知子達の母、はるさんが亡くなって2か月がたちました。
猪爪家は、まがりなりにも平穏を取り戻していましたが、寅子はますます忙しく働くようになっていました。
また、寅子の弟直明(三山凌輝)も勉強が忙しくなり、家の仕事を手伝うことが難しくなっていました。
家事一切は、花江ちゃん一人の肩にのしかかっていました。
今にもパンクしそうな花江ちゃん。
心配した子ども達からは、『道男と結婚しても良いよ』
と言われます。
花江ちゃんは、どうなるのでしょうか。
猪爪家の家事一切が、花江の肩にのしかかる
【虎に翼】の世界は、昭和24年(1949年)の春になっていました。
寅子は家事部で審判も担当するようになり、ますます忙しく毎日を過ごしていました。
当然、家に帰るのは遅くなります。
それまでは猪爪家の家事を、寅子と花江で分担していました。
しかし、忙しい寅子の状態では、家事を分担することが難しくなってしまいました。
花江ちゃんにもうしわけない、と思いながらも寅子は花江ちゃんに頼らざるを得ません。
寅子は花江に頭を下げます。
花江ちゃん、ごめん。今日も忙しくて帰りが遅くなりそう。
家事を手伝えなくて、本当にごめん…。
直明も学年が上がり、勉強が忙しくなっていました。
直明も寅子と同じように、早く家に帰ってくることができなくなっていました。
義姉さん、ごめんなさい。
今日も、帰りが遅くなってしまいます。
本当に、ごめんなさい…。
そんな寅子と直明に、
トラちゃんは仕事のことだけ、直明ちゃんは勉強のことだけを考えて。
花江ちゃんは二人に笑顔を向けながら、こう言いました。
花江ちゃん、キャパシティーオーバー
花江ちゃんの理想は、亡くなった義母・はるさんだったのでしょうね。
義母さんなら、一人で家事をきちっとこなすことができた。
私も、義母さんと同じようにやらなければ…。
そういう強い思いがあり、いつの間にか許容量を超えてしまったていたようです。
花江ちゃんも、寅子と同じように優秀です.
その優秀さが仇となり、
『自分ならできる(はずだ)。』という思いが空回りしてしまったのでしょう。
しかも、誰も相談できる人がいません。
ちょっと、花江ちゃんが可愛そう。
道男が猪爪家を訪ねると、ホッとする花江ちゃん
そんな状態の花江ちゃん。
ただ、道男が尋ねてきたときだけは、ニコニコとなんだかうれしそうです。
それを見て、今度は花江ちゃんの子ども達が穏やかではありません。
『お母さんを、道男に取られてしまうのでは…。』
という不安な気持ちが、ムクムクと沸き起こります。
しかし、子ども達は、
『お母さんが幸せになれるなら、道男とのことを認めてあげないといけない。』
と、考えるのでした。
花江ちゃん、再婚か
子ども達は、花江ちゃんに
『道男と結婚してもいいよ。』
と、言いました。
やっぱり、花江ちゃんも道男のことが好きだったのでしょうか。
花江ちゃん、道男と再婚するのでしょうか。
でも、年の差が…。
花江の思い
花江ちゃんは、寅子と寅子の友の梅子と一緒に再開した甘味処の「竹もと」でくつろいでいました。
しかし、寅子が上司から突然呼び出され、梅子と二人っきりになります。
そこで花江ちゃんは、大庭家の遺産を放棄し、子らとも決別したばかりの梅子に自分の悩みを打ち明けました。
寅子は本当にすごいの。
なのに、自分だけが猪爪家で役割を果たせていない。
子どもの直人からは、道男と結婚してもいいよ、と言われた。
直人たちは、自分が道男を好きだと勘違いしていたの。
道男が訪ねてきた日は、なぜか夢に直道さんが出てくるので、嬉しくて ニコニコしていたの。
それを直人たちが見て、私が道男が好きだと勘違いしてしまったの。
花江ちゃんは、そう 話すと泣き出してしまいます。
そして『自分は子供に心配をかけてばかりだ』と、自虐的に笑いました。
そんな花江ちゃんに、梅子は言いました。
よい母になんかならなくていいと思う。
自分が幸せじゃなきゃ、誰も幸せになんかできないのよ。
梅子の言葉を聞き、花江ちゃんは、梅子の手を取って涙を流しました。
梅子さんも、とてもつらい経験をしたばかりです。
『よい母になんか、ならなくていいじゃない。』
という梅子さんの言葉、実感こもりすぎです。
でも、花江ちゃんはきっと、『よい母』になるだろうという気がします。
子ども達のために、再婚はしないような気がします。
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