MENU

風、薫る19話感想│りんが亀吉に「ナースになります」と宣言した理由

こんにちは、なおじです。

朝ドラ「風、薫る」19話、見ましたよ。

りんが亀吉に向かって「わたし、ナースになります」と宣言した場面。

画面の前で思わず、「きた!」とつぶやいてしまいました。

そして、貞さんの毒舌。

この貞さんの一言がどれだけ救いだったか。

今回は第4週「私たちのソサイエティ」の木曜日(4日目)として放送された19話について、なおじの感想を書いていきます。

👉関連記事:朝ドラ「風、薫る」放送期間・全130回と実在モデル2人

この記事でわかること

  • 環がさらわれた続き・美津がやっと気づいた理由
  • りんが亀吉に離縁を申し出た場面の詳細
  • 「ナースになります」宣言の伏線はどこにあったか
  • 貞の毒舌が「救い」に感じられた理由
  • 卯三郎のつぶやきの意味と今後の展開
目次

美津がやっと気づいた・遅いけど仕方ない

油断させるのが目的だった

環がさらわれた続きから19話は始まります。

環を連れ去った者が奥田の家の者だということを美津は覚えていた

自分を油断させて、りんと環の居場所を探るのがねらいだったことに、美津がやっと気づきます。

なおじ、正直思いました。

もうちょっと早く気付いてほしかったなあ、と。

でも、考えてみれば無理もない。

美津は女手ひとつでりんと安を育て、毎日のことで精いっぱいのはず。

相手がそこまで計算して近づいてきたとなれば、普通は気づかない。

「気づかなかった私がバカだった」という自分への怒り、水野美紀さんの表情から伝わってきました。

りんが弁当に魚を詰めた

りんが弁当に環の好きな魚を詰めて、那須へ向かう準備をします。

ここ、さりげないシーンですが大切。

これから環を取り戻し、離縁を申し出に行くというのに、環が喜ぶものを持っていこうとするりんの母心。

りんにとって、この戦いは「権利を勝ち取る」のではなく、環に笑顔でいてほしいという気持ちから来ているんですよね。

卯三郎のつぶやきが伏線だった

美津が瑞穂屋に欠勤の理由を告げる

美津が瑞穂屋にりんの欠勤の理由を告げる場面がありました。

このとき卯三郎が、「女親が子どもを引き取るのは難しいでしょう。よほどりんさんに有利なものがあれば…」とつぶやく。

でました!

これが伏線というやつですよね。

「りんに有利なもの」=「ナースになること」、この流れですね、これ。

わかりやすい伏線でもありましたが、だからこそあとのりんの宣言が「当然の帰結」として気持ちよく響くわけですよね。

伏線の回収がうまいドラマの作り方

35年間教壇に立っていたなおじは、授業でよく「伏線」という言葉を使いました。

歴史の授業でも、「この政策が後の何につながったか」という問いかけをよくしたものです。

脚本の作り方と授業づくりは似ているなあ、とこういう場面を見るといつも思います。
伏線を張って、きちんと回収する。

教室でも同じで、伏線を張れる先生の授業は面白い。
話が脱線しました(笑)。

👉関連記事:一ノ瀬りんが看護を選んだ真相|朝ドラ風薫るWヒロイン

りんが亀吉に離縁を申し出た

那須・虎太郎との再会から奥田家へ

那須に着いたりんを虎太郎が見つけます。

りんは虎太郎と二人で奥田家を訪れましたが、最後はりん一人で乗り込んだ。

ここがいい。

虎太郎に守られながらではなく、自分の足で踏み込む。
(亀吉としては、頼ってもらえず残念だったでしょうが‥。)

