北村有起哉と高野志穂、この実力派俳優夫婦の名前を聞いて、多くの人が思い浮かべるのは彼らの素敵な共演CMではないでしょうか。
結婚10年目にして初めての夫婦共演となったAmazon Prime のCMは、視聴者の心を温かく包み込み、大きな話題を呼びました。今回は、この夫婦の共演CMにまつわる秘話や、その後の活動について詳しくご紹介します。
Amazon Prime CMでの初共演
2021年4月、Amazon Prime のCMで北村有起哉と高野志穂が夫婦役として共演し、大きな話題を呼びました。
CMは忙しい日々に追われる夫婦の日常を描いており、特に印象的なのは夫(北村)が妻(高野)に「いつでもこの頃に戻れる券」を渡すシーンです。
CMの中で交わされる会話が、視聴者の心を強く打ちました。
北村:「はい、これ。いつでもこの頃に戻れる券」
高野:「え?何これ」
北村:「使い方は自由。僕らのために使って」
高野:「ありがとう」
この何気ない会話の中に、夫婦の絆や思いやりが凝縮されており、多くの人々の共感を呼びました。
撮影時のエピソードも興味深いものがあります。手をつなぐシーンで二人が照れていたことが明かされ、北村さんは「まさか夫婦共演だなんて」と驚きを隠せなかったそうです。
プライベートでは夫婦であっても、カメラの前で演じることの難しさや緊張感が伝わってきます。
また、CMに登場する若い頃の二人のプリクラシーンは、実は合成だったことが後に明らかになりました。若いメイクをして撮影し、昔風のプリクラに加工したという裏話は、CMの制作過程の工夫を垣間見せてくれます。
CM共演の反響と北村有起哉の反応
このCMは視聴者から大きな反響を呼び、SNSでは「素敵な夫婦」「心温まるCM」といった声が多数寄せられました。
しかし、意外にも北村さん本人はCMを直視できないそうです。「YouTubeで流れてきた瞬間に、パソコンをパタンと閉めちゃう。で、そっとのぞいて広告が変わったのを確認してから、開けるんです」と語っていました。
一方、高野さんにとってはこのCMが久しぶりの仕事となり、特別な意味を持つ共演となりました。
伊勢原観光道灌まつりでの共演
Amazon Prime のCM以前にも、北村有起哉さんと高野志穂さんは2013年10月に伊勢原観光道灌まつりで夫婦での初共演を果たしています。この共演は、結婚して間もない二人にとって特別な意味を持つものでした。
第46回を迎えたこの祭りで、北村さんは太田道灌公役、高野さんは北条政子役を務めました。北村さんが道灌公の子孫であることも相まって、二人の起用は地元で大きな話題となりました。
祭りの目玉である「太田道灌公鷹狩り行列」では、二人は華やかな時代衣装に身を包み、伊勢原の街を練り歩きました。行列の途中、北村さんが高野さんに「政子殿、いかがお過ごしでしょうか」と時代劇さながらの口調で語りかけると、高野さんも「道灌様、この伊勢原の地は本当に美しゅうございますね」と応じ、観客から大きな拍手が沸き起こりました。
パレード後のトークショーでは、北村さんが「妻と一緒に地元の皆さまの前に立てて光栄です」と語り、高野さんも「主人の先祖のゆかりの地で共演できて感激です」と笑顔で応えました。二人の仲睦まじい様子に、会場は温かな雰囲気に包まれました。
地元の方々との触れ合いも印象的でした。ある年配の女性が「お二人のように仲の良い夫婦になりたいわ」と声をかけると、北村さんは照れくさそうに「まだまだ道半ばです」と応じ、高野さんは「これからも努力します」と笑顔で答えました。
この共演は、プライベートでの関係性を公の場で初めて披露する機会となり、二人の絆の深さを多くの人々に印象づけました。地元のお祭りという和やかな雰囲気の中で、北村さんと高野さんは俳優としての実力を発揮しつつ、夫婦としての自然な姿も見せ、観客の目を楽しませたのです。
ツムラの「#OneMoreChoice プロジェクト」での共演
