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力 『VIVANT』第19話|別班奪還作戦と和田に起きたこと

『VIVANT』第19話で、黒須ら別班員5人を救う奪還作戦が始まりました。

シンシーが突きつけたのは、「別班の情報を吐かなければ、1日一人ずつ殺していく」という宣告です。

最初に選ばれたのは和田。乃木家の守り刀で腹を割かれ、胸を刺される。画面に残ったのは、助けを待つ者へ容赦なく迫る時間でした。第19話の和田の場面

「誰一人として死なせない、全員生きて連れ帰る」

乃木はそう言う。

和田がすでに殺されていたとしたら、この言葉は空虚に響きます。

敵は「一日一人〔殺す)」と言い、乃木は「全員〔救う)」と言い切った。

その隔たりを、第19話はどう埋めるのか。

この記事では、奪還作戦の構図を整理しながら、和田に起きたことと、乃木の「全員生還」という言葉がどうぶつかるのかを考えます。

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目次

この記事のポイント

Q1. 『VIVANT』第19話の別班奪還作戦とは?

『VIVANT』第19話の別班奪還作戦は、シンシーに捕らえられた黒須ら別班員5人を救うための作戦です。乃木はノコルの協力を得て、テントの部隊とともに救出へ向かいます。

Q2. 「1日一人ずつ殺していく」とは誰の言葉?

「1日一人ずつ殺していく」と告げたのは、シンシーのシュウ・ハオランです。別班の情報を吐かなければ殺すという宣告で、最初に和田が標的に選ばれました。

Q3. 乃木の「全員生きて帰る」は何を意味する?

乃木の「誰一人として死なせない、全員生きて帰る」は、黒須ら別班員5人を見捨てないという救出作戦の決意です。敵が「一日一人」と命を数える中で、乃木は全員の生還を掲げています。

第19話の別班奪還作戦とは?救う側・救われる側・阻む側

別班奪還作戦

乃木ひとりの潜入ではありません。ノコルのテント、新庄、チョッキーが加わった共同戦線です。

第18話で、ノコル率いるテントが設立した民間軍事会社PMSC Y2Kの部隊が、乃木のもとに集まりました。第19話では、テントのモニターであるチョッキーと、まさかの生存が判明した元警視庁公安部の諜報員・新庄が加わり、“最強チーム”の顔ぶれがそろいます。一行はゴルバドへ渡り、そこへシンシーの刃が襲いかかる。

救う側:乃木とノコル

乃木が頼ったのは、弟ノコルです。ノコルの命を受けて集まったテントの精鋭部隊が、作戦の中心に入りました。

精鋭を預けると決めたのは、ノコルです。なおじには、兄に頼まれて動いたというより、同じ目的に並んだ者の協力に映りました。兄弟愛ですねー。

救われる側:黒須ら5人と、その家族

救うべきは、黒須ら別班員5人。

シンシーの手は、捕らえた5人にとどまりません。日本にいる別班員の家族を連れ去ろうとしたシンシーの工作員を、別班側が先回りして撃退する場面がありました。捕らえた者だけでなく、その家族まで盤上に載せる。

シンシーのやり方のあくどさ、別班の先読みの鋭さが見えました。

阻む側:シンシー

責任者はハン・リンシン。その部下が、拷問を担うシュウ・ハオランです。第19話の彼らには、時間をかけて落とす気配がありません。次の章で触れる宣告が、それを物語っています。

「1日一人ずつ」――第19話が動かした時計

シンシー

第19話の核心は、救出作戦が始まったことより、シンシーが期限を突きつけたことにあります。

放送開始1秒で、黒地のテロップが出ました。「本日の放送には、一部に暴力的描写を含む表現があります。ご視聴にご注意ください」。

宣告と、最初の一人

別班員の和田は、すでに右手の人さし指と中指を失っていました。そして第19話で、右手のすべての指を失います。切断の場面そのものは映らず、切り落とされた指が画面に出ました。

さらにハオランは5人を拷問室へ連れ出し、情報を吐かなければ「1日一人ずつ殺していく」と宣言します。最初の一人が和田です。

刃物で腹部を切り裂かれ、部下のリ・ミンヅァに胸を貫かれる様子は、壁に映る影で表現されました。

正直に言います。気持ち悪かった。
指全部とは、たまげました。特殊メイクの出来もすさまじく、その気持ち悪さがそのまま残りました。ネットにも「地上波でキツすぎる…」という声が上がって今したが、頷けます。

和田が助かったのか。刺される姿は、影として何度も壁に映りました。
ですが、その後の生死は、画面では示されないままです。

「きっと生きてる!」

そう願う声に、なおじも「わたしも、同じ」と心の中で呟いてました。

乃木家の守り刀

和田を刺した刃は、黒須から奪った乃木家の守り刀でした。

拷問の道具が、たまたま刃物だったのではない。乃木の家に伝わる物が、乃木の仲間を傷つけるために使われた。少なくともなおじには、そう映りました。
これは、仲間を痛めつけると同時に、乃木本人へ見せつける行為でもあります。

ネット上を見ると、見せ方に賛否が分かれていました。
「残酷すぎる」という意見が出るのも、わかります。
ただ、この映像を見た後では、「救出が一日遅れるごとに、誰かの命が失われる」という切迫感が、半端なく迫ってきます。

ドラマが突きつけたのは、時間の切迫感。
視聴者にそれを感じさせたという点で、私はこの場面は描く意味があったと受け取りました。

乃木の「全員生きて帰る」は何を意味するのか

乃木 全員生きて連れ帰る

乃木の言葉は、「誰一人として死なせない、全員生きて帰る」。

和田が最初の標的に選ばれたあとで聞くと、これは格好のいい決意表明では済みません。作戦の目標であると同時に、乃木が仲間をどこまで連れ帰ろうとするのかを示す言葉です。

