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【虎に翼・悲惨】梅子再登場:最愛の息子、三男の光三郎にも裏切られる

「第13週のタイトルは女房は掃き溜めから拾え」、よねや轟に続き、『梅子』さんが再登場。
ところが、梅子さんの話は実に悲しい物語なのです。
さて、どのような物語なのでしょうか。

ネタバレを含みます。

目次

夫の妾と梅子、裁判で争うことになる発端

ある日、若い女性が寅子の働く家事部の窓口にやってきます。
名前は元山すみれ(演じるのは武田梨奈)。

ある男の妾だったのだとか。
その相手の男が亡くなったので、男の遺産を相続できないかという相談でした。

本来 妾には遺産相続の権利はありません。
しかし、遺書がある場合は相続の権利が生じます。
スミレは、「遺書がある」と寅子に言いました。

後日すみれは後日遺書を持参して再度寅子のもとに訪れました。

寅子は、びっくりします。
何と書類に書かれている男の名前をみてまずびっくりします。
そこには、「大庭徹男」と書かれていたのです。

法律を友に学んだ梅子さんの夫の名だったからです。

驚く寅子が目を上げると、すみれと友に、大庭徹男の母「常」が部屋に入ってきました。
そして…、
その後に、梅子が部屋に入ってきたのでした。

寅子もびっくりしましたが、梅子さんもびっくりしてしまいます。
内心では二人とも、びっくりしてしまい、お互いに聞きたいことが湧き上がってきましたが、
この場で、大騒ぎするわけにもいきません。

二人は大人の対応で、「スン」としながら事務手続きに移ります。

遺書に書かれていたこと

遺書の内容のチェックが始まります。
遺書には 『すみれに全財産を遺贈する』と書かれていました。

「嘘に決まっている」

と怒りをあらわにする「常」。
年甲斐もなく「常」は「すみれ」につかみかかろうとします。
それを止めたのは、梅子さんの三男「光三郎」でした。

梅子さん、すみれに逆襲

そんな光三郎に、梅子は耳元で何かを呟きます。

母の言葉を聞いて、光三郎は次のように言いました。

「遺書があっても、遺留分として遺産の半分を請求できるはず。」

すみれは、慌て始めます。

梅子の判断

この件で、先ず問題となるのは、「遺書の有効性」についてです。
有効性を調べないことには先に進みませんので、この日はここまでとし、寅子は双方を解散させました。

梅子、会議室に残る寅子の元へ

互いに「スン」とした態度の公的な場から、私的な再開の場にうつった二人は、再開を喜び合います。
お互い聞きたいことが山ほどあります。

「大庭家を出たはずの梅子さんが、どうしてまた大庭家にいるの。」

「法律の道から去った寅子が、どうして裁判所にいるの。」

などなど、質問や話は尽きません。

梅子を 轟法律事務所に連れて行く

久しぶりの再会を果たした寅子と梅子。
寅子は、この後梅子を「轟法律事務所」に連れて行きました。

そこで梅子は、今回のいきさつを語り始めます。

梅子と光三郎は、確かに一度は家を出たのです。
しかし、その後、夫の徹男が病に倒れたため、二人は大庭家に戻ったのだそうです。

そして梅子は、夫の看病を10年以上も続けたのだといいます。

当時、女性が一人で子どもを育てるのは大変な苦労だったのでしょう。

『家に戻らなければ、光三郎をまともに育てられなかった。』

大庭家に戻らざるを得なかった梅子さんの心には、そういう思いがあったようです。
しかし、そういう自分に対し、梅子さんは、

自分を恥じている。

と呟きます。

梅子を励ます寅子

落ち込む梅子に、寅子は言います。

私は、うれしかった。
梅子さん、新憲法の内容が頭に入っているんですもの。

懐かしいわね、戻ってみたいわ。
人生で一番輝いていたあの頃に…。

梅子、轟とよねに弁護を依頼する

梅子は 轟法律事務所に弁護を依頼しました。

遺書の調査結果がまとまり、よねと轟は関係者が集められた大庭家を訪れました。
そこで轟たちは調査結果を報告しました。

『証人の住所には別人が住んでいた』などの理由を挙げ、『遺書は偽造されたもの』であることを告げます。

続けてよねがすみれに『有印私文書偽造の罪に問われる恐れ』もあると告げました。

すみれはあっけなく負けを認め、そのまま部屋を出ていったのでした。

梅子の本当の戦いの始まり

遺書がない場合、新民法では 妻、梅子が3分の1、
残りを3人の息子たちで分割するというルールに変更されていました。

しかし、長男 徹太(てった)は 梅子に相続の放棄を要求しました。
実の母親になんと親不孝なことをするのでしょう。

さらに、次男の徹次(てつじ)は酒浸りで、身を持ち崩しているので遺産を相続させない。
三男の光三郎はまだ学生だから、財産の管理能力はないとして、結局遺産を独り占めしようとします。

徹太の妻、静子もそれに同調します。

息子徹太に対し、梅子は相続破棄はしないと主張し、家庭裁判所に調停の申し立てをします。
轟達は、梅子の遺産獲得のため、力をふるうことになりました。

しかし、梅子の本心をは、
「自分は遺産をもらえなくてもいい。でも、子供達には平等に遺産を引き継いでほしい。そして、これからは3人が手を取り合って生きていってほしいのだ」
と語ります。

