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ザ・ロイヤルファミリー最終回結末|原作と違う2026年有馬勝利を元教師が徹底解説

こんにちは、なおじです。

TBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』最終回の結末を、前回の記事とセットで味わい直していきます。

35年間も生徒に「夢を諦めるな」と言い続けてきた元教師。

それなのに、自分の退職後の夢は「のんびりブログ書く」程度だった人間。

そんななおじとしては、『ザ・ロイヤルファミリー』最終回で耕一が父の夢を継いで2030年まで走り続ける姿に、ちょっと恥ずかしくなりました。

前回の記事で予想した「1着勝利」——実際には2025年の有馬記念は2着でした。

ですが、その先に待っていた2026年の有馬記念での勝利は、なおじの予想を超える感動の最終回。

原作『ザ・ロイヤルファミリー』のラストを超える、見事なドラマ版の結末になっていたんです。

ザ・ロイヤルファミリー

この記事でわかること

  • 2025年有馬記念でロイヤルファミリーが敗れたのに、なお心が震えた理由
  • 前回記事の「3つの結末パターン」のうち、どこが当たりでどこが外れだったのか
  • 原作とドラマ版『ザ・ロイヤルファミリー』のラストの決定的な違い
  • ビッグホープと隆二郎コンビがもたらした「もう一つの継承」の意味
  • ジャパンカップから有馬記念まで、ソーパーフェクト陣営とロイヤル陣営の対比
  • 耕一・椎名展之・栗須、それぞれの「親と夢」への向き合い方
  • 「継承は負債の繰り越し」というセリフに隠れた痛みと真実
  • 2025年有馬記念での敗北と、2026年の勝利が映像で描かれた意義
  • 原作の「におわせ」とドラマ版の「見せる」の違い
  • 2030年の耕一の姿から読み解く、「夢の継承」のゴールイメージ
目次

原作とドラマ版ラストの違い

原作とドラマ、ラストの整理

まずは、原作とドラマ版のラストを整理します。

【表:原作とドラマ版ラストの違い】

項目原作小説『ザ・ロイヤルファミリー』日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』
時代設定1990年代後半〜2010年代中盤ごろ2011年〜2030年
クライマックスの有馬記念物語終盤の有馬記念で2着2025年の有馬記念で2着
その後の勝利巻末の成績表で「のちにG1を勝つ」とにおわせる2026年の有馬記念勝利を本編映像として描写
勝利の描き方文章では描かず、「記録」で示すレース映像と音楽で感情ごと見せる
馬主としての耕一正式な馬主を目指す姿が示唆される2030年に正式な馬主資格を取得する姿を描写
テーマのトーン希望はあるが「救いが少ない現実寄り」敗北を経て「救いのある継承」へ昇華

原作は、「有馬記念の勝利の瞬間」をあえて描かないことで、継承と時間の重みを表現した作品でした。

ドラマ版は、その「におわせ」の部分を映像として見せることで、視聴者に希望とカタルシスを手渡してきたと言えます。

前回記事の3パターン予想は当たったのか

なおじの予想と実際の結末

前回の記事では、なおじは最終回の結末を次の3パターンで予想していました。

👉関連記事:ロイヤルファミリー最終回12月14日予想|原作と違う結末か

【表:なおじの3パターン予想と実際の結末】

パターン内容予想の的中度
パターンA原作通り、有馬記念2着で終わる結果:ハズレ(2025年は2着だが物語は続く)
パターンBドラマオリジナルで有馬記念1着勝利結果:半分アタリ(2025年ではなく2026年に1着勝利)
パターンC次世代や時間ジャンプでの勝利描写結果:アタリ(時間軸ジャンプで2026年の勝利を描写)

