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ばけばけ116話│八雲の死因と謎の行動を元教師が史実で検証

こんにちは、なおじです。

ばけばけ116話」、見ましたか?

熊本から10年が経って、舞台はついに東京・大久保へ。

幸せな家族の日常が広がるなか、ちょいちょい「あれ、これ死の伏線じゃないの?」って感じるシーンが混じってくるんですよね。

砂糖と塩を間違えるヘブン。途中で車を降りてミルクホールに入ってしまう謎の行動。

史実の小泉八雲の死因は何だったのか、認知症だったのか。

元社会科教師のなおじが、史実と照らし合わせながらじっくり考えてみます。

この記事でわかること

  • 116話あらすじ(桃源郷の日常・おクマ再登場・一家の夕日シーン)
  • 砂糖と塩の取り違えは認知症?史実の死因は狭心症
  • 帝大をサボるヘブンの謎行動と史実の帝大退職の関係
  • 明治の給料400円、今のいくらになるの?
  • 史実の八雲、最後の1年をどう過ごしたのか
目次

116話あらすじ│桃源郷のような東京生活

熊本から10年、ヘブンは53歳に

熊本から10年。

ヘブンは53歳になっていました。

ということは、史実の小泉八雲が亡くなったのが54歳だから、劇中では「死まであと1年」ってことになるわけです。

なんか、そう思いながら見ると、幸せな場面がぜんぶ切なくなってくるんですよねえ。

トキ(高石あかり)との東京・大久保での暮らし。子どもたちの声。おじじ様の面影。

穏やかで温かい。

でも、穏やかな回ほど朝ドラは危ないんですよ(笑)。

おクマと司之介、このふたりがいてくれると安心する

九州からおクマちゃんが着いてきているのが、またほっこりしました。

もう完全に家族の一員ですよね。

「えおじじ様」が亡くなっていたのは少し淋しかったけど、司之介(岡部たかし)が生きていたのは嬉しかった。

このあたりの細かい「生き死に」の描き方が、脚本家・ふじきみつ彦さんらしいなあと思います。

一方で、勘太に「パパは世界に羽ばたかないの?」と言われてヘブンの顔色が変わるシーン。

切なかったなあ。

10年前に「日本でも執筆できる」って言ったのに、まだ納得のいく怪談が書けていない。

35年間、なおじも教壇に立ってきたけど、「やりたいことが完成しない焦り」って、歳を重ねるほど重くなるんですよね。

ヘブンのあの表情、なんか刺さりました。

砂糖と塩を間違えたシーン│死因は認知症ではない

認知症?と思ったら、史実は違った

砂糖と塩を間違えるヘブン。

「えっ、認知症の初期?」ってざわっとしませんでしたか。

なおじも気になって、史実を調べてみました。

史実の小泉八雲の死因は「狭心症」

結論から言うと、史実の小泉八雲の死因は狭心症による心臓発作です。

1904(明治37)年9月26日、東京・西大久保の自宅で急逝。享年54歳でした。

認知症の記録は残っていません。

「砂糖と塩を間違える」ような認知的な症状があったという史実も確認できていません。

じゃあ、あのシーンは何なのか。

おそらく、過労と心臓への負担が蓄積してきているサインをドラマ的に表現しているんじゃないかな、となおじは思っています。

晩年の八雲は、著作活動のための激務で心臓に大きな負担をかけていたと伝えられています。

加えて、東大解雇(1903年)のストレス、ヘビースモーカーとしての生活習慣。

そういうものが積み重なっていったということかな。

死の1週間前に最初の発作が来た

史実では、死の1週間前の9月19日に最初の大きな発作が起きたと伝えられています。

友人への手紙を書いている最中に胸の痛みを感じ、動けなくなった、と。

劇中でイライザへの手紙で「健康問題」が明かされた場面、まさにこの史実の流れとぴったり重なりますよね。

桃源郷 夕日に家族 揃い咲く

一家全員で夕日を見つめるシーン、きれいだったなあ。

きれいだったぶん、怖かった(笑)。

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ヘブンの謎行動│帝大をサボっている?

途中で車を降りてミルクホールへ

ヘブンが帝大に通っているはずなのに、途中で車を降りて歩き出し、そのままミルクホールに入ってしまう。

「どういうこと?」ってなりますよね。

もしかしてヘブン、帝大に行っていないんじゃないの?

