こんにちは、なおじです。
今朝の『ばけばけ75話』で、ヘブンが「正座、痛い」と本音を漏らした場面を見ていて、ふと思いました。
これは落語でいう「見栄の張り損ない」ですね。いい人ぶって、できる人ぶって、我慢して、疲れ果てて、最後にバレる。
山橋薬舗でおトキが「嘘をつかれる方がもっと嫌」と涙ながらに訴えたあのシーン。家族だからこそ言えない本音と、家族だからこそ聞きたい本音。この矛盾が、なおじの胸にもズシンと響いたなあ。

この記事でわかること
- ばけばけ75話で山橋薬舗にてヘブンの嘘が発覚した経緯と二人の心の動き
- 「正座地獄」「小骨地獄」というヘブンの本音に込められた異文化適応の苦しさ
- おトキの「嘘をつかれる方がもっと嫌」という言葉が夫婦の絆を深めた理由
- 会話が無い演出が生み出す緊張感と説得力の秘密
- 翌日のプレゼント(執筆机と椅子)が象徴する思いやりの形
山橋薬舗でおトキがヘブンを発見
ばけばけ75話の冒頭、山橋薬舗で肉を食べているヘブンの姿がありました。
そこへ、おトキが乗り込んできます。これは、まずいことになりそう。
「なんですか、これは」おトキの怒り
「なんですか、これは」とおトキ。
「錦織さんと中学校で熱い議論を交わしているのではなかったのですか」
怒りを込めて問い詰めます。
ヘブンは慌てて「ソーリー」と謝りますが、おトキの「そげにいやですか。そげに、母や私の料理が嫌ですか」という言葉には、深い悲しみが滲んでいます。
店主が「どうぞ、おかけください」と椅子を引き、おトキは渋々席に着きます。
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会話が無い演出の力
ここから先の展開が見事でしたねえ。
さばのマリネードをヘブンが食べ方を教えながら勧めると、一口食べたおトキの顔つきが変わります。
「おいしい?」と問うヘブン。その言葉で、顔色が変わり「いいえ」と返すおトキ。
でも、その表情は明らかに美味しさを認めていましたよね。
そこからの会話が無い演出が、二人の微妙な心の距離を見事に表現していました。
「正座地獄」「小骨地獄」ヘブンの本音

おトキが「なして、なして、私や家族に内緒で」と問い詰めると、ヘブンはついに本音を吐露します。
「ニホン、ヤリカタスキ、マツノケ、ヤリカタ、ダイスキ。デモ、チョット、チョット、疲れた」と。
「家族、やっと、できた」の重み
新聞には「小骨好き、正座好き、日本人みたい。ヘブン先生、正座上手、日本の宝」などと書かれています。
しかし、ヘブンにとって正座は痛くて、おかげで滞在記が書けなくなっていたのです。
「自分は宝ではない」「正座、痛い」と正直に語るヘブン。
おトキが「でしたら、ちゃんと言ってごしなさい」と促します。
でお、「言えない。家族、やっと、できた。家族、裏切る、できない」とヘブン。
この「家族、やっと、できた」という言葉の重さ。なおじには痛いほどわかります。
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新聞が作った虚像と現実
明治時代の異文化適応の難しさを、ふじきみつ彦脚本は見事に描きました。
なおじが35年の教師経験で見てきた「言えない苦しさ」そのものです。
あるんですよね、こういう状況。
新聞が作り上げた「日本の宝」という虚像と、正座の痛みに耐える現実。
その狭間で苦しむヘブンの姿は、現代のSNS時代にも通じる普遍的なテーマです。
「嘘をつかれる方がもっと嫌」おトキの涙

「嫌でしょう」とヘブンが言うと、「嫌です。めちゃくちゃいやです」とおトキ。
しかし続けて「けど、けど、ウソをつかれる方が、もっと、もっと、もーっと嫌です」と。
家族だからこそ本音を
家族だからこそ本音を言ってほしいというおトキの涙が、ヘブンの心を動かしました。
「家族だけん、言えんのもわかります。でも、家族だけん、やっぱり言ってごしなさい。」
この言葉は、なおじの心にも響いたなー。
教師時代、生徒たちに「本音で話し合おう」と何度も言ってきましたが、自分自身は家庭で「まあ、いいか」と流してきたことが山ほどあります。
おトキの言葉は、なおじ自身への問いかけでもありました。
👉関連記事:ばけばけ73話ヘブンの建前の裏に隠された真実
ケチャップとキスの真実