上層部の決断に逆らって、救出へ踏み出した

第17話で、別班の上層部は乃木に非情な通告を下しました。乃木はそれに背いて、自ら集めた仲間と奪還作戦に踏み出します。

敵地への救出は、危険が大きい。命令に従うほうが、組織としては安全だったのかもしれません。それでも乃木は、助けられる者だけを助ける道を選ばなかった。

「一日一人」と「全員」のあいだ

シンシーは、別班の情報を吐かなければ、捕らえた5人を一日一人ずつ殺していくと宣告しました。

最初に選ばれたのは和田です。右手の指をすべて失い、乃木家の守り刀で腹を割かれ、胸まで刺された和田。その生死は、第19話の画面ではまだ示されていません。

一方の乃木は、「誰一人として死なせない、全員生きて連れ帰る」と言う。

一人ずつ 殺す敵に 全員と

「全員生きて連れ帰る。」乃木は、そう言いました。

しかし、和田が最初の標的に選ばれたあとでは、その言葉をそのまま信じ切れません。
和田も、黒須らも、本当に全員で帰れるのか。

それでも、乃木なら何とかしてくれるのではないか。
疑問と期待が、画面の前で入り混じりました。

ここで、ドラマの別班と現実の自衛隊を重ねて考えたくなる人もいるでしょう。けれど、『VIVANT』の別班は作品上の設定であり、政府は「別班」なる組織について、過去にも現在にも自衛隊に存在しないと答弁しています。現実に語られてきた別班実在説、政府答弁、防衛省情報本部や公安調査庁との違いは、こちらの記事で整理しました。

👉関連記事:別班は実在するのか?『VIVANT』と自衛隊の公式見解を検証

第19話の反響をどう読む?もどかしさ、密談、ジャミーン

ジャミーン

第19話は、アジア大会の中継を挟んで、3週間ぶりの放送でした。待たされた分だけ期待は膨らみ、受け止めも割れています。

シャキ城を前にして、救出はまだ届かない

乃木たちはシャキ城へ向かいました。新庄とトラックの荷台に乗り込み、敵地へ近づいていく姿が映ります。

けれど、第19話はここで終わり。黒須らのもとへ救出隊が行き着く前で終了‥。

和田は生きているのか、死んでしまったのか‥。
黒須たちの運命はどうなるのか‥。
しかし、ここでお預け‥。

20話が、もう待ち遠しい!

野崎とリュウ、カメラの切れた部屋

冒頭、リュウ・ミンシュエンは尋問部屋の監視カメラの回線を切り、司令室との通信を断ちました。電動カッターの音で声は消されていますが、扉が開くまで、リュウの口元は動き続けています。

野崎に何かを話しているように見えませんでしたか?

もしかして、二人は通じているのかも‥。
ハンからエリシャの居場所を聞き出すために、話を合わせているのかも‥。

どちらも、まだ推測です。
でも、これ、あるかも‥。

音を消したからこそ、口元だけが見える。見る側が、勝手に推理を始めてしまう。
そういう仕掛けが、生きていました。

ジャミーンをめぐる考察

第19話では、核融合の研究者エリシャ・ママドフの娘プリシャが、7年前にテントへ連れ去られていた話が出ました。当時2歳で現在9歳、連れ去ったのは「サムライ」のような男たち。

そこから、プリシャがジャミーンではないかという考察が広がっている。
Xでは「ほぼ確定」という声から「まだ納得できない」という声で割れているのに、正体が「決定的」と見出しに打つ記事すらありました。

第20話で見届けたいのは「誰が裏切るか」だけではない

非情なる決断

第20話の予告では、乃木と野崎らが絶体絶命に陥ります。ついに敵陣突入、です。

「誰が裏切るのか」は、確かに気になります。
けれどなおじが見届けたいのは、一日一人と数える敵の時計の中で、乃木が掲げた「全員生きて連れ帰る」を、周りの人たちがどこまで自分の行動として引き受けるのか、という一点です。

あの一言は、乃木ひとりの願いでは終わらない。
第20話は、それを試される回になりそうです。

よくある質問

『VIVANT』第19話で救出されるのは誰ですか?

シンシーに拘束された黒須ら別班員5人です。第19話は、その奪還作戦の開始を描きました。

「1日一人ずつ殺していく」と宣告したのは誰ですか?

シンシーのシュウ・ハオランです。5人を拷問室に連れ出し、情報を吐かなければ、と告げました。最初の一人が和田でした。

和田はどうなりましたか?

守り刀で腹部を切り裂かれ、胸を貫かれる様子が、影で間接的に描かれました。その後の生死は、第19話の画面では示されていません。

第19話に暴力的な場面はありますか?

あります。放送冒頭に注意喚起が出ました。右手のすべての指を失った和田の指が映る場面など、苦手な方は見逃し配信でタイミングを選ぶのがよいかもしれません。

次回はシャキ城へ突入しますか?

第20話の予告に出てくる言葉は、「ついに敵陣突入」。救出の結末までは、まだ分かりません。

筆者紹介|なおじ

なおじ

公立小・中学校での教師経験約35年、校長経験11年。指導主事として教育現場を外側から見てきた時間もあります。全国中学校社会科教育研究会元理事として、社会のしくみと人の生き方を長く見つめてきました。

バスケットボール部の顧問として、生徒と走り続けた体育館の汗も知っています。

この記事では、放送で描かれた場面、報道で伝えられた事実、私自身の見立てを分けて『VIVANT』を読みました。

現在は8つのブログで、ドラマ・芸能・政治・歴史・スポーツ・旅・学び・書評を横断しながら、「人の生き方」と「社会とのつながり」をテーマに書いています。

別班

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