ざっくり整理すると、こうなりました。

  • 「2025年で1着」は外れ
  • 「2着のまま終わる」も外れ
  • 「時間を飛ばして勝利を描く」はほぼ的中

つまり、ドラマ版はパターンBとパターンCをミックスした「B+Cハイブリッド」の結末。

なおじの一番の願いだった「どこかでちゃんと勝たせてあげてほしい」は、見事な形で叶えられました。

ビッグホープと隆二郎が背負ったもの

椎名と耕一、ビッグホープと隆二郎

まず胸に刺さったのが、2025年有馬記念で、椎名善弘の馬ビッグホープに隆二郎が乗るという組み合わせでした。

椎名善弘、そしてビッグホープと隆二郎。

「ロイヤル」サイドと正面からぶつかるための、これ以上ない刺客の布陣です。

復帰戦でロイヤルファミリーの成績が上がらない一方で、椎名善弘の息子・展之(のぶゆき)の馬ソーパーフェクト陣営はトントン拍子に結果を出していきます。

この「片方だけが順風満帆」という描き方が、視聴者の胸をざわつかせました。

ただ、ラストの大一番を際立たせるための下ごしらえとしては、実に分かりやすい流れでもありました。

レインボーキャンプとロイヤルの苦境

レインボーキャンプとの対決でも、ロイヤルファミリーはまた敗れてしまいます。

ここまでくると、ロイヤル陣営は完全に追い詰められた挑戦者側の立場になりました。

その一方で、栗須の脳裏には、これまで関わってきた多くの人々の夢が去来します。

有馬記念に出場するために後がなくなった耕一に、ジャパンカップでの対決を突きつける椎名。

対して、「ここで有馬を決めて見せます」と堂々と受けて立つ耕一。

見ごたえありました。

ジャパンカップと翔平の再生

翔平と母親(加奈子)、そして勝利のレース

ジャパンカップで翔平がロイヤルファミリーを勝利に導く流れは、まさに「一度は落ちた者の再生物語」でした。

途中、レインボーキャンプが六馬身もリードを広げたとき、なおじの心臓もバクバクです。

第4コーナーを回ったところで、ロイヤルファミリーが一気に伸びます。

「さすか、さすか、いくか、いくか」と、視聴者の心の声をそのまま乗せたようなラストスパート。

結果、一馬身以上の差をつけてゴール!

その瞬間玉置浩二が歌う、「ファンファーレ」(『ザ・ロイヤルファミリー』の主題歌)の歌詞・「会いたい人がいる」というフレーズが流れます。

わかっていても涙がこぼれました。

親の不安と子の挑戦

翔平の母親・加奈子が、レースのたびに気が気でない表情を見せるのも印象的でした。

「子どもが危険な場所に向かっていくときの親の心境」は、親であれば誰でも共感できるはずです。

飲み会の後、駅までの帰り道、翔平の腕に母親がしがみつき、さらに栗須もその腕を取って三人で歩きます。

あの絵面は、「勝った・負けた」を超えた、家族と仲間の物語としての『ザ・ロイヤルファミリー』を象徴していました。

👉関連記事:『ばけばけ』視聴率比較!民放トップを5ポイント圧倒する理由は?

椎名展之と「継承」の重さ

椎名展之という「もう一枚の鏡」

耕一と椎名展之(のぶゆき)が、飲み会で初めて本音を語るシーン。

なおじには、このやりとりが強く刺さりました。

ソーパーフェクトのオーナーでありながら、父・善弘を激しく嫌う展之。

「馬に入れ込むあまり家族を顧みない父親」と大批判。

父親を全否定する展之の言葉は、痛いけれどリアルです。

「父の背中が、必ずしも尊敬の対象になるとは限らない」という現実が、静かに描かれていました。

「継承は負債の繰り越し」という一言

「継承の奴隷になるなよ。ようは負債の繰り越しだから」

展之が耕一に投げかけたこのセリフ。

なおじの心にもズシンと来ました。

親の夢を継ぐことは、時に「重荷」であり「負債」にもなります。

それでも耕一は、「継承は父親の夢じゃない。俺の夢だから」と言い切りました。

この「自分で選び取った継承」というスタンス。

最終回全体を貫くキーワードでしたね。

👉関連記事:牧野富太郎の実家「岸屋」は、その後どうなったか

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