タイミングを無視して店主がビーフステーキを出してきた場面で、ヘブンは「わかりました、もう、うそ、つく、ない。つかれました。ごめんなさい」と謝罪。
ヘブンの言葉に対しおトキも「わたしも、ごめんなさい。気付いてあげられなくて」と。
この「気付いてあげられなくて」で、空気が変わりましたよね。
二人でステーキを食べ始めると、今度こそおトキは満面の笑み。
そして、気付いたんです。
ヘブンの頬についていた赤いのが、実はケチャップだったことに。
ワーオ。この小さな発見が、二人の関係をさらに自然で温かいものに変えていきます。
ヘブンとおトキの和解後のプレゼント

翌朝の出勤時、おトキはヘブンに頬にキスすることを許し、夫婦円満が戻ります。
そして、おそらくその日の夕方、おトキはヘブンにプレゼントを渡します。
プレゼントは、ヘブンの執筆机と椅子でした。
正座からの解放

正座から解放されたヘブンは、思いやりにあふれた家族の優しさに包まれ、筆が走ります。
よかった、よかった❣
【表:ヘブンとおトキの感情変化】
| シーン | ヘブンの表情 | おトキの表情 | 二人の距離感 |
|---|---|---|---|
| 山橋薬舗発見時 | 慌てて謝罪 | 怒り心頭 | 険悪 |
| さばのマリネード | 食べ方を教える | 渋々席に着く | ぎこちない |
| 本音吐露後 | 「言えない」と苦悩 | 「嘘をつかれる方が嫌」と涙 | 歩み寄り |
| ステーキ | 「もう嘘つかない」 | 満面の笑み | 和解 |
| 翌日 | 執筆に集中 | キスを許す | 夫婦円満 |
次週のおサワが気になる
来週の予告で、おサワのしょぼくれた顔が映りました。
なおじとして、サワの今後が気になるんですよ。
おサワにも、幸せが来てほしい…。
ばけばけは人間関係の微妙な変化を丁寧に描くドラマですから、次週も目が離せませんね。
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Q&Aで振り返る第75話
Q1. なぜヘブンは正直に言えなかったのですか?
A. ヘブンは「家族、やっと、できた。家族、裏切る、できない」と語っています。松野家に受け入れられた喜びが大きすぎて、本音を言えば家族を失うのではないかという恐怖があったのですよね。
Q2. 「会話が無い演出」の効果は?
A. おトキとヘブンの表情だけで心の動きを表現する演出が、二人の微妙な距離感と変化を見事に伝えていました。言葉以上に雄弁な演技でしたね。
Q3. おトキの「嘘をつかれる方がもっと嫌」という言葉の意味は?
A. 家族だからこそ本音で向き合ってほしいというおトキの願いです。嫌われることよりも、嘘をつかれて信頼関係が崩れることの方が耐えられないという、夫婦の絆の本質を表しています。
Q4. ケチャップの真実はどういう意味ですか?
A. おトキがヘブンのほほについた赤いものを「キスの跡」と勘違いしていたのが、実は「ケチャップ」だったという発見。この小さな誤解が解けたことで、二人の関係がより自然で温かいものになりました。よかった、よかった。
Q5. 翌日のプレゼント(執筆机と椅子)が象徴するものは?
A. 正座から解放されるための執筆机と椅子は、おトキたちの思いやりの形。ヘブンの本音を受け止め、無理をさせない環境を整えることで、真の家族としての絆を示しました。よかった、よかった。
筆者紹介|なおじ
元社会科教師として35年間教壇に立ち、現在8つのブログでドラマ・芸能・政治・歴史・スポーツ・旅・学び・書評を執筆しています。
ドラマ記事では「時代背景」や「心の揺れ」をゆっくり言語化するスタイルで、ばけばけの人間描写に魅了され、毎朝欠かさず視聴中です。