こんにちは、なおじです。
ばけばけ81話、見ましたか?
庄田が「わしの力を利用するくらいのつもりではどうか」と言った瞬間、なおじは思わず「ああ、この人、本気だ」とつぶやいてしまいました。
妻も「粋なこと言うね」と横から一言。
明治時代、女性が教師を目指すこと自体が茨の道。その中で「助けてあげる」ではなく「利用してくれ」と言える庄田の言葉に、元教師として深く共感しました。

この記事でわかること
- ヘブン先生の手品「ダイジョウブ」の紙が、おサワの心にどう響いたか
- おなみと福間の訪問が、トキにもたらした「誰かの役に立った」という実感
- 白鳥倶楽部でおサワと庄田が二人きりになった場面の空気感
- 「利用してくれ」という庄田の言葉に隠された優しさと対等さの意味
- おサワが「誰の力も借りたくない」と言い続ける背景にある明治女性の孤独
ヘブン先生の手品|月から来た不思議な力

このシーン、本当にぐっときます。
黒い霧の中のおサワ
冒頭、黒い霧の中にいるおサワの姿が映し出されました。
心の迷い、孤独、そして焦り。
それが視覚化されたような演出でしたね。
見ていて、なおじも息が詰まる感じがしました。
「ダイジョウブ」の紙
そこに現れたのが、ヘブン先生。
「ショータイム」と宣言し、月から来た不思議な力を見せると言いました。
手品で出した紙には、「ダイジョウブ」と書いてあったんです。
粋なことするねー、ヘブンさん。
言葉で「大丈夫だよ」と言われるより、手品という形で見せられる方が、心に残る。
これ、教育現場でも同じです。
励ましの言葉って、直接言われると重く感じることがある。でも、間接的に、さりげなく示されると、すっと心に入ってくるんですよね。
👉関連記事:ばけばけ59話子捨て怪談でヘブン涙|おトキ優しさに胸打たれる
妻には見せられない優しさ
『これは、妻に見せないようにしないと。(何か必ず言われる…。)』
そう思っている自分に築き、思わず笑ってしまいました。
妻は優しさに厳しい…じゃなくて、優しさの表現に一言言いたくなるタイプなんですよね。
ともあれ、なおじはヘブン先生のこういう人間味、好きです。
ここ、見ていてどう感じましたか?
おなみと福間の訪問|誰かの役に立った実感

天国だと語るおなみ
おなみと福間がトキを訪ねて来ました。
「愛とお金がある」と、福間を自慢するおなみ。
身請けされた喜びが溢れています。
「新聞で毎日おトキちゃんの記事を読んで、踏ん切りがついた」と語るおなみ。
出てみたら、めちゃくちゃ天国だと言いました。
トキの行動が背中を押した
「よかったね、誰かの役に立って」とトキに語りかけるおフミ。
トキの行動が、おなみの背中を押したんです。
誰かの勇気ある一歩が、別の誰かの一歩を生み出す。
これも教育現場でも何度も見てきた光景です。
一人の子どもが勇気を出して手を挙げると、次々と手が挙がる。そういう連鎖が生まれるんです。
明治時代、新聞は今のSNSのような役割を果たしていました。トキの記事は、長屋の女性たちにとって「自分も変われるかもしれない」という希望の光だったんですね。
おサワは自分の力で
「おサワは?」とおなみに問うおトキ。
「出てくる、自分の力で」と応えるおなみ。
おなみはおサワの頑固さと覚悟を知っています。
だから、余計な口出しはしない。
それが、友としての優しさなんでしょうね。
👉関連記事:なみが身請けに迷う理由|自由の前で立ち止まる心理
ここ、見ていてどう感じましたか?
白鳥倶楽部で二人きり|庄田の覚悟

庄田がいた
白鳥倶楽部に来たおサワ。
そこには庄田がいました。
二人きり。
この状況を見たら、なおじの妻は「あ、これは恋、確定!」と言うと思います。
👉関連記事:ばけばけ78話を元教師が考察|山橋薬舗の謎と白鳥倶楽部の正体
身の上を語る庄田
身の上を語る庄田。
「なんで教師になりたいの」と問う庄田に、「長屋から出るためです」と応えるおサワ。
この率直さ、おサワらしいですよね。
明治時代、女性が経済的自立を目指すこと自体が革命的でした。教師は数少ない選択肢の一つ。しかも、女性教師は「良妻賢母」の模範とされ、結婚すれば辞めることが当然視されていた時代です。
おサワの「長屋から出るため」という言葉には、そういう時代背景が重くのしかかっています。
「勉強を教えようか」
「じゃあ、よかったら教えようか勉強」と庄田。
「けっこうです」とおサワ。
「ここまで自分の力でやって来た、だから誰の力も借りたくない」とおサワ。
この言葉、前回80話でトキに言った言葉と同じです。
おサワの孤独な戦いが続いています。
👉関連記事:ばけばけ80話サワの悩み|トキとの距離
ここも、ぜひ皆さんの意見を聞いてみたいところ。見ていてどう感じましたか?
庄田の「利用してくれ」|対等な関係の提示

このシーン、本当にぐっときます。
「利用するくらいのつもりで」
「でも、わしの力を利用するくらいのつもりではどうか」と庄田。
この言葉、いいですね。
「助けてあげる」ではなく「利用してくれ」。
対等な関係を提示しているんです。
なおじも教員時代、若い先生たちに「困ったら頼ってね」ではなく「なおじを使ってください」と言っていました。「助ける」という言葉には上下関係が含まれる。でも「使う」「利用する」なら、対等です。
庄田の恋心?

