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岡慎之助・張博恒との演技の差を生んだ5つの要因:体操個人総合優勝

岡慎之助選手、金メダルおめでとう!
岡選手の快挙について、読売新聞は次のように伝えています。

31日に行われたパリオリンピックの体操男子個人総合決勝で、日本の岡慎之助(徳洲会)は中国勢の猛追を振り切って、金メダルを獲得した。追い上げも及ばず、2位にとどまった中国の張博恒は「金メダルと銀メダルを分けたのは演技の差だと思う」と潔く白旗を揚げた。【読売新聞 オンライン】

疑惑のオンパレードのパリ五輪の中で、敗れた中国の張博恒の見事な対応も、実に爽やかですね。

ところで実力伯仲の中、『演技の差』は、どこから生まれたのでしょうか。
その要因を5つ挙げてみます。

目次

「演技の差」を生んだ5つの要因

張はダイナミックな技を連発。着地もピタリと決まり、会心の演技にガッツポーズを見せた。しかし、鉄棒の得点では岡を上回る14・633点をマークしたものの、合計では86・599点と、岡には0・233点及ばず、銀メダル。張は試合後の記者会見で、「鉄棒の演技には満足している。試合中、自分の全てを注ぎ込んだ。予選から決勝まで、ものすごいエネルギーを費やした」と死力を尽くした戦いを振り返った

①目標の明確化

 岡慎之助選手は2年前、右膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負ってしまいました。
このときの岡選手の心境は、まさにどん底に突き落とされた心境だったと言います。

しかし、彼はそこから這い上がります。
その不屈の精神を支えたのは、周りの人々のバックアップ。
特に、怪我に治療に真摯に取り組んでくれた3人の医療スタッフの存在が大きかったようです。

その上で、『パリ五輪に出場する』という、目標を掲げたこと。

この目標設定が、怪我の後のきついトレーニングに耐える精神力を生みました。

岡慎之助選手にとって、『2年前の怪我・目標設定・きつい練習に耐え抜いた精神力』という一連の流れが、彼を怪我以前よりワンランク上の強さに導きました。

明確な目標設定・不屈の精神、そして努力が、
勝利の一因だったわけだ。

緊張しやすいメンタルの克服

 緊張をすごい噛み締めながら楽しんで演技ができた。

と岡慎之助選手は試合後語っていました。

準備してきたものがあったので自信があった。

と、続けています。
緊張しやすい、というメンタルは直せないけど、それを楽しむほどの心理状態は、自力で作れる。

それほどの努力を積み重ねてきたわけですね。

緊張するというメンタルは、当然。
問題は、緊張するのは当たり前として、その緊張を楽しめるほどの
事前の努力が、出来るかどうか…。

③ライバルの存在

金メダルが確定したときに、橋本大輝選手から

「やったな!おめでとう!」

という言葉をもらったそうです。
岡慎之助選手にとって、橋本選手は仲間でありライバル。

橋本選手に勝ちたいと思っていたので、1つの課題をクリアしたかな。

と述べました。

仲間の存在。
そして、ライバルの存在が、彼の演技力を鍛え挙げたのでしょうね。

④最後まであきらめない気持ち

パリ五輪の日本の闘いのキーワードを、一つあげるとすると『最後まであきらめない気持ち』
ではないでしょうか。

岡慎之助選手の闘いも、そう言えます。
終了後、岡選手は、『体力的に相当厳しかった6種目』だったと語っています。

6種目、全部できるかどうかが一番不安だった。
でもそれを不安と捉えずに、もう最後まで戦えなくてもいいから全てを出そうと思って、
演技台に立ちました。
ミスはありましたが、
最後まで諦めない気持ちを持って
(最後の)鉄棒まで行きました。

 『最後の瞬間まで、あきらめない』
『不撓不屈』

勝負事では、当たり前かもしれませんが、
当たり前で、言い古されたような言葉こそが、本当に大切なんですね。

⑤「オリンピックという大会が彼を急成長させた」

水鳥監督は、岡選手の勝因について次のように述べました。

この1カ月間、この大会に(調子を)合わせる彼の強さと質が急激に高まった。
オリンピックという大会が彼を急成長させた。

監督は、『オリンピック』という大会そのものが岡選手を成長させた、と述べています。

まとめ 『岡慎之助選手の勝因(演技の差)」を生んだ5つの要因

①目標の明確化
②緊張しやすいメンタルの克服
③ライバルの存在
④最後まであきらめない気持ち
⑤オリンピックという大会そのもの

岡慎之助選手

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