なんとアンメット第七話に、今泉力哉監督がちょい役で登場しました。
しかも、とても怪しげなコーヒーショップの店員さん役。
三瓶先生が注文したアイスコヒーに、抹茶パウダーを大量に入れる振りかけます。
しかも、確信犯らしく、日ごとにその量が増していき、20振りから30振りへと…。
その抹茶パウダー入りアイスコーヒーを、
『これ、ほんとうにまずいんですよ。』
といいながら、三瓶先生が飲んでいました。
ストーリーと何の関係もない「お遊びカット」なんですが、『三瓶先生の人間性が、同類を引きつける』ということを表しているようで面白かったです。
ところで、この今泉力哉監督とは、どのような人なのでしょうか。
今泉力哉監督のプロフィール
今泉力哉(いまいずみ りきや)
・生年月日 : 1981年(昭和56年)2月1日
・出身 : 福島県郡山市
・出身高校 : 福島県立安積高校
・出身大学 : 名古屋市立大学芸術工学部視聴覚情報デザイン学科
・経歴 : 大学卒業後NSC(吉本総合芸能学院)に1年間通う。
在学中「コジカケーキ」「子連れ」などのコンビでお笑いを目指す。
◆NSC同期: 和牛・かまいたち・藤崎マーケット・天竺鼠 など
◆映画へ :NSCの講師のアドバイスで、高校まで目指していた映画の道へ戻ることを決意
なぜ『アンメット』に今泉力哉監督が、出演したのか
2023年のWOWOWの人気企画「撮休」シリーズとし、『杉咲花の撮休』を今泉力哉さんが撮ったことがきっかけでしょう。
「撮休」シリーズは、「人気俳優がオフにしていること」を、複数の監督それぞれに想定して作品を創り上げるシリーズです。
杉咲花さんの回では、今泉力哉監督の他、松井大悟さん、三宅唱さんが、それぞれに書き下ろしたストーリーなどを放送し、対談の模様も放送されました。
このときに出来た人間関係で、今泉監督がアンメットの中にちょい役で登場することになったのでしょうね。
コヒーショップでの『肩の力が抜けた会話』が今泉作品
店員『抹茶パウダーですね。』
三瓶『いや、アイスコヒーです。』
店員『20振りで、』
三瓶『…、いやアイスコヒーです。』
(三瓶の言葉を完全無視して、抹茶パウダーをフリフリし続ける…。)
店員『大丈夫ですよ。』
(何に対して、『大丈夫ですよ』といっているのでしょうかね。)
(三瓶先生、右頬に手を当て『この人、何してくれてるの』というようなポーズ)
店員『変じゃないですよ。まあ言ったらね、砂糖もミルクも変ですから。』
という具合。
ダラーっと脱力してしまうような場面と会話です。
そして、これが今泉ワールドですね。
杉咲さんは、今泉さんとの対談の中で次のように話しています。
杉咲さんは、今泉作品に対してどんな印象をお持ちでしたか?
杉咲:今泉さんの作品を観ていると、その人たちの生活を覗き見しているような気分になります。脚本があるはずなのに、登場人物がその場で思いついたことを話しているのではないかと錯覚するほどリアリティがあって。今泉さんの映画に出てくる人物たちは、どうしてあんなに無理をしていなくて肩の力が抜けているんだろう?といつも気になっていました。
セリフを話していないときの雄弁さ――その人の生活や人生を想像させられるんですよね。だから、観終わってからもその人の人生が心の中で続いていく。他人事に思えないですし、記憶に残り続けるんです。
(引用『杉咲花の撮休』全3回対談連載 VOL.2 杉咲 花 × 今泉力哉 「平凡」で「凡庸」の価値を見つめる – 装苑ONLINE (soen.tokyo))
まさに、杉咲花さんのイメージと言っていいようです。
これは、これからも杉咲花&今泉力哉作品が続きそうですね。
まとめ:今泉力哉監督とはどんな人
- 一時、吉本でお笑いを目指すが、高校時代からの夢だった映画の道へ戻った映画監督
- 『肩の力が抜けた雰囲気作りを得意とする』監督
- 『お笑いの要素を、そっと偲ばせることが好き』な監督
- 杉咲花と相性が良さそう。
コメント