながら、するっと自分の要望を通す人、いましたよ。
直美の「ヨイショ」は、ただの媚びじゃない。
相手が何を求めているかを的確に読んで、それに応えながら自分の目的を達成する、なかなかの技術です。

藤田先生、完全にやられてましたよね(笑)。
「先生のご判断の通りです」みたいな顔しながら、実は直美の提案がそのまま通っている。
これ、教室でいうと「生徒が先生をうまく動かしてる」パターンです。
35年間、何度見てきたことか(笑)。
……ちなみに、なおじも動かされた側でした。
動かすな先生を(笑)。
丸山さんが素直に従うようになってきた
33話から続く丸山さんの変化も面白いですよね。
最初は「なんだこの女」という感じで直美を警戒していた丸山さんが、34話では直美の指示に素直に従う場面が出てきました。
なおじが注目したのは、このプロセスです。
直美が丸山さんに近づいた方法は、正論をぶつけることではなく、相手の不満を先に理解することでした。
「薬が1日1回では不十分でしょう」という問題意識を、藤田先生を経由して解決してみせた。
丸山さんは「この人は本気で動く人だ」と感じたんじゃないかな。
人を動かすのは、正しいことを言う人じゃなくて、正しいことを実現できる人なんですよねえ。
これも、教育現場でも同じ。
「なんで生徒はあの先生には言うことを聞くんだろう」って不思議に思ったことが何度あったか。
あの先生も、たぶん直美タイプだったんだと思います。
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見習い生たちの「うらやましそうな目」
多江の「屁理屈女」自己申告に場が凍った
見習い生たちが直美を見る目、ちょっと面白かったですよね。
「なんで直美さんだけ……」という感じの、うらやましいような、悔しいような。
そして、多江(生田絵梨花)が「屁理屈女と言われていると思う」と自分で言い出したら、周りから「え、自分で気付いてなかったの?」という眼で見られていたシーン。
クスっとしましたよ(笑)。
気づいてなかったのがいちばん驚いた、という空気。
教室でもよくありましたよ。
「先生、〇〇ってどういう意味ですか?」って聞いてくる生徒に、クラス全員が「え、それ知らなかったの」という目を向けるやつ(笑)。
多江さん、ちょっとかわいいキャラですねえ。
多江が「屁理屈」でいられる理由
実はなおじ、多江が「屁理屈女」と言われていても気にしていなかった理由を少し考えてみました。
自分の屁理屈を「正論」だと思っている間は、「屁理屈」とは思えないものです。
それはそれで、実は信念がある証拠でもある。
多江が自己申告した瞬間、「え、自覚あったの?」と思いきや「なかった」という流れですかね。
信念を持った人間は、周りの評価を自覚しにくいんですよ。
これ、良い意味で言っています。
逆に「自分が屁理屈女だった」と気づいた今回のシーンが、多江の成長の起点になるかもしれません。
教室では「自分を客観視できるようになった瞬間」こそ、生徒が一段上がる瞬間でした。
多江さんを応援したくなりますねえ。
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りんとシマケンの偶然の再会・本音はまだ飛ばせない
りんが帰ったら、シマケンがいた
気持ちが晴れないまま帰宅したりん。
家に入ると——なんとシマケンがいる。
りんの家の入り口の戸を直していた。
しかも全く違和感なく、家族に溶け込んでいる。
……ちょっと待って。これ、どういうこと?(笑)
答えは一つです。
シマケンはりんが好き、ということ。
わざわざりんの家まで来て、さりげなく戸を直して、家族に溶け込んでいる。
これ、35年教師をやってきたなおじから見ると、あの「放課後の下駄箱前でうろうろしている生徒」と完全に同じ構造ですよ(笑)。
「べ、別に〇〇の靴を見たかったわけじゃないし」という、あれです。
シマケン、やるなあ。
そしてこの行動が、トンビ(紙飛行機)の話と重なります。
シマケンは「20トンビとんだ」と大きく言う。
でも本音(りんに会いたかった)は、言葉にはできない。
行動はすでに本音、言葉はまだ0トンビ——そういう段階なのかもしれません。
行動は本音・言葉はまだ0トンビ
でも、シマケンはりんに「会いに来た」とは言わない。
りんが作った紙飛行機(トンビ)が「10トンビとんだ」と聞けば、「自分は20トンビとんだ」と返す。
二人とも、実際には0トンビ。飛んでいなかったですよね(笑)。
行動はすでに本音、言葉はまだ0トンビ——そういう段階なのかもしれません。
「でっかいことを言う生徒ほど、実は一番不安を抱えている」というのは、教壇でもよくある光景でした。
シマケンもりんも、きっとそう。
飛ばせない言葉が、いつか届く日が来るといいですねえ。
悩む春 0トンビでも 飛べる朝
直美との対比で、りんがかわいそうに見える理由
