令和6年1月24日、安倍昭恵夫人が殺人などの重罪を犯した人を収監している岡山刑務所で、講演をおこないました。
夫を殺害されてしまった遺族でもある昭恵夫人は、刑務所に収監されいる囚人達に何を語ったのでしょうか。
その講演は、驚くべき内容を含んでいました。
安倍昭恵夫人の訪問場所と、講演での赦(ゆる)しの言葉
令和6年1月24日に、安倍昭恵夫人が、岡山刑務所を訪問し、収監されている囚人達に特別な話をしました。
刑務所でのサプライズ
その日、刑務所の人たちは、体育館に集められました。
そこで、目を閉じて待っていると、安倍昭恵夫人が現れたんです。
彼女は、安倍晋三元首相の奥さん。言わずもがなのとても有名な人です。
囚人達は、とても驚いていました。
励ましの言葉
昭恵夫人は講演の中で、
刑務所の人たちに「大変だけど、がんばってね」と励ます言葉をかけました。
そして、悲しい出来事について話し始めました。
赦(ゆる)しの心
昭恵夫人の夫は、令和のこの時代に『暗殺』という考えられないような悲しい事件で亡くなりました。
でも、昭恵夫人は同じように殺人罪で収監されている囚人もいる刑務所内の講演で、
『夫を傷つけた人(山上被告)を許す』と言ったのです。
刑務所内の講演の場で、「許す」と。
とても勇気のいる決断だったことでしょう。
この言葉は、聞いていた囚人達を感動させました。
みんなの反応
刑務所の人たちは、昭恵夫人の話を聞いて、とても感動したと感想を述べています。
悲しい出来事に対し怒る心、怨む心ももちろんあったことでしょう。
けれど、昭恵夫人は『許す』と言ったのです。
「私はただ、罪を憎んで、人は憎まず。加害者(山上被告)を赦します……」
彼女は、夫を狙撃した山上被告について、目を真っ赤にして絞り出すようにしてこう話しました。
刑務所の人たちは、昭恵夫人の話を聞いて、涙を流す人もいました。彼らは、自分たちの過ちや罪を考える時間を持ちました。昭恵夫人は、ただのVIPではなく、人々の心に響く心・人間性をもつ存在だったのです。
昭恵夫人の訪問は、刑務所の人々に勇気と希望を与えたのかもしれません。
彼らも過去を悔いたうえで未来を考え、改善するための一歩を踏み出すことができるかもしれません。
山上被告と岡山刑務所
山上被告は、事件当時から岡山刑務所内で話題を集めていました。
岡山刑務所は、初犯だが殺人などの重罪で長期刑が確定した被告が受刑する刑務所です。
中には無期懲役の受刑者もいます。
山上被告はすでに安倍元首相の銃撃を認めているため、精神鑑定と刑事責任能力が争点となっています。
刑事責任能力があると判断されると、裁判員裁判で下される量刑が焦点になります。
山上被告は過去に事件を起こしたことがない模様で、死刑判決は回避される可能性があります。
その場合、想定されるのは無期懲役か懲役20年前後の有期刑です。
岡山刑務所に山上被告が収監される可能性
岡山刑務所に山上は収監される?
「安倍元首相の銃撃事件の後、この刑務所の受刑者の間では『いずれ山上被告が岡山刑務所に来るんじゃないか』という話題が頻繁にささやかれていました。
岡山刑務所には、世間を騒がせた有名な事件の犯人が複数収監されています。日本中に名を知られる山上被告となれば、収監の可能性は大です。
昭恵氏は、おそらく山上被告が岡山刑務所で受刑することもあり得ると思っていたのではないでしょうか。
それを知った上で、わざわざ「夫の殺害」という悲しい話題を自ら語ったのではないでしょうか。
昭恵氏にそこまで気遣ってもらえる山上被告は本当にありがたいものですよ。岡山刑務所のような重罪事件の受刑者は、みんな被害者から一生、恨まれていますから」(Aさん)
「被害者から一生怨まれる」
これが当然だと思います。
ある犯罪被害者遺族の方は、昭恵さんの講演についてこう語ります。
約半数が無期懲役。犯罪被害者遺族という立場で何か伝えられたらと思いましたが、言葉が出なくなりました・・・。
(Aさん)
山上被告の裁判について
昭恵夫人に「赦します」と言ってもらった山上被告の裁判員裁判は、実はまだ始まっていないのだ。
2023年6月に山上被告は奈良地方裁判所の公判前整理手続きに出席する予定だった。
しかし、地裁に「危険物」らしい不審な箱が届いた。
そのためその日の日程は急きょ中止となってしまった。
職員ら全員が屋外に退避し、
奈良県警の爆発物処理班が出動して、「危険物らしい不審な箱」を確認する大騒動だった。
そして令和6年1月23日、第2回目の公判前整理手続きに山上被告はじめて出席する。
だが、初公判の日取りはまだ決まっていない。
山上被告の犯行が、統一教会の蛮行にすり替えられてしまい焦点がぼけてしまっている。
法廷では、山上被告本人の口から何が明かされるのかを、しっかりと見守りたい。
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