風、薫る第61話(6月22日放送)、ついに4人が正式な看護婦として帝都医大病院の床を踏みました。
あれだけ苦しんで、何度も折れそうになって、それでも諦めなかったりんと直美たちが、ついにここまで来た。

こんにちは、なおじです。
社会科教師として長く現場に立ってきたなおじには、「役職が人を変える」という場面を何度も目撃してきました。
今日の61話は、まさにその瞬間が描かれた回です。
読み終わるころには、「取締」という役割が持つ重さと、ツヤの告白が意味するものが、スッキリ整理されているはずです。
この記事でわかること
- 61話のあらすじ(看護婦デビュー〜ツヤの告白まで)
- 直美が「取締の立場をうまく使う」と言った真意
- ツヤが看護婦を目指した本当の理由
- なおじが「取締」の重さを教育現場と重ねた考察
- 62話への展開と今後の見どころ
まず結論から答えます
Q1. 風、薫る61話のあらすじを一言で教えてください
看護婦デビューした4人が「看護婦取締」に任命され講義も担当。そこへ看病婦のツヤが現れ「看護婦になりたい」と告白した回です。
Q2. 「看護婦取締」とはどんな役割ですか?
看病婦や実習生を指導・管理し、院内ルールを整える責任者のこと。明治期の病院で看護婦が担った現場リーダーの役職です。
Q3. ツヤが看護婦を目指した理由は何ですか?
かつて婦人科で一緒に働いていた喜代が正式な看護婦として働く姿を見て、「自分も正式に学びたい」という思いが芽生えたためです。
61話あらすじ|看護婦デビューの朝

第61話(第13週「白日の夢」初日)は、4人の正式な看護婦デビューから始まります。
梅岡女学校附属看護婦養成所を卒業したりん(見上愛)・直美(上坂樹里)・多江(生田絵梨花)・トメ(原嶋凛)は、帝都医大病院でいよいよ現場に立ちました。
「取締」という新たな役割

ところが喜んでいる暇もなく、4人はそれぞれ担当する科の**「看護婦取締」**に任命されます。
看病婦や実習生をまとめ、指導・管理を行う責任者の役割です。
看護をしながら院内の取りまとめ、さらには帝都医大病院の看護科での講義まで任されることに。
4人のうちりんをはじめ数人は正直、重荷に感じていたようでした。
直美の「うまく使ってやろう」作戦
そこで光ったのが、直美のしたたかさ。
「どうせならこの立場、うまく使ってやろうじゃない」
取締の権限を活かして院内のルールや勤務体系をより働きやすいものに変更。
実習生の受け入れもスタートし、先輩としての意識が急速に芽生えていきます。
👉関連記事:大家直美とは?上坂樹里が演じる東京育ち看護婦の軌跡
ツヤの告白「看護婦になりたい」

第61話のもうひとつの柱が、看病婦・三浦ツヤ(東野絢香)の登場です。
ツヤがジッとりんの講義をのぞいていたのに気づいたりんが声をかけると、ツヤは「私に看護婦の勉強をさせてください!」と言います。
喜代の姿が火をつけた
ツヤが看護婦を目指した理由は、かつて婦人科で一緒に働いていた喜代の姿でした。
喜代が正式な看護婦として生き生きと働く姿を目の当たりにして、「自分も正式に学びたい」という気持ちが芽生えたといいます。
SNS上では「ツヤちゃん良い子で良かった」「登場から気になってた」「応援したい!」という声が相次ぎました。
一方で「学費や試験はどうなるのかな」という心配の声も。
明治期の看護教育を受けるには、身分・学費・試験という高いハードルがありました。
ツヤの夢がどう動くのか、今後の最注目ポイントのひとつです。
りんたちの「院長への直訴」
ツヤの申し出を受け、りんと直美たちは院長の多田(筒井道隆)に「ツヤが働きながら看護科の授業を受けられるようにしてほしい」と頼み込みます。
これ、なかなか大きな一歩ですよ。
制度の外にいる人を制度の中に引き込もうとする動き。
明治という時代の空気を考えると、かなり革新的な行動といえます。
👉関連記事:風、薫る相関図|登場人物50人を5グループ別に読み解く
【なおじの考察】「取締」が人を育てる理由

