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風、薫る第97話|直美の無償看護と横沢の来訪

連続テレビ小説「風、薫る」第97話(2026年8月11日放送)を一言で言うと、直美の理想と、りんの私生活が同時に動いた回。

無償で看護を引き受けた直美と、りんの元に現れた横沢――
二人の人生が、この日を境に大きく動き始めそう。

ところで、無償看護という行為の崇高さはわかる。
でも崇高な志だけで、看護という仕事を続けられたのだろうか‥。

これら97話のあらすじを時系列で整理しながら、その問いを史実とあわせて考えます。

この記事で先に見ておきたいこと

  • 登勢の依頼から、直美が無償看護を決めるまでの流れ
  • 直美の看護判断が「医療行為まがい」に見える理由
  • りんの元に横沢が現れた意外な展開
  • 史実の派出看護婦会は、無償方針をどう扱っていたか
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目次

まず結論から答えます

Q1. 風、薫る97話で直美は何をした?

大家直美は、貧しい暮らしをする登勢の夫を無償で看護すると決めました。医師の診断を待たず、まず部屋の掃除から始めるなど、独自の判断で動く直美の姿が描かれています。

Q2. 明治時代に無償で看護する組織は実在した?

実在していました。明治24年(1891年)に鈴木雅が設立した「慈善看護婦会」が、貧困者への無料看護を会則に明記していました。ただし、この無償方針は長く続かなかったと考えられます。

Q3. 97話で横沢はりんに何を告げた?

横沢が告げた内容は、記事執筆時点では詳細が明かされておらず、意外な提案があったとだけ伝えられています。りん・横沢・シマケンの関係が今後どう動くか注目される場面です。

第97話の時系列あらすじ

登勢からの依頼と、直美の決意

ぜんそくに苦しむ夫を持つ登勢が、直美の元へ派出看護を依頼にやって来る。登勢の家がマッチ箱の内職に追われるほど貧しいことを知った直美は、夫の看護を無償で引き受けると決めたんです。

これは、直美が理想として掲げてきた「無償の看護」への、初めての一歩。
ですが理想を語る場面と、理想を実行に移す場面は、まったく別の重みを持ちます。

私は、「無償?それで会は存続できるのか?」と単純に思ってしまいました。

りんの帰宅と、思わぬ来訪者

一方、東京の自宅‥、
美津や環との暮らしを再開させたりんが帰宅します。
そこには、思いがけない来訪者――横沢が‥。

何しに来た?
なんと!

驚くりんに対し、横沢が告げた話は意外な内容。
りんへの求婚!

横沢は、これまでのシマケンや虎太郎にはない一歩を先んじて踏み出した。
「この行動力、魅力だ」、と私には思えてしまいました。

さて、どうなることやら‥。

直美の「無償看護」に見る明治の現実

直美が登勢の家でまず取りかかったのは、部屋の掃除。
まず生活環境を整える。

これは、思いつきの善意ではない‥。
当時の看護教育が重視した「清潔・安静・保温」という考え方に基づく看護活動のいろは。

ちょっと、女中さんに見えてしまうけども‥。

明治中期は、看護婦が「業として何をする者か」を定める法律がまだ整っていない時代

また、一番びっくりしたのは、直美が医師の指示なしに吸引などの医療行為を行っていたこと‥。

調べてみると、当時は医師が毎日往診できない貧しい家庭では、看護婦がその場で状況を判断し、応急的なケアを担うことが日常的に起きていた。

痰の吸引や湯気を使ったケアも、医師の治療を助け患者の苦痛を減らすための「臨時応急の手当て」として、看護婦の裁量の範囲に含まれていたよう。

こうした境界のあいまいさは、35年間教育現場で「制度が追いつく前の現場判断」を見てきた身としても、身につまされるものがある。

ルールがない場所ほど、現場に立つ人間の良心と判断力が試される。
現場は待ったなし。
命にかかわるなどの緊急の場合も、現場には ある‥。

無償で、直美の会は存続できたのか

直美のモデルとなった鈴木雅は、1891年に日本初の民間派出看護婦会「慈善看護婦会」を東京・本郷に設立。

会則に貧困者への無料看護を明記した。

ただしこの無償方針は経営を圧迫。
1893年には「東京看護婦会」へと改称。そして、「慈善」の文字は看板から消えることになります。
無償の理念は、2年で現実の壁にぶつかったわけです。

崇高な志は、続けるための仕組みとセットでなければ、いずれ立ち行かなくなる。直美がこれから歩む道のりは、まさにこの史実と重なっていくのでは‥。
ちょっと、不安‥。

この点については、深掘り記事を書きます

👉関連記事:[慈善看護婦会は本当に無償だったのか(記事執筆後リンク予定)

りんと横沢、動き出す恋の行方

97話のシーンでネット上で最も語られているのが、横沢の来訪。これまで大きく動かなかったりんの結婚・恋愛の展開に、初めて具体的な提案が持ち込まれた形。

横沢の行動力は、これまでのシマケンや虎太郎にはなかったもの。りんに会う前にシマケンが横沢に丸め込まれてしまっていた。

シマケン、優しいだけではだめでしょう。
優しさと決断力は必ずしも一致しないよ。
ましてや明治の男女関係。
押していく方が強い‥。

シマケンを診ていて、ヤキモキ‥。

東京編は、直美の派出看護の会と、りんと直美の恋愛模様が同時に進んでいく構成になりそう。二人のヒロインが、同時に人生の岐路に立つ。
これは、見逃せませんねえ。

👉関連記事:一ノ瀬りんが看護を選んだ真相|朝ドラ風薫るWヒロイン

よくある質問(Q&A)

現時点では明らかになっていません。喘息を患う患者の看護が今後どう進展するのでしょう。よい方へ転ぶか、会存続の危機へ転ぶのか‥。

史実の慈善看護婦会が2年で有償化した経緯を踏まえると、ドラマでも理想と経営の間で揺れる展開が待っていると、私は予想します。

なんと、りんへのストレートな求婚。しかも後から訪れたシマケンをりんから遠ざける老獪さ。横沢、一歩リード!

明確には描かれていません。横沢に先を越された形にはなりましたが、今後の展開次第で状況は変わり得ます。私としては、虎太郎の存在も気になる‥。

筆者紹介|なおじ

なおじ

なおじは、茨城県の公立小・中学校で35年間、社会科教師として教育現場に立ってきました。

明治の家制度や身分制度を教えてきた経験から、法や制度が整う前の「現場の判断」に強い関心を持って、このドラマを見ています。

現在は8つのブログでドラマ芸能政治歴史スポーツ学び書評を書いています。

風、薫る97話

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