これが、普通の親の心情ですよね。
親の心、子知らず。
本当に親不孝な息子達です。

調停の行方

いよいよ調停の日となりました。
そこで、思わぬ出来事が起きます。

祖母「常」が、

私は 徹太に面倒を見てもらいたくない。

と言いだしたのです。
梅子を嫌っていたはずの「常」でしたが、

梅子と光三郎に私の老後の面倒を見て欲しい。

と続けて言います。

そりゃそうですよね。
こんな親不孝の徹太に、祖母の面倒を看ることができるはずがありません。

幸三郎は、母・梅子のことを思い、

母に意地悪をしないと約束するのを条件に 常を受け入れることを決めました。
『光三郎は、まともか』
このときは、そう思えました。

これにより、調停は梅子に優利に動きました。

光三郎、おまえもか

寅子が、上野の路地を歩いていたとき、とんでもない光景を目撃してしまいます。
『幸三郎とすみれが、人目もはばからずに抱き合っていたのです。

二人は、駆け寄ってきた寅子に気がつきます。
すみれは、ばつが悪いような笑みを浮かべました。

対して、光三郎は無言でうつむいたままです。

寅子は、裁判官です。
裁判官は、調停に関することに口を出しすることはできません。
そこで、すぐに轟法律事務所に足を運び、轟とよねに見てきた事実を伝えました。

後は、二人に任せることにしました。

後日大庭家で緊急会議が開かれました。
当然よねと轟も同席しています。

その場で事実を知り、梅子はうろたえます。
すみれは、偽造遺書の計画に失敗すると、財産を相続することが確実で扱いやすい 光三郎に乗り換えていたのです。

悲しいことに、光三郎もすみれのことが好きになってしまっていました。

好きになってしまったのだから、仕方がない。

と呟きます。
『光三郎、お前もか!』
多くの視聴者の叫び声が聞こえるようです。

すみれは言います。

いつもあなたの大事なものを取り上げてごめんなさいね。

そう言って、高笑いするすみれ。

この女を つまみ出せ!

常が興奮して叫びます。
しかし、梅子は精気を失い、自らを自嘲するような薄い笑みを浮かべます。

そして、

結婚も、妻や嫁としての生き方も、全て失敗した…。
私はすべてを放棄します…。
この家から出て行きます…。

ここまでやるか、そう思わざるを得ません。
梅子さんがかわいそすぎる。

そういう 梅子に
親不孝者の長男・徹太が言い放ちます。

婆さんの面倒は誰が見るんだよ。

言葉もありません…。

梅子は、静かに言います。

民法730条 直系血族及び同居の親族は互いに助け合わなければならない。
お母様のことは兄弟で話し合いなさい。
お互い他人のせいにしないで、自分の人生を生きていきましょう。

悲しくも、前を見て生きていくことを決めた梅子の言葉でした。

民法730条は、民法改正審議会のとき、民法改正に反対だった神保教授が最後に残した思いです。
梅子は、この新民法730条を置き土産に、大庭家と子供達と決別します。

過去の自分と決別し、梅子はよねや轟とともに大庭家を去って行きました。

梅子の未来

梅子の相続放棄が決まると、遺産は子どもたちで平等に分割することになりました。
必然的に裁判所による調停は取り下げられました。

再開した甘味処「竹元」で、梅子は寅子と猪爪家の花江と共に団子を食べていました。
3人の話題は、民法730条でした。

梅子は、『730条の条文に腹が立った』と言います。
この条文は、「家族のすべての負担を、自分(梅子)のような人間に押し付けている」ように解釈できるからだ、と語ります。

でも梅子は言います。

だから、私は息子たちに押し付け返してやったのよ。
法律は、使い方次第ね。

一見おっとりしているように見える梅子は、本当に芯の強い女性です。
『法律談義できることがうれしい』と、今の自分も境遇に喜びを感じることができる梅子。

この前向きさ、尊敬してしまいます。

話の最中、寅子は多岐川に呼び出され、中座をしてしまいました。
残された花江ちゃんは、 梅子に悩みを打ち明けます。

寅子は、本当にすごいの。
猪爪家では、自分だけが 役割を果たせていないの。

死んだ「はる」さんのように思うように家事をこなせない花江。
子供たちに心配をかけてばかりの花江。
そんな自分に対し、花江ちゃんは自虐的な笑いを浮かべていました。

そんな花江 ちゃんに、梅子は言います。

いい母になんかならなくていいと思うの。
自分が幸せじゃなきゃ、誰も幸せになんかできないのよ。

花江ちゃんは涙を流しながら、梅子手を握りました。

梅子は、自分自身も精神的にギリギリのはずなのに、花江ちゃんを思いやり、勇気づけることができる人間力があります。

是非とも、もう一度寅子と一緒に法律の道を目指してほしいと思います。
何にせよ、何らかの目標を掲げ、おっとりとした雰囲気を保ちつつ、内心で熱く燃えた生き方をしてほしいものです。

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