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中川李枝子作『ぐりとぐら』絵本の魅力と効果:子どもの成長を促す読み聞かせのすすめ

みなさん、こんにちは!今日は、子どもたちに大人気の絵本シリーズ「ぐりとぐら」についてお話しします。青と赤のつなぎを着た可愛らしいネズミの双子、ぐりとぐら。この二匹が繰り広げる楽しい冒険は、1963年の誕生以来、何世代にもわたって愛され続けています。

なぜ、ぐりとぐらはこんなにも長く愛されているのでしょうか?
そして、なぜ子どもたちに読み聞かせたいのでしょうか?

その魅力と理由を、じっくりと探っていきましょう。

目次

1. ぐりとぐらシリーズの魅力

シンプルで親しみやすいキャラクター設定

ぐりとぐらの魅力の一つは、なんといってもそのキャラクター設定のシンプルさです。青いつなぎのぐりと赤いつなぎのぐら、そのかわいらしい見た目は子どもたちの心をすぐに掴んでしまいます。

二匹は料理が大好きで、いつも楽しそうに冒険をしています。この設定は、子どもたちにとって理解しやすく、共感しやすいものです。

「僕も料理してみたい!」

「私も冒険に行きたい!」

そんな気持ちを子どもたちに抱かせてくれるんです。

想像力をかき立てる楽しいストーリー

ぐりとぐらの物語は、いつも予想外の展開で読者を楽しませてくれます。

例えば、第1作『ぐりとぐら』では、森で見つけた大きな卵からカステラを作るという、ちょっと不思議でわくわくするストーリー。

子どもたちは「次はどうなるんだろう?」とページをめくるのが楽しみになります。

また、『そらいろのたね』では空色の種から大きな家が育つという、現実ではありえないけれど、子どもの想像力をぐんぐん刺激する展開が待っています。こういったストーリーは、子どもたちの頭の中で広がり、新しいアイデアや発想を生み出すきっかけになるんです。

美しく温かみのあるイラスト

ぐりとぐらシリーズの絵を担当しているのは、作者の中川李枝子さんの妹である山脇百合子さん。そのイラストの特徴は、優しい色使いと温かみのある描写です。

山脇百合子さん・

細かい背景まで丁寧に描かれた絵は、子どもたちの目を楽しませるだけでなく、物語の世界に引き込んでくれます。森の木々の様子や、動物たちの表情など、見れば見るほど新しい発見があるのも魅力の一つ。何度読んでも飽きない理由がここにあるんですね。

2. 子どもの成長を促す要素

語彙力と表現力の向上

ぐりとぐらの物語には、子どもたちの語彙力を豊かにする要素がたくさん含まれています。例えば、料理に関する言葉や、自然の描写に使われる表現など、日常生活ではあまり使わない言葉に触れる機会を提供してくれます。

「かきまぜる」「ふくらむ」「しゅわしゅわ」といったオノマトペ(擬音語・擬態語)も多く使われており、これらの言葉を耳にすることで、子どもたちの表現力も自然と豊かになっていきます。

想像力と創造性の育成

先ほども少し触れましたが、ぐりとぐらの物語は子どもたちの想像力を大いに刺激します。現実ではありえない出来事が、絵本の中では当たり前のように起こります。これは子どもたちに「何でもできる」という可能性を感じさせ、創造性も育むきっかけになるんです。

例えば、『ぐりとぐらのえんそく』では、二匹が風船で空を飛ぶシーンがあります。「もし自分が空を飛べたら、どこに行きたいかな?」そんな風に、物語を通じて子どもたちの頭の中で新しいアイデアが生まれていくんです。

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協力と友情の大切さを学ぶ

ぐりとぐらの物語には、協力することの大切さや、友情の素晴らしさを感じられる場面がたくさんあります。二匹は常に協力し合って困難を乗り越え、時には森の仲間たちと力を合わせて問題を解決します。

ぐりとぐらのおきゃくさま』では、たくさんのお客さんをもてなすために、みんなで協力して準備をする様子が描かれています。こういった場面を通じて、子どもたちは人と協力することの喜びや、友達を大切にする心を自然と学んでいくのです。

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3. 読み聞かせの効果

親子のコミュニケーション促進

絵本の読み聞かせは、親子のコミュニケーションを深める素晴らしい機会です。ぐりとぐらの絵本を一緒に読むことで、同じ世界を共有し、同じ感動を味わうことができます。

読み聞かせの後に「どの場面が面白かった?」「ぐりとぐらみたいに、何か作ってみたい?」といった会話を交わすことで、子どもの考えや感情を知るきっかけにもなります。こういった対話を重ねることで、親子の絆はより深まっていくでしょう。

集中力と聴く力の向上

絵本の読み聞かせは、子どもの集中力と聴く力を養うのに最適な活動です。ぐりとぐらの物語は、子どもたちを引き込む魅力的なストーリーで構成されているため、自然と集中して聴くことができます。

最初は少しの時間しか集中できなかった子どもも、読み聞かせを重ねるうちに、だんだんと長い時間集中できるようになっていきます。この力は、将来の学習にも大いに役立つはずです。