直美が「しっかりと実績を積み上げていく」姿を見ると、りんが相対的に目立たなくなります。
でも、これはドラマの設計として意図的なんじゃないかなあ。
直美のしたたかさは「世渡り」の能力で、りんの深さは「人を理解する」能力。
二人の方法論は違うけれど、どちらも看護師として必要なものです。
りんが今は悩みが深いのは、「もっと本質的な看護をしたい」という気持ちが強いからこそ。
焦らなくていいよ、りん、と言ってあげたくなりますねえ。
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34話ラストの女性は誰?・第7週「届かぬ声」の先
第7週タイトル「届かぬ声」が示すもの
34話は第7週「届かぬ声」に含まれます。
「届かぬ声」というタイトル、今週を振り返るとじわじわ来ますよね。
丸山さんの治療改善への「声」は、直美の策略でようやく届いた。
りんとシマケンは、お互いの本音の「声」をまだ届けられていない。
多江の「正論」も、周りには「屁理屈」として届いてきた。
届きたいのに届かない「声」が、いたるところにあるのが今週のテーマなのかもしれません。
最後に登場した女性・次回への伏線か
34話の終盤に登場した女性について、確定情報は現時点では確認できていません。
なおじも「誰なのだろう?」と気になって仕方なし、です。
もしかして、お偉い方の奥様ってこの方?
だとしたら、重病の患者さん?
曲者感が漂ってますね‥。
りんと直美がどう動くか——また楽しみが増えましたねえ。
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Q&A:34話の疑問に答えます
Q1. 直美が藤田先生に提案を通したやり方は、看護師として正しいの?
A. 直美のやり方は、正直「医師の権威を利用した迂回作戦」とも言えます。
でも結果として丸山さんの治療は改善されました。
明治時代の病院ヒエラルキーの中では、看護師が正面突破できる場面は限られていた。
直美のしたたかさは、当時の制約の中で「できることをやる」という意味で、ある種のリアルな知恵だったと言えます。
元教師として思うのは、間違ったルートでも正しい結果につながることがある、という現実。
ただし、これが「常道」にはなれないという葛藤も、これからの物語で出てくるはずです。
Q2. シマケンのモデルとされる木下尚江とはどんな人物?
A. 木下尚江(きのした なおえ)は明治〜大正期の社会主義運動家・小説家で、「良人の自白」などで知られます。
りんのモデルとされる大関和さんに求婚したことでも知られていますが(断られましたが)、大関和さんの活躍を友人の相馬愛蔵に語り広めた人物でもあります。
ドラマのシマケンが「小説家志望・同人誌」という設定なのは、この木下尚江がモデルとされているからです。
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Q3. 多江というキャラクターは実在モデルがいるの?
A. 多江(生田絵梨花)については、現時点で特定の実在モデルが公式に明かされているわけではありません。
明治期の看護師訓練の場に「自己主張の強い女性」が記録されている事例はあります。
ドラマの多江は、「議論好きで意志を貫く女性」という明治期のリアルを象徴するキャラクターとして描かれているように見えます。
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Q4. りんとシマケンは今後恋愛になるの?
A. 史実ベースで言えば、りんのモデル大関和さんと木下尚江のモデルとされるシマケンは、求婚→断り、という関係でした。
ドラマがこれをどう描くかは未定ですが、34話のように「互いを励まし合う」距離感の描写が続いていることは確かです。
二人の関係性の変化が、この後の山場になるかもしれません。
楽しみに待ちましょう。
Q5. 第7週「届かぬ声」というタイトルの意味は?
A. 「届かぬ声」というタイトルは、今週のドラマ全体を貫くテーマを示しています。
丸山さんへの声、りんの本音、多江の正論——どれも「届きたいのに届かない」状況に置かれています。
直美だけが「したたかな迂回路」で声を届けることに成功した、という構図が今週のドラマの核心だと、なおじは読んでいます。
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筆者紹介|なおじ
なおじは元社会科教師として教育現場に35年間携わり、指導主事を5年、校長を11年務めました。
退職後もボランティアで子どもたちに学習を教えています。
「風、薫る」のような明治期を舞台にした物語は、社会科・歴史を長年教えてきた者として、史実との重なりが特に気になります。
病院ヒエラルキーや女性の職業確立という当時のリアルを教材で扱ってきただけに、直美やりんの「壁のある時代」に二人が挑む姿がひとしお胸に来ます。