春風亭昇太さんのお弟子さんの昇吉さんは、異色の落語家。
一体何が汚職かと言いますと、東大を卒業してる落語家さんなのです。
大卒の落語家さんは、過去にいなかったのでしょうか。
過去にも数人いたようですが、昇吉さんは、初めての人なのです。
一体何が初めてなのか。
このブログでは、そんな春風亭昇吉さんについて、深掘りしてみます。
春風亭昇吉とは何者
東大卒の落語家。
師匠は、笑点の司会者の昇太。
2021年に真打ち昇進した異色の落語家。
著書に「東大生に最も向かない職業~僕はなぜ落語家になったのか?」があります。
昇吉は、初の「東大卒」真打
令和3年(2021年)春風亭昇吉さんは、真打ちに昇進会見しました。
当時41歳。
このときは、同時に4人が真打ちになっています。
三遊亭小笑(当時40歳・以下も当時)・春風亭昇々(36歳)・春風亭昇吉(41歳)・笑福亭羽光(48歳)でした。
昇吉の真打ち昇進は、落語史上初の東京大学卒真打ちでしたので、大分騒がれました。
いったいなぜ、“最高学府”である東大を出て噺家になったのでしょうか。
過去に東大卒業の落語家は2人いたようです。
(ただし、正確な人数はわかりません。)
しかし、2人とも、またはそれ以上いたとしても全員が、途中で廃業してしまったようです。
真打ちに昇進出来たのは、春風亭昇吉さんが初めてだそうです。
東大に向かない職業
昇吉さんは、東大経済学部卒です。
東大在学中に、全日本学生落語選手権・策伝大賞で優勝しています。
落語によるボランティア活動などが評価され、第1回東京大学総長大賞を受賞していますね。
卒業直後の07年4月、春風亭昇太(当時47)に入門。
すぐに“東大出の落語家”として話題になりました。
二つ目の時に(2013年)、「東大生に最も向かない職業――僕はなぜ落語家になったのか?」(祥伝社)
を出版しています。
やっぱり東大卒の落語家は、異色中の異色です。なぜ、落語家になったのか、本当に知りたいところです。
周りの者から、
「東大出なんだろう。『蒟蒻問答』の蒟蒻(こんにゃく)って漢字で書いてみろよ」などと、イジられることもしばしばだったとか。
落語家というのは、「なまじ学問はないほうがいい」と言われることもあります。
師匠の昇太さんも
「東大じゃないほうがいいんだよ」と言っていたとか。
昭吉さんは、師匠の教えを守ってなのか、自分の高座では『東大出をネタにしたことは無い』そうです。
東大出が逆に足かせになる、何てなんと贅沢なことか。
春風亭昇吉のプロフィール
- 生年月日 1979年10月29日
- 出身 岡山県
- 趣味 日本舞踊・俳句・川柳・株式投資・海外旅行・引っ越し・ドラクエ・駅弁・幸せの研究・視覚障害の子
どもたちのために落語の点字絵本を作る・アフリカの子供たちに太陽光ランプを届ける - 好きな食べ物 シャコ
- 特技 ・現代文の読解・Z会東大現代国語全国1位。 ・「センター試験解いてみた(ニコ生)」
・国語200点満点 ・元JAPAN MENSA会員検定・岡山検定「達人」 ・江戸文化歴史検定 2級
・漢字検定 準一級
略歴
1979年岡山県生まれ
2006年全日本学生落語選手権・策伝大賞
2007年東京大学総長大賞受賞 春風亭昇太に入門
2011年二つ目昇進 気象予報士登録
2012年NHK新人落語大賞 本選出場「たがや」
2013年NHK新人落語大賞 本選出場「たけのこ」
2014年NHK新人落語大賞 本選出場「紙屑屋」
2015年第一回若手演芸選手権優勝「安いお店」
2016年第27回北とぴあ若手落語家競演会 北とぴあ大賞「安いお店」
2017年第16回さがみはら 若手落語家選手権 優勝「あたま山」
2018年~放送大学「人生が愉しくなる落語学」講師
2021年真打昇進
2022年~岡山県赤磐市「あかいわ広報大使」 岡山理科大学「人生が愉しくなる落語学」講師
2023年一般社団法人落語ユニバーサルデザイン化推進協会 代表海城中学高等学校『海城学術顧問』
やたらすごい略歴ですね。
東大に入る前、まず地元の岡山大学に入学したのだそうです。
ですが、授業にはほとんど出ずバイト三昧の生活だったとか。
一念発起し、23歳の時に大受験を志し東京大学文科二類に合格してしまいます。
わーお!
東大では、最初はボクシング部に所属。
ですが、高校時代からお笑いが好きでここでも落語研究会に入部し直します。
山本進さんに師事しています。
仲間達が漫才やコントに走る中、昇吉さんただ一人だけ古典落語に取り組んだのだとか。
芸人文化の現代社会で、ここでも一人異色だったのですね。
当時の芸名は、「井の線亭ビリ馬(いのせんてい びりば)」。
思わず、「なんじゃそれ」、と言いたくなる名前です。
ふざけた名前ですが、2006年に第3回全日本学生落語選手権・策伝大賞で優勝します。
演目は「まんじゅうこわい」。
審査委員長はなんと、あの桂三枝さん。
しかも、三枝さんから「落語は荒削りやけど枕がおもろい」と講評されています。
昭吉さんが、東大の4年時の時に盲学校などで落語の公演活動を行ったときに、目が見えないので、聴覚が逆に発達している盲学校の生徒たちから、
『声がとても聞きやすい』
と言われたのが涙が出るほど嬉しかったといいます。
昭吉さんの落語、聞いてみたくなります。
東大卒業直後に、今の師匠春風亭昇太さんに入門しています。
昇太さんにとっても、自慢のお弟子さんでしょうね。
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