情緒の発達と共感能力の育成

ぐりとぐらの物語を通じて、子どもたちはさまざまな感情を体験します。喜び、驚き、時には少しの不安や心配…。こういった感情体験は、子どもの情緒の発達を促します

また、物語の登場人物の気持ちを想像することで、共感能力も育っていきます。

「ぐりとぐらはどんな気持ちだったのかな?」

「もし自分だったら、どうするかな?」

そんな風に考えることで、他者の気持ちを理解する力が自然と身についていくのです。

4. おすすめのぐりとぐら絵本

『ぐりとぐら』(シリーズ第1作)の紹介と魅力

ぐりとぐらシリーズの記念すべき第1作『ぐりとぐら』は、今でも多くの人に愛されている名作です。森で見つけた大きな卵からカステラを作り、森の動物たちと分け合って食べるという心温まるストーリー。

この作品の魅力は、なんといってもあの大きなカステラです!子どもたちは、ページいっぱいに広がる黄色いカステラに目を輝かせ、「わぁ、すごい!」と声を上げずにはいられません。また、ぐりとぐらが歌う「まぜてまぜて」の歌も、子どもたちに大人気。読み聞かせの際に一緒に歌うと、より一層楽しめますよ。

その他のおすすめ作品の紹介

ぐりとぐらシリーズには、他にもたくさんの素敵な作品があります。いくつかご紹介しましょう。

1. 『ぐりとぐらのえんそく』:風船で空を飛ぶ冒険が描かれた、わくわくドキドキの物語。

2. 『ぐりとぐらのおきゃくさま』:たくさんのお客さまをもてなす、心温まるストーリー。

3. 『ぐりとぐらのかいすいよく』:海での楽しい一日を描いた、夏にぴったりの絵本。

4. 『そらいろのたね』:空色の種から不思議な家が育つ、想像力豊かな物語。

これらの作品は、それぞれに個性があり、子どもの年齢や興味に合わせて選ぶことができます。どの本も、ぐりとぐらの世界観を存分に楽しめる素晴らしい作品ばかりですよ。

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5. 読み聞かせのコツとアイデア

声の抑揚や表情の工夫

読み聞かせをより楽しいものにするためには、声の抑揚や表情を工夫することが大切です。例えば、ぐりとぐらのセリフを読むときは、少し高めの声で明るく読んでみましょう。また、驚いたシーンでは大きな声で「わぁ!」と言ったり、嬉しいシーンでは笑顔で読んだりすると、子どもたちもその場面の雰囲気を感じ取りやすくなります

ただし、あまり大げさにならないよう注意しましょう。自然な感じで読むのがコツです。子どもの反応を見ながら、少しずつ調整していくといいでしょう。

質問を交えながらの読み聞かせ

読み聞かせの途中で、時々子どもに質問を投げかけてみるのも良いアイデアです。

例えば、『ぐりとぐら』を読むときに、

「この大きな卵、何が入っていると思う?」

「カステラ、どんな匂いがするかな?」

といった質問をすることで、子どもの想像力を刺激し、物語により深く入り込めるようになります。

また、絵の中の細かい部分を指さして

「これ何だと思う?」

と聞いてみるのも楽しいですよ。

子どもの気づきを褒めたり、一緒に考えたりすることで、読み聞かせがより双方向のコミュニケーションになります。

絵本の世界を広げる遊びや活動

ぐりとぐらの絵本を読んだ後は、物語の世界を広げる遊びや活動を取り入れてみましょう。

例えば、『ぐりとぐら』を読んだ後は、一緒にホットケーキを作ってみるのはいかがでしょうか。小さな子どもでも、材料を混ぜたり、焼けるのを待ったりする過程を楽しめます。

また、『ぐりとぐらのかいすいよく』を読んだ後は、折り紙で魚を作ったり、砂場で砂のケーキを作ったりして、海辺の雰囲気を楽しむのも良いでしょう。このように、絵本の世界と現実世界をつなげることで、子どもの学びはより深いものになります。

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まとめ

ぐりとぐらの絵本は、シンプルで親しみやすいキャラクター想像力をかき立てる楽しいストーリー美しく温かみのあるイラストなど、多くの魅力にあふれています。そして、これらの要素は単に楽しいだけでなく、子どもたちの成長を多方面から支援してくれるのです。

語彙力や表現力の向上想像力と創造性の育成、協力と友情の大切さの学習など、ぐりとぐらの物語には子どもの成長に欠かせない要素がたくさん含まれています。さらに、読み聞かせを通じて親子のコミュニケーションを深め、子どもの集中力や聴く力、情緒の発達や共感能力を育むこともできます。

ぐりとぐらの絵本を読み聞かせることは、子どもたちに素晴らしい贈り物をすることと同じです。楽しみながら学び、成長していく。そんな素敵な時間を、ぐりとぐらと一緒に過ごしてみませんか。

作者紹介

中川李枝子さん

中川李枝子(なかがわ りえこ)さんは、1935年9月29日に北海道札幌市で生まれました。保育士として働きながら創作活動を始め、1962年にデビュー作「いやいやえん」を発表。1963年に「ぐりとぐら」シリーズを妹の山脇百合子さんと共に創作し、大ヒットシリーズとなりました。

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中川さんは2024年10月14日、89歳で老衰のため亡くなられました。彼女の作品は世代を超えて愛され、多くの子どもたちの想像力を育んできました。中川さんの遺した素晴らしい文学遺産に感謝しつつ、心よりご冥福をお祈りいたします。

中川李枝子さんの「ぐりとぐら」シリーズは、これからも多くの子どもたちに読み継がれ、彼らの「生きる力」を育んでいくことでしょう。



読み聞かせ男の子

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