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『風、薫る』第106話|直美の体調と多江の手紙に迫る戦争の影

『風、薫る』第106話は、直美の体調の変化を気にかけるりんと、広島にいる多江から届く手紙が交差する回でした。

第22週では、直美の妊娠を小川が喜ぶ一方、出征が決まりそうです。新しい命へ向かう夫婦の時間に、戦争の影が近づいてくる。その始まりを感じさせた朝でした。

裁縫が苦手な直美が、小川の軍服のボタンに愚痴をこぼす。そんな小さな日常のそばに、多江の手紙が届きます。りんと直美が怒った理由をたどると、戦争はまだ見えない場所から、2人の仕事と暮らしへ確実に入り込んでいることが見えてくる‥。

『風、薫る』第106話|直美の体調と多江の手紙

この記事で先に見ておきたいこと

  • 直美の妊娠は、小川との暮らしが確かな形になった喜びの場面でした
  • 小川の言葉は、自分の喜びより直美の笑顔を先に受け取る愛情に聞こえます
  • 出征の知らせは、夫婦の未来へ戦争が入り込む瞬間でもあります
  • 多江の手紙は、広島の看護現場で起きている苦しさを、りんと直美へ届けました
  • 第106話は、「明るい未来」という週題に戦争の影を重ねた転換点です

『風、薫る』全体の時代設定や実在モデルとの関係を押さえておくと、第106話に流れる戦争の緊張も見えやすくなります。

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目次

この記事のポイント

Q1. 「風、薫る」第106話で、りんと直美に何があった?

「風、薫る」第106話では、りんが体調の悪そうな直美を気にかけます。直美は裁縫が苦手で、小川の軍服のボタンを縫い付けることにも愚痴をこぼしていました。

Q2. 直美の妊娠は「風、薫る」の何話で分かる?

直美の妊娠は、第22週で小川が喜ぶ展開として描かれます。第106話では妊娠そのものは明かされず、直美の体調の変化が前触れとして置かれています。

Q3. 多江の手紙に、りんと直美が怒った理由は?

陸軍予備病院にいる多江の手紙には、看護の現場で起きている苦労がつづられていました。広島から届いた便りが、りんと直美のいる場所にも戦争の現実を運んできたためです。

直美の妊娠が照らした小川との夫婦の時間

直美の妊娠が照らした小川との夫婦の時間

針の糸
 父の名案を
  待っている

直美の妊娠を小川が喜びます。2人の暮らしに、新しい命を迎える時間が差し込んできました。

ただ、第106話で先に映るのは、軍服のボタンに愚痴をこぼす直美です。大きな出来事の前にある、あまりに身近な場面‥。

軍服のボタンににじむ結婚生活

小川の軍服のボタンが取れかけるたび、直美は縫い付けなければなりません。裁縫が苦手な彼女にとって、それは気の重い仕事だったのでしょう。

けれど、その愚痴が出ること自体に、夫婦の暮らしがあります。看護婦として張りつめてきた直美が、家では夫のボタンに困っている。その小ささが、かえって2人の生活を近く感じさせます。

直美が看護婦として重ねてきた時間を振り返ると、この場面の見え方も変わります。

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新しい命の知らせが変えたもの

妊娠を小川が喜ぶという知らせは、夫婦が新しい時間へ踏み出すことを伝えていました。けれど、その喜びのすぐそばには、出征という現実が待っています。

軍服のボタンは、直美にとって面倒な針仕事。それでも出征が決まれば、その一針は、小川を送り出すための支度にもなってしまうのかもしれません。

軍服の 
 ボタンの先に
  春がいる

第22週で出征が近づけた戦争の影

日清戦争が始まり、第22週内に小川の出征が決まりそうです。直美の妊娠を喜ぶ夫婦の時間に、戦争が入り込む悲しい展開が目に浮かぶ‥。

新しい命を迎える準備と、夫を送り出す現実。2つを同時に受け止めなければならない直美の時間は、急に狭くなっていくのでしょうか‥。

日清戦争が暮らしへ入り込む瞬間

戦争は、遠い場所で始まるだけではありません。小川に出征が決まったとき、それは直美の毎日の形を変える出来事になってしまう。

軍服のボタンは、これまでなら夫婦の小さな愚痴の種でした。けれど出征が決まれば、そのボタンは小川を遠くへ連れていく軍服の一部として、違って見えてきます。

前話から続いていた戦争の気配は、ここで直美と小川の暮らしへはっきり関わっていきます。

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喜びの時間に差し込む別れ

夫婦が赤ちゃんを迎えるなら、本来は名前や暮らしを少しずつ考えていくのでしょう。ところが小川には、出征という期限が置かれます。

直美が何を選び、どんな言葉で小川を見送るのかは、これからの物語に委ねられていく‥。
それでも視聴者にとっては、106話の時点で2人の喜びが戦争に急かされていることだけは、はっきり伝わってきます。

直美の手元にある軍服が、夫婦の未来と別れの気配を同時に抱えていました。

多江の手紙が突きつけた看護の現実

多江の手紙が突きつけた看護の現実

多江の手紙は、戦争が看護婦たちに何を求め、どれほど厳しい現場を生むのかを、りんと直美へ突きつけます。

広島の陸軍予備病院から届いた声

第106話では、陸軍予備病院にいる多江から手紙が届き、その内容にりんと直美は激怒します。

それまで、りん、直美、多江たちは、目の前の患者と向き合うために看護を学び、働いてきました。ところが戦争は、患者の数も状況も、看護する側の心の準備もお構いなしに変えてしまう。

多江の手紙は、遠く広島から届いた便りでありながら、2人にとっては決して遠い話ではなかったはずです。

戦場の外にいる2人が怒った理由

りんと直美が怒ったのは、多江が苦労しているからだけではない。看護に向き合う女性が、傷ついた人を支えようとするほど、別の偏見や理不尽にさらされる。その構図に怒ったのではないかと、なおじには見えます。

戦争は、戦地だけで完結しません。傷病兵を受け入れる病院、働く看護婦、手紙を待つ仲間、出征を見送る家族へと、波紋が広がっていく。第106話は、その波紋が物語の中心へ届いた朝でした。

多江がどんな人物として看護の道を選び、りんや直美とどう並走してきたのかも、この手紙を読むうえで大切です。

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りん、直美、多江を含めた登場人物の関係と物語の位置を整理したい方は、全体像から見直すと分かりやすいでしょう。

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よくある質問

筆者紹介|なおじ

なおじは、公立小・中学校で約35年、社会科を教え、校長・指導主事としても学校に関わってきました。歴史を教えるとき、年号の向こうには、暮らしを急に変えられた人たちがいることを大切にしてきました。

『風、薫る』では、史実や放送内容を土台に、登場人物が日常の中で受け取る出来事を見つめています。第106話でも、日清戦争は小川の軍服や直美の手元へ入り込んできます。その小さな場面に残る重さを、これからも追っていきます。

現在は8つのブログでドラマ芸能政治歴史スポーツ学び書評を書いています。

風、薫る106話

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