令和6年(2024年)3月末で、放送作家と脚本家を引退した鈴木おさむさん。
一体どういう理由で引退を決意したのでしょうか。
本人の言葉をもとに、引退理由として考えられることを5つに絞りまとめてみました。
鈴木おさむさん引退の5つの理由
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鈴木おさむさんは、令和6年(2024年)3月末で、放送作家と脚本家を引退しました。
鈴木さんの生年月日は、昭和47年(1972年)の4月25日なので、令和6年の現在は52歳です。
いわば働き盛りですが、放送作家と脚本家を引退されました。
どのような理由による引退なのでしょうか。
鈴木さん本人が、いろいろなところで述べている引退理由を以下のようにまとめてみました。
① SMAPの引退で目標が見えなくなった
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まずは、何と言ってもSMAPの引退に伴う、燃え尽き症候群が考えられます。
鈴木おさむさんと言えば、SMAP。
SMAPと言えば鈴木おさむ、と言えるほどの深い関係性にありました。
そのSMAPの引退は鈴木さんのその後の精神構造、とりわけ『やる気』に大きな影響を与えたようです。
【鈴木】僕は長年一緒に仕事をしてきたSMAPが解散して、46歳の時に一時期茫然自失な状態になってしまいました。その後は仕事へのスイッチがこれまでのようには入りづらくなってしまったんですね。
PRESIDENT ONLINEより
その時にバランスをとっている自分とスイッチが入らない自分の間でモヤモヤした期間が続いたんです。モヤモヤを振り払うように、Netflixでドラマを作ったり新しいことにも挑戦しました。それは良かったんですけど、もはやそれすら自分の中でのデジャブ感があったんです。
46歳の時のSMAPの引退から6年間、曲がりなりに仕事を続けていましたが、『自分の中でデジャブ感』、
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これはもう、やったことだ。
あれから一歩も、前進していない…。
というような思いが、ずっとあったのだと思います。
こういう思いは、ジワジワと心を苦しめます。
つらかったのではないでしょうか。
②『ソウギョウケ』批判で立ち位置が危うくなった
鈴木おさむさんは、上記の本を出版されました。
SMAPの引退にかかわる出来事を書いていますが、あくまで『小説である』とご本人は言っています。
ですが、内容はとても詳しく、真実にせまっていると思われます。
その中で鈴木さんは、このようなことを語っています。
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放送作家を辞めると決めたから書けた」物語だった。
だって、ジャニーズのことを書けば、この人、大丈夫なのかなって誰もが思うはずでしょう。それが旧ジャニーズ事務所ですから。」
また、鈴木さんの小説『もう明日が待っている』の中に、次のような内容が載っています。
彼ら5人が所属する事務所を作った「ソウギョウケ」のトップの1人であり、この日本で、唯一無二のプロダクションを作り上げてきた女性によるものだった。
『もう明日が待っている』より
生放送の中で、絶対言うべき言葉が書いてあった。
『もう明日が待っている』より
社長に謝る機会を作ってくれたおかげで、「今、僕らはここに立ててます」というものだった。
ソウギョウケ――。どこか「創造主=神」をも思い浮かばせる単語。ソウギョウケの前に、テレビはひれ伏してしまった。
鈴木おさむさんの中には、2016年1月18日の「SMAP×SMAP」の放送会がフラッシュバックしてしまうのでしょう。
「ソウギョウケ』に対して、何か言いたい。
そのためには、引退するしかない、という思いを6年間抱え続けてきたのだと思います。
③ ソフト老害で、仕事に面白さを感じなくなった
自分が嫌われたくないから、いろんな言い訳を並べて本当のことを言わない。それが優しさだと勘違いしているんです。
PRESIDENT Online より
鈴木さんは、『ソフト老害』というトレンドワードを生み出しました。
「部下にも、女子にも嫌われたくない」
だから、「本当の事を言わない」
「部下に忖度」「上司に忖度」することは、「優しさではなく老害だ」ということでしょうか。
「老害」なのかどうかは別として、こういう感覚になってしまったら「仕事が面白くない」と感じるようになるのは、当然でしょう。
④ 病気
鈴木さんはしばらく、原因不明の体調不良に陥いっていました。
2023年の年末には歯痛と鼻の病気(「副鼻腔炎が、歯の痛みの理由かも」)が見つかり、治療をしています。
副鼻腔炎は、芳しくない状況だったようで、「体調不良など、すべての原因だったかもしれない」とのことでした。
確かに、身体はすべてが繋がっているので、どこかに不具合があると、あっちもこっちも調子が悪くなる、ということがあると思います。
そして、その原因が『副鼻腔炎』なら、そんなに心配は要らないと思います。
しかし、ちょっと心配なのは「心的な病気の可能性」です。
『SMAPの引退』『ソウギョウケへの反乱』『ソフト老害』などの状況をみると、「心的に相当なストレス」を抱えているのではないかと、心配です。
そのときに、逃げることが可能なのなら、逃げるという選択も有りだと思います。
⑤ スタートアップファクトリー
①から④の原因は、どちらかというと後ろ向きのイメージがありました。
最後の⑤『スタートアップファクトリー』については、前向きです。
放送作家を引退後、ベンチャーファンドという新たな道を歩み出しました。
最近はアドレナリンがどんどん出る
と鈴木おさむさん。
スタートアップファクトリー立ち上げの構想は、シェアオフィスを約5年前のことだったと言います。
元段ボール工場を購入し、それを改装してまず箱物をつくりました。
そこを、『金はないが、才能ある若手』を集める構想です。
まるで、手塚治虫を慕って集まった「トキワ荘」のような空間だといいます。
もうけは考えない。
自身が、面白いと感じる「スタートアップ企業の若者」にオフィスを無料で貸しています。
また、自身の事務所もこのビルの中に設置しました。
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「現在いろんな業種の4社がいます。これからはじめるファンドからユニコーン企業(評価額10億ドル超で未上場)を出したい」
そう語ります。
SMAP引退から自身の引退までの、悶々とした6年間の思い。
「仕事が楽しくない」
「誰かに忖度して、思い切ったことが出来ない」
そんな思いを吹き飛ばすような企画が始動しはじめました。
まさに、『もう明日が待っている』という気持ちだったのでしょう。
SMAP引退の真相が知りたい。
自身の仕事に疑問を感じている。
思い切ったことが出来なくなっている。
つらい40代を乗り切り、50代をどう生きれば良いのか。
そういう悩みを持っている方に示唆を与える小説だと思います。
まとめ
鈴木おさむさんの引退の原因は
① SMAPの引退で目標が見えなくなった
②『ソウギョウケ』批判で立ち位置が危うくなった
③ ソフト老害で、仕事に面白さを感じなくなった
④ 病気
⑤ スタートアップファクトリー
①~⑤までの5つの理由が複合していただろうと思われます。
このうち、①~④は後ろ向きな精神構造を感じさせられました。
しかし、最終的に鈴木おさむさんの『引退』を決心させたのは、⑤の「スタートアップファクトリー」の立ち上げという新たな出発への決意だったのだと思います。
50代の新たな挑戦が、今後どのように発展していくのか興味が湧きますね。
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