2023年、漢方薬品メーカー・ツムラの「#OneMoreChoice プロジェクト」で北村有起哉さんと高野志穂さんが再び夫婦共演を果たしました。このプロジェクトは、心身の不調を無理に我慢せず、誰もが心地よく生きられる社会を目指すものです。
今回のテーマは「男女の更年期」。
インタビューの中で、北村さんは更年期症状への対処について興味深い発言をしています。
北村さん:
「実は、このプロジェクトに参加するまで、男性にも更年期があることを知りませんでした。でも、『周りに気を遣わせ過ぎないためにも、自分の不調を治す』という意識を持つことが必要だと思います。例えば、最近疲れやすくなったなと感じたら、『年のせいだから仕方ない』と諦めるのではなく、積極的に運動を取り入れたり、食生活を見直したりしています。」
さらに、共働きで子育て中の夫婦ならではの視点も語りました。
北村さん:
「パートナーと心配をかけ合うのは当たり前じゃないですか。高野には『自分の前では疲れを我慢せず、共有してほしい』といつも言っています。お互いの体調の変化に気づいたら、『大丈夫?』って声をかけ合うようにしていますね。」
一方、高野さんも更年期に対してポジティブな姿勢を示しました。
高野さん:
「歳を取って痛みやつらさが増えてきても、それも人生の1ページにすぎないっていう感覚でいたいですね。実際、私も最近ホットフラッシュを経験するようになりました。でも、それを隠すのではなく、『あ、来た来た!』って北村に言うようにしています。そうすると、彼が『窓開けようか?』って気遣ってくれるんです。」
さらに、高野さんは周囲との関わりの重要性も強調しました。
高野さん:
「家族や友だちとオープンに話すことも、不調を乗り越えるカギだと思います。この間、友人と更年期の話をしたら、みんな同じような悩みを抱えていることがわかって、すごく気が楽になりました。『私だけじゃないんだ』って。そういう経験を通じて、更年期を前向きに捉えられるようになりました。」
このプロジェクトを通じて、北村さんと高野さんは更年期に対する新たな視点を得ただけでなく、夫婦としての絆もより深まったようです。
夫婦共演の意義と課題
夫婦で共演することの意義は大きいものの、プライベートと仕事の境界線をどう引くかは難しい課題です。
北村さんは「パートナーと心配をかけ合うのは当たり前」「自分の前では疲れを我慢せず、共有してほしいですね」と語り、互いへの配慮と気遣いの大切さを強調しています。
ファンからは、二人の息の合った演技や自然な雰囲気に対して高い評価と期待の声が寄せられています。
共演を通じて見える夫婦関係
共演を通じて、北村さんと高野さんの夫婦関係の強さが垣間見えます。互いを思いやる姿勢や、仕事に対する理解と支援、そして家庭と仕事の両立への工夫が感じられます。
北村さんは
「家族が心配をかけ合うのは当たり前じゃないですか。自分のことって割とおざなりになりがちなので、一緒に過ごしている『自分以外』の存在が、一番気遣ってくれます。また自分も、相手にとって一番、気遣える存在でありたいな、と」
と語っていました。
今後の夫婦共演の可能性
ファンからは今後も夫婦共演を期待する声が多く寄せられています。二人の息の合った演技や自然な雰囲気は、視聴者に安心感と温かさを与えるものとして高く評価されています。
業界でも、実際の夫婦による共演は貴重な価値を持つものとして注目されており、今後も様々なオファーが期待されます。
まとめ
北村有起哉と高野志穂の夫婦共演CM秘話を通じて、二人の関係性の強さと魅力が再確認されました。プライベートでの絆が、仕事の場面でも自然な形で表現されることで、視聴者の心を掴んでいます。
Amazon Prime のCMから始まり、更年期啓発プロジェクトまで、二人の共演は常に話題を呼び、多くの人々に感動を与えています。これからも北村有起哉と高野志穂の活動に注目が集まることでしょう。彼らの夫婦共演が、今後どのような形で私たちの目に触れるのか、楽しみでなりません。