ああ、これは庄田君だいぶおサワが気になってるんだ。春が近いかぁ。
なおじもそう感じました。
教師として35年間、若い先生たちの恋の始まりを何度も見てきましたが、この感じ、間違いないです。
利用される それが恋だと 知る庄田
居留守を使ったことが気になる

居留守を使ったことが気になっているというおサワの母。
「大丈夫じゃない、よくないよね」と独り言のように応えるおサワ。
おサワだってわかっているんです。
よくないとわかっていても、そうせずにはいられない。
そういうときってあるよね。
人間の弱さと強さが同居している瞬間。
なおじは、「悪いとわかっていても意地を張って、がんばろう」としている人、嫌いじゃないなぁー。
ここ、見ていてどう感じましたか?
わからないと叫ぶトキ|ヘブンの鏡

「わからん、わからん」
「わからん、わからん」と叫ぶおトキ。
「むずかしいね」とおトキに寄り添うヘブン。
鏡だねえヘブン先生。
ヘブン先生は、おトキの気持ちをそのまま受け止めます。
「わかるよ」とか「大丈夫だよ」と言わない。
ただ「むずかしいね」と共感する。
教育の基本
これ、教育の基本。
相手の気持ちを否定せず、そのまま受け止める。
なおじも教員時代、心がけていたことです。(できていた、とは言い難いけど…。)
生徒が「先生、わかりません」と言ったとき、「簡単だよ」と返すのは最悪。「難しいよね」と共感することから始める。そうすると、生徒は安心して次の一歩を踏み出せる…。
このあたりも、いろいろな意見があるでしょうね。見ていてどう感じましたか?
梶谷への提案|個人の話を新聞に載せる

おサワの話をしてはどうですか
今日も今日とて、ずうずうしくヘブン亭に取材に来ている梶谷。
その梶谷に、おサワの話をしてはどうですか、というヘブン先生。
ワーオ、個人の話を新聞に載せてしまうのか。
令和の現代では、ありえないことになりそう。
プライバシーの問題、個人情報保護法…。
なんて、感じるのは野暮な話か…。
トキの記事がなみを励ましたように
でも明治時代は、個人の奮闘記が新聞に載ることで、社会全体に勇気を与える効果がありそう。
実際、トキの記事がおなみを励まし、身請けを決断する後押しになっていたわけですから。
おトキがおサワの話をすることも、サワの背中を押すのかもしれません。
どうなることやら
でも、どうなることやら…。
明日以降の展開が楽しみです。
おサワが自分の物語を受け入れる日は来るのか。
庄田との関係はどう発展するのか。
目が離せませんね。
Q&Aで振り返る第81話
Q1. ヘブン先生が手品で出した「ダイジョウブ」の紙は、どんな意味がありますか?
A. おサワの孤独と迷いを察したヘブン先生が、言葉ではなく手品という形で励ましたもの。直接的な言葉よりも、こういう粋な表現の方が心に響くことがありますよね。
Q2. 庄田の「利用してくれ」という言葉の意味は?
A. 「助けてあげる」ではなく「利用してくれ」という言葉には、対等な関係を築こうとする配慮が感じられます。庄田はおサワを見下していない。それどころか、彼女の誇りを尊重しているんですよね。
Q3. おサワはなぜ誰の力も借りたくないのですか?
A. おサワは「ここまで自分の力でやって来た」という自負と、同時に「頼れる人がいない」という孤独を抱えています。明治時代、女性が一人で教師を目指すことは、今とは比べ物にならないほど困難でした。
そして、おトキへの嫉妬、うらやましいと感じる心、さらに、そういうことを感じてしまう自分自身への怒り。そういういろいろな感情がごちゃごちゃになって、「誰の力も借りない」という一言に集約してしまっている。
筆者紹介|なおじ
なおじは元社会科教師として35年間教壇に立ち、小中学校で多くの子どもたちと向き合ってきました。現在は8つのブログ(ドラマ・芸能・政治・歴史・スポーツ・旅・学び・書評)を運営中。
ドラマ記事では、「心の揺れ」をていねいに感じ取りつつ、社会科教師として培った歴史・社会の背景知識でシーンの奥行きを解説するスタイルを大切にしています。茨城県在住。