こんにちは、なおじです。
今朝の『ばけばけ』第53話を見ながら、ヘブンの「一か所にとどまることができない」という告白を聞いて、横で朝ごはんを食べていた妻が一言。
「あなた、定年後もあちこち旅してるけど、ちゃんと帰ってきてるだけマシね」
えー、さてリヨお嬢様の逆プロポーズに対し、ヘブン先生が語り始めたアメリカでの過去。
奴隷身分のマーサさんとの結婚、そして別れ。目の奥が熱くなる展開。
なおじ、こういうのに弱いんです。

この記事でわかること
- リヨの逆プロポーズに対するヘブンの反応と、トキの心の揺れ
- ヘブンが結婚していたマーサさんとは誰で、どんな関係だったのか
- マーサさんのモデル・アリシア・フォーリーさんの史実と奴隷制度の背景
- ヘブンが「一か所にとどまれない」理由と、その心理的な背景
- シャーロット(イライザ)がいつ登場するのか、第13週の展開予想
- トキとヘブンの関係が今後どう進展していくのか
リヨの逆プロポーズとヘブンの衝撃告白

リヨの想いを受け止めたヘブン
リヨ(北香那)お嬢様は快気祝いパーティーで、ついにヘブン先生への想いを告白してしまいましたねー。
真っ直ぐな瞳で、自分の気持ちを伝えるリヨお嬢様…。
そのころトキ(髙石あかり)は、なぜか落ち着かず、おサワちゃんを走って訪ねていました。
「落ち着けんの、落ち着けんの」とつぶやくトキの姿。胸に刺さります。
トキの心の揺れは、第51話でヘブンが「次の冬は松江にいない」と宣言した時から始まっていたのかも。
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ヘブンが語り始めた「こわい」理由
リヨお嬢様の告白に対し、ヘブン先生は「できません」、と。
そして、語り始めたのは、自身の過去。
「一か所にとどまることが、こわい。できない」
この言葉の背景には、アメリカでの経験があったんですね。
ヘブン先生らしい誠実さだなと、なおじは感じています。
恋愛感情・結婚に対して、自分の抱える「こわさ」と向き合おうとする姿勢が印象的。
ヘブンとマーサの出会いと結婚

マーサさんとは誰だったのか
ヘブン先生の回想は、アメリカ時代へ。そこで登場したのが、奴隷身分のマーサさん。
(『あれ、シャーロットさんじゃない』と、なおじ、驚き!)
マーサさんは、当時の法律で「母親が奴隷なら子どもも奴隷」という理不尽な身分制度の中で生きていた女性なんですね。
ヘブン先生が新聞記者として正式採用された日、マーサさんがどう扱われていたかも描かれます。
白人と黒人の間には、見えない壁があった。
教師時代、歴史の授業の中でこのアメリカの時代にも触れてきたなおじですが、ドラマで描かれると、その重みが違って見えます。
つつましやかで幸せな日々
二人はほどなく一緒に暮らし始めます。つつましやかだが、幸せで、穏やかな生活。
このシーン、なおじは目の奥が熱くなりました。
歴史の教科書では語られない、一人ひとりの人生の重みを感じる場面…。
このころ、ヘブン先生は新聞協会賞を受賞し、順風満帆な日々を送ります。マーサさんと暮らし始めたころは、未来に希望を持てていたんですね。
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結婚式と黒人牧師の不穏な一言

