共同通信社は27日、~女性天皇を認めることは計90%が賛同した。
Yahoo!NEWS:4月28日
と、あたかも国民の大多数が『女性天皇に賛成』しているかのような記事が掲載された。
この考えに危険は無いのだろうか。
天皇にふさわしい方とは、どのような方なのか
~多くの国民が思っているのは血統や正当性よりも天皇としてふさわしい人柄
天皇は国民の象徴~次期天皇は一部の有識者や政治家が決めるのではなく~決めるのは国民~
記事に対するコメント
この意見は、おそらく国民の最も一般的な意見なのだと思われる。
その意味で、尊重されなければならないだろう。
その上で、『天皇とはどのような存在』なのだろうか。
選挙で選ばれる公的な地位なのか?
また、『天皇にふさわしい』とは、何か。
人柄が、最も優先されることなのかについて、改めて考えたい。
日本の国体
日本の国体(国の在り方)は、『神武天皇以後、万世一系の天皇家が存続し続けてきた国(世界最古の国)』だ。
そして『天皇の、最も大切な仕事は、『国家安寧』を天に祈る』こと。
つまり、天皇は『人柄』でその地位に就くのではなく、『血統』が正しくなければ、そもそも『天皇』とは成り得ない。
天皇にふさわしいかどうかの根幹は、「血筋」。
神武天皇の血を引いていらっしゃるかどうかだ。
人柄が良いから、国民が「あの人が天皇になるのがいい」と、選ぶという存在ではない。
この一点が狂うと、日本の国体は崩れ、『日本は、悠久の歴史を踏襲し続けた世界最古の国としての日本ではなくなる』。
神武天皇の血を引かない天皇が誕生した瞬間に、『日本の歴史』が途絶える。
女系天皇と、女性天皇は全く違う
「『日本の歴史が途絶える』なんて大げさな。だって天皇126代のうち、8人も女性の天皇がいらっしゃったでしょう。」
一人で、2回天皇になった女性天皇もおいでになったので、代にしたら10代の女性天皇がおいでになったのですよ。
そのとおりだ。
女性の天皇は歴史上8名・10代いらっしゃった。
だが間違えてならないのは、この8名の方はすべて神武天皇の血を引く父をもつ、つまり『男系』の女性の天皇だ。
男系の女性天皇は、天皇としての血統をもつ。
対して、『女系』の女性天皇は、『血統』として天皇にふさわしくない。
男子から男子にのみ遺伝するY染色体
人間の遺伝情報は、染色体によって引き継がれている。
細胞の核には23対の染色体があり、
対の片方は父親から、もう片方は母親から受け継がれています
また23のうちの1対、性染色体というものがある。
この性染色体を母親からX、父からもXを引き継ぐと、XXの対ができあがり、この場合は女性となる。
母親からX、父親からYを引き継いだ場合は、XY場合の組み合わせとなり、その子は、男性になる。
つまりY染色体は、男性から男性へのみ引き継がれていく。
不遜ながら、愛子様を例とさせていただくと、
愛子様は、女性なので今生天皇から引き継いだ染色体は、X染色体。
お母様のX染色体も持っておられるので、愛子様の染色体は、XXという対。
愛子様が、仮に一般男性と結婚されると、次にお生まれになる子が男性だと仮定すると、その子のY染色体は、神武天皇から引き継がれてきたY染色体ではない。(一般男性のY染色体)。
こうして、『万世一系(Y染色体の継承)』という国の形が崩れる。
愛子様までは、男系の女性天皇として「天皇」となられる可能性は有する。
だが、愛子様のお子様は、愛子様が一般男性とご結婚されるなら、「天皇」となる資格は、ない。
その子がどんなに、人格が素晴らしく、国民が「この方が天皇になるのが良い」と思っても、資格がない。
天皇にふさわしいかどうかの判断は、『人格』以上に『血脈』だ。
なぜ女性天皇を安易に認めることが危険なのか
女性天皇を安易に認めることが危険なのは、
天皇には「血筋」が重要であるため。
天皇家の継承は男系に限られ、Y染色体を通じて血統が継がれてきている。
女性はY染色体を持たないため、女性天皇からの継承は男系の血統を断ち切ることになってしまう。
血統が失われること=日本の伝統や国体が損なわれること。
女性天皇は歴史上に存在している。
だがすべて男系の女性天皇であり、男系の血統を引いているので、国体の在り方として矛盾はない。
このような遺伝情報の流れを無視して女性天皇を認めることは、国の安定性と伝統を損なう恐れがある。
そのため、血統が重要な天皇制度において、女系天皇と男系天皇をごちゃごちゃに理解したまま、
女性天皇を安易に認めることは危険だ。
国民の大多数の大多数が、この点を誤解しているようなので、
「早急に女性天皇(愛子様)でも良いじゃないか」などと、早急に結論をださず、
今後とも、情報提供を密に行っていただき、慎重に検討をすすめていくべきではないだろうか。
まとめ
- 天皇の最も大切な仕事は『国家安寧』を天に祈ることである。
- 天皇の地位には『血統』が重要であり、神武天皇の血を引くことが必要条件である。
- 人柄や性格よりも血筋が重要であり、女性天皇と女系天皇は異なる。
- 歴史上8名・10代の女性天皇が存在し、彼女たちはすべて男系の女性天皇である。
- 男系の女性天皇は天皇としての血統を持つが、女系の女性天皇は血統的に天皇にふさわしくない。
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