これ、史実を見るとすごくうなずける展開なんです。

史実では1903年に帝大を退職している

史実の小泉八雲は、1903年3月に東京帝国大学を退職しています。

後任は、あの夏目漱石

八雲は、その後早稲田大学へ移籍し、1904年9月22日の講義が最後の授業になりました。

つまり、劇中の「死まで1年」の時点では、史実の八雲はすでに帝大ではなく早稲田にいます。

ヘブンが帝大行きのはずなのにミルクホールに入るあの行動は、帝大退職という史実の予告をドラマが仕込んでいるんじゃないかな、となおじは読んでいます。

こういう伏線の置き方、うまいですよねえ。

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「まだ納得できるものを書けていない」という孤独

史実の八雲も、帝大退職後は孤立を深め、日本の急速な西洋化への失望を感じていたと伝えられています。

「書けない苦しみ」と「異邦人としての孤独」が、ドラマのヘブンにそのまま重なる感じがして切なくなりました。

「ヘブンさん、まだ引きずっているのかな」って、なおじもずっと思いながら見てました。

そういう意味では、ミルクホールに逃げ込むあの行動、ちょっとわかる気がする。

逃げ込んでも解決はしないんだけどね‥(苦笑)。

明治の給料400円│今のお金でいくら?

社会科教師が計算してみた

116話に「このころの給料は400円」という言及がありました。

「今のいくらになるの?」って気になりませんでしたか。

社会科教師として35年間お金の歴史も教えてきたなおじが、ちょっと計算してみます。

給与水準で換算すると約800〜1,200万円

明治時代のこの頃の1円は、現在の給与水準と比べると約2万〜3万円相当とされていたという記述を見つけました。

比較基準明治1円の現代価値400円換算
消費者物価(参考値)約3,800円約152万円
給与水準(教員・巡査比較)約2〜3万円約800〜1,200万円

物価換算だと152万円、でも給与水準で比べると800〜1,200万円になる。

どちらで換算するかで全然違ってくるんですよね。

なおじ的には、「生活感覚」に近い給与換算のほうがリアルだと思っています。

帝大講師の年俸400円は、当時の超エリート層の収入。

今でいえば、それなりに恵まれた専門職の年収と同水準ということかな。

ただし、ヘブンは1903年に帝大を解雇されます(史実)。

「400円の給料」がいつの話なのかは、今後の展開で明らかになるかもしれませんね。

Q&A│視聴者の疑問に答えます

Q1. 砂糖と塩を間違えるシーンは史実にある?

史実にはありません。

小泉八雲が認知症や認知的な症状を呈していたという記録は確認できていません。

死因は狭心症で、晩年の体の不調は心臓と過労によるもの、と伝えられています。

ドラマとしての演出と見るのが自然でしょう。

もしかしたら「体がじわじわ限界に近づいている」サインを、ああいう場面で表現しているのかもしれないな、とも思います。

Q2. ブードゥー人形の伏線は何?

史実のラフカディオ・ハーンは、アメリカ時代にニューオーリンズでブードゥー文化を取材しています。

西インド諸島の伝承も記録に残しています。

怪談執筆の資料としての伏線か、それとも死の象徴的な小道具として機能するのか。

このあたりは、ドラマの最終回に向けて明らかになっていくんじゃないかな、と期待して見ています(なおじの考察です)。

Q3. ヘブンはいつ帝大をやめるの?

史実では1903年3月に東京帝国大学を退職し、早稲田大学へ移りました。

劇中では謎の行動がちらほら見えているので、もうすぐ退職の展開が来るんじゃないかなあ、という気がします。

Q4. 小泉八雲の最後の1年はどんな様子だった?

八雲の最後の1年(1904年)は、早稲田大学での講義を続けながら旺盛な執筆活動を行っていました。

死の4日前の9月22日が最後の講義で、その後心臓発作で急逝しています。

交際を断ち娯楽を捨て、仕事だけに没頭した晩年だったと、妻・セツや弟子が証言しています。

「とにかく書き残したい」という衝動を持ちながら走り続けた人。

教え子たちのなかにも、そういう「好きなことのためにすべてを注ぎ込む人」が何人かいました。

見ていて応援したくなるんですよね、ああいうタイプは。

Q5. ハンバートハンバートの曲が流れるたびに切なくなるのはなぜ?

「あと何回聴けるのかな」という気持ち、なおじもまったく同じです。

音楽が「そのシーンの感情」じゃなくて「見ている自分の時間」に刺さってくる感覚、ありますよね。

ドラマの終わりが近づいてきているんだな、ということを、音楽が静かに教えてくれているような気がします。

あなたは116話、どのシーンが一番印象に残りましたか?

ぜひコメントで教えてください。

筆者紹介|なおじ

なおじは元社会科教師として教育現場に35年間携わり、指導主事を5年、校長を11年務めました。退職後もボランティアで子どもたちに学習を教えています。

社会科・歴史を長年教えてきたので、時代背景や史実との比較が得意分野です。「ばけばけ」のような歴史人物を題材にしたドラマは、教材研究の延長みたいな感覚で楽しんでいます。

現在は8つのブログでドラマ芸能政治歴史スポーツ学び書評を書いています。

👉ばけばけ全話の史実まとめはこちら:ばけばけは史実と何が違う?全話感想と小泉八雲モデル一覧

ヘブンとトキ

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