そしてついに、二人は結婚します。
マーサさんは、ヘブン先生の結婚の申し出を一時は断りました。
しかし、ヘブン先生の真心を受け入れることに。二人は教会で結婚式を挙げます。
でも、黒人牧師さんの「今ならまだ引き返すことができる」という言葉が、不穏な予兆として漂いますよね。この一言が、後の別れを暗示しているようで、胸がざわざわしました。
マーサさんのモデルと史実
【表:マーサさんとモデルのアリシア・フォーリーさん】
| 項目 | ドラマ(マーサ) | 史実(アリシア・フォーリー) |
|---|---|---|
| 身分 | 奴隷身分 | 黒人奴隷の母を持つ |
| 出会いの場所 | アメリカ | オハイオ州シンシナティ |
| 職業 | 不明 | 下宿屋で働く |
| ヘブンとの関係 | 結婚 | ラフカディオ・ハーンと結婚 |
| 結婚期間 | 不明(今後描かれる) | 約3年で離婚 |
| 離婚理由 | 不明(今後描かれる) | 人種差別による社会的圧力 |
アリシア・フォーリーさんの史実
マーサさんのモデルは、アリシア・フォーリーさんという実在の女性です。アリシアさんは黒人奴隷の母を持ち、オハイオ州シンシナティの下宿屋で働いたとのこと。
ラフカディオ・ハーンと結婚しましたが、人種差別により約3年で離婚しています。当時の異人種間結婚がどれほど困難だったか、このエピソードからも伝わってきますね。
明治時代の日本では、国際結婚自体がまだ珍しい時代。ましてや、アメリカでの黒人と白人の結婚は、社会的な偏見との闘いでもあったわけです。
シャーロット(イライザ)はいつ登場する?
トキちゃんの心の揺れ
ヘブンが過去を語る一方、トキちゃんは一人、手を握りしめながら空を見つめています。この姿が何を意味するのか。
トキとヘブン先生の関係が進展するきっかけは何なのか。第54話以降の展開から目が離せません。
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イライザは第13週に登場
なおじが注目したのは、シャーロットさんが登場しなかった点。視聴者の多くはなおじと同じように「ついにシャーロットさん登場か」と期待していたはず。
でも、今回語られたのはマーサさんとの過去でした。シャーロット・ケイト・フォックスさんが演じるイライザ・ベルズランドは、第13週に登場します。
イライザは、ヘブンの恋人で新聞記者として松江を訪れる設定。史実では、イライザのモデルはエリザベス・ビスランドで、マーサ(アリシア)とは別人物です。
ドラマでは人物設定が再構成されているので、ふじきみつ彦さんがどう描くのか、今後の展開が楽しみですね。
Q&Aで振り返る第53話
Q1:マーサさんは実在の人物ですか?
A1: はい、マーサさんのモデルはアリシア・フォーリーさんという実在の女性です。アリシアさんは黒人奴隷の母を持ち、オハイオ州シンシナティの下宿屋で働いていました。
Q2:ヘブン先生が「一か所にとどまれない」理由は?
A2: マーサさんとの結婚生活が、当時の異人種間結婚への差別と偏見により破綻した経験が影響していると考えられます。同じ苦しみを繰り返さないため、深い関係を避けようとしているのかもしれません。
Q3:シャーロット(イライザ)はいつ登場しますか?
A3: ドラマでは「イライザ・ベルズランド」として第13週に登場します。シャーロット・ケイト・フォックスさんが演じるイライザは、ヘブンの恋人で新聞記者として松江を訪れます。
Q4:トキちゃんはヘブンの告白をどう受け止めた?
A4: トキは「落ち着けんの」とつぶやき、一人で空を見つめる姿が描かれました。ヘブンの過去を知り、心が揺れているようですね。
Q5:今後の展開で注目すべきポイントは?
A5: トキとヘブンの関係がどう進展するのか、そしてイライザ登場後の三角関係がどう描かれるのかが見どころです。脚本家の藤木美都彦さんがどう物語を紡ぐのか、楽しみですね。
筆者紹介|なおじ
元社会科教師として35年間、小・中学校で教壇に立ってきました。特に歴史の授業では、教科書に載らない一人ひとりの人生を大切にしてきたつもりです。
現在は7つのブログで、ドラマ・芸能・政治・歴史・スポーツ・旅・学びについて書いています。ドラマ記事では「時代背景」や「心の揺れ」をゆっくり言語化するスタイルを大切にしています。
『ばけばけ』のような歴史ドラマは、明治という時代の「光と影」を描いているからこそ、丁寧に読み解いていきたいと思っています。