歴史雑感– category –
- 日本らしさ
鴨長明の「方丈記」は、なぜ片仮名主体の和漢混淆(交)文で書かれたのか
紀貫之は、「男もすなる日記」と、あたかも自分が女のように「仮名文字」で土佐日記(935年ごろ)を書いた。仮名文字は女性の文字だったのだ。それから約300年後の1212年、「鎌倉殿の13人」の頃、鴨長明は、片仮名主体の漢字混じり文で「方丈記」を書い... - 日本らしさ
仮名文字文学「土佐日記」「源氏物語」「枕草子」によって、日本の日本らしいものの考え方が深まった
中学校の社会科で、源氏物語や枕草子は、どのように指導されることが想定されているか。最終到達点は、『国際的な要素をもった文化が栄え、後に文化の国風化が進んだことを理解している。」と言う状態を目指す。 - 日本らしさ
『自利利他』、日本の心を生み出した『空海』
天才といわれる人でも、ゼロから創造する人は少ない。日本人は、『真似から独自のモノを生み出す』能力に長けている。しかも、元のモノを遙かに越える日本的な『文化』として完成させる。仏教界・思想界の大天才『空海』も、その一人。空海は、インド密教と中国密教から、日本独自の「日本密教」、そして『自利利他』という日本の魂を生み出した。 - 日本らしさ
日本思想史上、最古の人『最澄』の一乗思想とは?
日本思想史上最古の人物は、「最澄」であろう。「総ての人は仏の前に平等。どのような人も仏によって救われる」という、最澄の思想が日本人の魂を培った。 - 歴史雑感
敵が自国に迫る時、「武力抵抗」or「恭順」の議論の中で「中立」を選んだ長岡藩 河井継之助の少年期・青年期
司馬遼太郎氏が描く「峠」の主人公、長岡藩の河井継之助の生き様は、今なお多くの人に影響を与えている。 継之助が生きた江戸最末期は、現代日本が置かれている状況をイメージさせる。薩摩・長州を中心とする新政府軍が、旧幕府軍(奥羽越列藩同盟)に... - 戦国時代
『どうする家康』、「大高城で」「三方原で」「サボる部下に」そして「平和の世が訪れて」
『どうする家康』 用心深いのか、優柔不断なのか 日本人なら誰でも知る徳川家康は、天下を統一し260年の平和の世である徳川幕府の基礎を築いた人物である。1542年に生まれ、江戸幕府を礎を盤石とし、亡くなる 1616年まで、常に 『石橋をたたいて渡る』... - 日本らしさ
江戸末期、286種の旗が載る研究本を著し、国防に多大な貢献をした 水戸藩の鱸重時とは
水戸の斉昭により、「日の丸」が日本の国旗となった。その斉昭を支えた国旗学者が水戸にいた。その名は鱸重時。ペリー来航の前に、世界の国旗など286の旗を「萬國旗鍳」という本にまとめ発刊。さらに重時は、日本初の西洋式軍艦「旭日丸」の建造を指揮した。 - 歴史雑感
『負けに不思議の負け無し』敵を知るために 外国旗に関する最古の書を残した 松浦静山
松浦静山は、鎖国下わずかな史料しか手に入らないにもかかわらず、国旗研究の先駆者として優れた成果を残した。大名で有りながら剣の達人でもあった。著書「剣談」には、あの有名な『勝ちに不思議の勝ち有り、負けに不思議の負け無し』という言葉がある。 - 日本らしさ
「倭」は「日本」なのか
中国の書『旧唐書』に「倭」と「日本」の関係が書かれている。でも支離滅裂。サンドイッチマンではないが『ちょっと、何言ってるか分からない』と言いたくなる。中国人には「倭」と「日本」は同じ国、という万世一系が理解できなかった。 - 日本らしさ
「日本」の呼称、「にっぽん」と「にほん」どちらがより古いか
「日本」の読み方は「にっぽん」「にほん」両方可。ではどちらがより古い時代からある読み方か。実は「にっぽん」が古い。もう一つ、漢音では「ジッポン」で、ここから「ジャパン」になる。さらに、大和言葉では「日本」は「やまと」と読まれた。