プロでも、一人で技能向上を図るのは難しい。
優れたコーチに恵まれることが上達の秘訣。
穴井詩さんの今季2勝の陰には、コーチの石井雄二さんがいる。
穴井詩(36歳)今季二勝目! 支えるコーチ、家族、そして仲間たち
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今季2勝目
穴井詩(らら)さんが、パナソニックオープントーナメントレディースで、今季2勝目を達成した。
おめでとう!❤️
一進一退の手に汗を握る展開。勝負が決まったのは最終18番ホール。並んでいた永峰咲希さんがボギーをたたく。
その18番で、穴井さんはイーグル外しのバーディー。トータル10アンダーで2勝目を飾った。
先日の、ヤマハレディース葛城に続く、1シーズン複数回優勝の夢を実現させた。
3日目 出だしボギー
決勝ラウンドの3日目の1番ホールは、残念ながらボギースタート。
グリーン手前ラフからのアプローチが、何と、逆側のグリーンエッジまでこぼれるミスショット。プロには珍しいミスショットは、「2勝目のプレッシャーか!」と思わせた。
この時点で、8アンダー。
対して永峰咲希さんは、6番ホールでチップインバーディー。穴井さんを捉え、同じく8アンダーとした。
だが、同じ6番ホール、穴井さんも距離のあるバーディーパットを沈めて9アンダーとし、すかさずトップの座を取り戻す。
8番ホール 永峰咲希さんのダンク・イーグル
すごかったのは、8番。
永峰さんが打った2打目が、直接カップにたたき込まれた。余り見ないダンクショットのようなイーグルが生まれる。この時点でまた永峰さんが逆転し10アンダーのトップ。
だが、穴井さんの8番ホールも、なんなくバーディーを奪う。これで、穴井さん、永峰さんが再び並んだ。
10番ホール 長いパーパットを沈める
穴井さんの10番ホールは、ピンチだった。
パーパットは、大分距離があり、「これはもしかすると入らないか」という雰囲気もあった。たが、なんとこれをねじ込む。
値千金のパーパットを沈めた。
永峰さんの12番
11番でボギーとしていた永峰さんは、12番パーファイブの二打目を深いラフに入れてしまいピンチ。
と、思ったのだが、絶妙のアプローチ。
見事にコントロールされたボールがピンに寄った。
永峰さん、なんなく決めてバーディー。
ここで再び、穴井さんに並びトップ。
永峰咲希さんも、気迫あふれるプレーで、一進一退が続く。
16番の明暗
16番で明暗が再び分かれる。
永峰さんは、ここをボギーとした。
その16番で、穴井さんはバーディー。
このバーディーがすごかった。
ティーショットが乱れてラフ。そのラフからのセカンドショットが、スーパーショット。
力強く振り抜かれたボールは、ピンを直撃したボールは絶好のポジションに止まった。
もし、ピンに当たらなかったら、グリーンをオーバーしていたかもしれない。
「ついてるねえ。」
先週の神谷そらさんの時もそうだが、優勝するときは、こういう「運」も必要だ。
17番の暗雲
続く17番は、今度は永峰咲希さんに女神が微笑む。
永峰さんが、チョット距離があるバーディーパットを見事に沈めた。
対する穴井さんは、アプローチをミスしボギーをたたく。
バーディー、ボギーで、穴井さん、永峰さんが9アンダーでまたまた並ぶ。
そして、勝負は最終の18番ホールへ。
18番ホール
なんと、なんと、永峰さんのパットが一筋外れ、バーディーパットが入らない。
今日は永峰さんの日ではなかった。
穴井さんのショットは、見事にピンに寄り勝負あり。
楽々バーディーを決め、今季二勝目を達成した。
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穴井詩さんのプロフィール
優勝した穴井さんの出身は、「どうする家康」でおなじみの愛知県岡崎市。
教師をしているお父さん(幸二さん)の仕事の関係で、中学校2年生の時に渡米。
アメリカで大学に入学(ノバサウスイースタン大学)したが、帰国により中退。
穴井さんは、帰国子女なんですねえ。
ゴルフは、渡米前の小学校5年生からはじめた。渡米後レキシントン高校に入学し、そこでゴルフ部に入る。その当時のエピソードとして、男子部員ばかりのゴルフ部の中でも、女子の穴井詩さんの飛距離は当時から目立っていたとか…。
JLPGAの公式サイトによると、穴井詩さんのプロフィールは、
身長165cm
体重58kg
血液型B型
出身校Nova Southeastern University中退(米国)
プロテスト合格日2008年7月31日入会日2008年8月1日(80期生)
スポーツ歴水泳
趣味写真
好きな色全色
ゴルフ歴11歳~
師弟関係Warren Smith 井上透
ホールインワン2回
所属 GOLF5
家族構成
お父さん、お母さん、そして、兄と妹が一人ずつの5人家族とのこと。
お父さんもお母さんも、教師らしい。
家族は現在は日本に帰ってきている。
お姉さんとお兄さんは、ゴルファーではないらしい。一般人らしく職業などはわからない。
また、未婚とのこと。
コーチが変わった!?
穴井詩三と言えば、成田美寿々などを指導している井上透さんに2015年から指導をうけていた。
だが、どうやら今年から、2014年まで指導を受けていた石井雄二さんの所に戻ったらしい。
穴井さんの方から「メジャーで勝ちたいので、もう一度教えてください」と、再入門を果たしたとか。
石井さんのもとで、「骨格の使い方からスイングを見直し」、さらに「無理をしない戦略的思考法」も学び直したようだ。
今回の大会はは、ロングホールで1回も2オンをねらわない戦略で攻めていた。飛ばしやで、ガンガン攻める今までの穴井さんとは、ひと味違ったオトナの攻め方を感じる。
飛ばし屋という一面だけでなく、ウェッジなどの小技もさえていた。
明らかに、去年までの穴井さんとは違うバーディーの取り方をしている。
穴井さんにとっては、コーチが変わったことが良い方に転んだ。
「来週はメイジャーなので、またそこで頑張りたい」と、試合後のインタビューで述べていた。
石井コーチの言葉
石井コーチは、穴井さんのメンタル強化から取り組んだのだとのこと。
「穴井さんは、気持ちが入ると、テンションが上がりすぎて、必要以上に振りに行く傾向があった。それを出さないように。さらに年齢が年齢なので、できるだけ1回のショットでつう集中力を最小限に抑える。終盤まで集中力を切らさないようにする」ことをテーマにして指導したという。
この「気持ちの作り方」でユニークなのは、
穴井さんが日常で一番リラックスする時を想像させたという。
穴井さんは、一番リラックス出来るのは「お風呂」だと答えた。
そこで、石井コーチは、「お風呂から出て、そのままショットする気持ちで、いつでも打てるようにしなさい」と穴井さんに指示した。
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穴井さんの同期は?
穴井さんは、2008年に一発プロ合格を果たしている。第80期生。
同機には、菊池絵里香さん、優勝争いを演じた木戸愛さん、申ジエさん、原江里菜さん、黄アルムさん、森田理香子さんなどがいる。
ベテラン勢も頑張る
穴井詩三だけでなく、上田桃子、藤田さいき、金田久美子選手などのベテラン勢が、若手の壁になり、ツアーを盛り上げている。
神谷そらさんなどの若手だけでなく、ベテラン勢も頑張っている今季ツアーは本当に面白い。
目が離せない状態になっている。
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