「取締」という役職が与えられた瞬間、4人の振る舞いが変わった。
これ、教育現場でも何度も目の当たりにしてきた光景なんですよ。
役割が人を変える現場の現実
なおじが校長や指導主事として働いていた頃、よく目にしたのが「役職を与えると人が成長する」という現象でした。
「学年主任を任せたら突然しっかりしてきた」
「学校行事の担当になったら、あの先生が動き出した」
「委員長を任されたら、あの生徒の目が変わった」
役割が先で、成長がそれについてくる。
直美の「うまく使ってやろう」という発言は、まさにこの真理を体現しているように見えました。
「取締」という言葉の重さ
現代の感覚では「取締役」とか「取り締まる」という言葉はどこかコワいイメージがありますが、明治期の「看護婦取締」はむしろ「現場を支える責任者」の意味合いが強かった。
バーンズ先生が帰国した後、誰がこの現場を支えるか。
その答えが、4人への「取締」任命だったのかもしれません。
与えられた役職を嘆くのではなく、チャンスに変えた直美の眼力は、さすがとしか言いようがありません。
「役職が人を変えることを、なおじは35年強の教育現場でも実感してきました。この本は、その現象をより深く理解するヒントになります」

前話60話からの振り返り
61話をより深く楽しむために、前話60話の流れを整理しておきましょう。
バーンズ先生の帰国と直美の居候
看護婦見習い生の卒業と同時に、看護教師のバーンズ先生(エマ・ハワード)が帰国しました。
りんと直美は「卒業後も病院で働けるようバーンズたちが陰で尽力してくれていた」ことを捨松から聞かされます。
寮を出ることになった直美は、一ノ瀬家に居候することに。
妹・安の祝言とりんの複雑な思い
りんの妹・安(早坂美海)の祝言の日、団子屋で話すりんと虎太郎(小林虎之介)のそばにシマケン(佐野晶哉)が通りかかります。
シマケンが去った後、虎太郎は「必ず出世する」と宣言。
りんには、そのセリフが少し違和感として残ったようでした。
👉関連記事:一ノ瀬りんが看護を選んだ真相|朝ドラ風薫るWヒロイン
「白日の夢」という週タイトルの意味

第13週のタイトルは「白日の夢」。
「白日夢(はくじつむ)」とは、目が覚めているのに見る夢、つまり現実の中で見る夢・希望・理想のことです。
ツヤが「看護婦になりたい」と告白したこと。
りんたちが正式なナースとして一歩を踏み出したこと。
どちらも「当時の常識では難しい夢」に向かって動き出す姿です。
「白日の夢」というタイトルが、この週の主人公全員に重なってくる仕掛けになっているわけですね。
脚本の遊び心、好きですよ。
「なりたい」と 声に出したら 夢になる
62話への展開と今後の見どころ

62話では、ツヤが看護科の講習を働きながら受けられることになる展開が予告されています。
「夢を叶えるための仕組みを、現場の人間が動いて作る」という流れ。
これはりんと直美の成長の証明でもあります。
また、虎太郎とシマケンという2人の男性の対比がどう描かれていくのかも、今後の見どころのひとつです。
「出世するから」と「書き続ける」の対比
虎太郎の「出世宣言」と、シマケンが小説を書き続ける姿は、明治という時代の2つの男性像の対比になっています。
どちらがりんの心に近いか、どちらと未来を歩くのか。
13週以降の展開から目が離せません。
👉関連記事:朝ドラ「風、薫る」キャストとあらすじ総まとめ
👉関連記事:朝ドラ風薫る全26週130回と実在モデル2人の史実
よくある質問(Q&A)
👉関連記事:朝ドラ風薫る全26週130回と実在モデル2人の史実
筆者紹介|なおじ

なおじは元社会科教師として教育現場に35年間携わり、指導主事を5年、校長を11年務めました。退職後もボランティアで子どもたちに学習を教えています。
社会科・歴史を長年教えてきたので、明治時代の社会背景や時代の空気を読み解くのが得意分野です。「取締」という役職が人を変える現象は、学校現場でも何度も目の当たりにしてきた光景で、今回の61話には思わずうなずかされました。