亀吉と貞がりんを迎えます。

貞は「環、向こうで遊ぶべ」と言って環をその場から離す。

この貞さんの行動、深読みすればするほど味わい深い。

りんと亀吉の話し合いに環を巻き込みたくなかったのか、それとも…。

「離縁は構わないが環はやらねえ」

りんが亀吉に離縁を申し出ると、亀吉は離縁は構わないが環はやらねえと言う

この男、まあ言っていることは「わかる」のです。

なおじも孫がいます‥。孫はかわいい。

どの孫もかわいい。

りんへの感情と、環への感情は別物なんですよね、きっと。

ただ、亀吉の本音は、どうやら環を出しにして、りんに戻ってもらいたかった‥。
そういうとこだぞ、亀吉(笑)。

りんはともかく「小魚の佃煮を環に渡してくれ」と亀吉に頼む。
この一言の重みは、あとで効いてきます。

「ナースになります」宣言の衝撃

亀吉が吐いた言葉とりんの反論

金欲しさに東京で病人の下女やんのけ?」という亀吉の言葉。

女が金を稼げるわけがない、稼ぐなら男に身を売るしかないという決めつけに、りんは毅然と答えます。

「わたし、ナースになります」

画面の前で思わず拍手しそうになりました。

父の言葉が蘇った瞬間

りんは父・信右衛門の言葉を思い出していました。

「誰かが、負けた者、弱った者の側に立ち、手を差し出せる世でなければ、さびしい…、さびしすぎる。」

りんはそれを受けて「淋しい社会は嫌だから」と宣言する。

この場面、なおじには刺さりました。

35年間教師をやってきて思うのは、「社会の弱い側に立つ」という意志を持てる若者はなかなかいない、ということ。

りんはその言葉を、感情ではなく「覚悟」として口にした。

それがまた、美しいんです。

弱き者 手差し出せと 父の声

👉関連記事:風薫る17話・美津の「恥を知りなさい」に震えた

貞の毒舌がなぜ「救い」だったか

「環をりんにくれてやれ」の一言

貞が「環をりんにくれてやれ」「ちっともかわいくねえ」と言って部屋を出ていく。

この一言で、この一件はあっさり片付きます。

亀吉の「女には無理だ」という壁を、一番近くにいた女性が崩した。

貞さん、根岸季衣さんの演技がまた絶妙でした。

小魚の佃煮が語ること

東京への道すがら、環の「魚がおいしかった」という一言で、りんが気づく。

貞が環のために小魚の佃煮を作っていたことを。

そして、奥田屋の台所に一人たたずむ貞さんの画像へ‥。

「ふん、薄いね」と、りんが持ってきた佃煮をひとくち食べてつぶやく貞さん。

貞さんらしい一言‥、でもこの毒舌、なおじには「救い」でした。

こんな風に毒を吐けるなら、貞さん、孫の環を失っても大丈夫だろうと思えたから。

そして、「(りんは)あんなクソババア(美津のこと)連れて、東京で生きていけるはずがねえべ。おっかあ酒」と毒づく亀吉の頭を、ペンと叩く貞さん。

ええぞ、ええぞ。
もっと亀吉を厳しくしつけろ(笑)。

なおじにも孫がいます。どの孫もかわいい。
孫と嫁の板挟みというのは、祖母や祖父ににとって本当につらい‥。
貞さんの「環をくれてやれ」という一言には、孫への愛情と、嫁への複雑な思いが全部詰まっていた気がします。

環のために用意した小魚を見つめる貞さん…。
孫を失ってどれだけ哀しいか。
毒舌の裏の哀しさが、胸に来ました。

👉関連記事:風薫る7話・大酒飲み亀吉へ嫁いだりんが泣かなかった理由

虎太郎、何者だ

奥田屋の前で相撲を取る虎太郎

このころ、奥田屋の前では虎太郎が従業員を相手に相撲(けんか)?
みんなやっつけていた。

虎太郎、何者ですか(笑)。

なおじ、バスケ部顧問を十数年やりましたが、こういう「何でもできる体育会系」、チームに一人いるとありがたい。

場を盛り上げつつ、いざとなれば頼りになる。

虎太郎はその典型みたいな人物ですね。

今後の活躍が楽しみです。
(これで、退場だったらかわいそう‥。)

👉関連記事:朝ドラ「風、薫る」キャストとあらすじ総まとめ

よくある疑問Q&A

Q:りんがナースを目指すことが「有利」なのはなぜ?

A:卯三郎が「よほどりんさんに有利なものがあれば」とつぶやいていた場面がありました。明治時代、女性が子どもの親権を取るのは非常に難しかった時代です。ナース(看護婦)として収入と社会的な立場を得ることが、親権交渉において「有利な条件」につながるという伏線です。19話ではその布石がはっきりと打たれました。

Q:貞はなぜ「環をくれてやれ」と言ったのか?

A:貞さんはドラマ序盤からりんに対して厳しく当たる姑として描かれてきました。ただ、環を連れてきたのが「りんを呼び戻すための餌」だったことを知っていたかどうかはわかりません。ただ、環の笑顔と幸せを本当に願っていたからこそ、最後は孫をりんに渡すことを選んだのではないでしょうか。貞さんの毒舌の裏にある愛情は、この作品の隠れた見どころです。

Q:虎太郎はどんな人物?

A:りんの幼なじみとして登場した虎太郎。那須でりんを見つけ、奥田家まで同行します。19話では奥田屋の前で従業員を相撲?で次々と倒すという、かなりの強さを見せました。今後りんの支えになる人物として描いてほしいと願っています。

Q:第4週「私たちのソサイエティ」のテーマは?

A:「私たちのソサイエティ(社会)」というタイトルは、りんが最後に宣言した「淋しい社会は嫌だから」という言葉に集約されます。弱い者の側に立つ社会をつくるために、自分が何者になるかを選ぶ週として設計されていた、非常に骨太なテーマ設定でした。

Q:亀吉は今後も登場する?

A:三浦貴大さんが演じる亀吉は、今週で離縁が成立する流れになっています。ただ、朝ドラの構造上、こうしたキャラクターが後で再登場することも多い。貞さん同様、最終的には「憎めない人物」として描かれる可能性もあるかなと、なおじは見ています。

👉関連記事:朝ドラ「風、薫る」第1週まとめ|翼と刀・全5話の見どころ
👉関連記事:「風、薫る」第3週まとめ・直美の嘘と捨松の史実が重なった5日間

筆者紹介|なおじ

なおじは元社会科教師として教育現場に35年間携わり、指導主事を5年、校長を11年務めました。退職後もボランティアで子どもたちに学習を教えています。

社会科・歴史を長年教えてきたので、時代背景や史実との比較が得意分野です。朝ドラの感想記事でも「この時代の女性はどんな立場だったか」という視点を忘れないようにしています。

現在は8つのブログでドラマ芸能政治歴史スポーツ学び書評を書いています。

風、薫る19話

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次