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申ジエは涙から優勝へ、岩井明愛は2勝目を逃し悔し涙はまたしても乾かず

申ジエ選手の涙
突然涙を流す申ジエ選手

2023年度JLPGAツアーは、山下美夢有、申ジエ、岩井明愛・千怜姉妹という4強の強さが目立ちます。このブログはこの4強のうち、申ジエと岩井明愛が試合後に流した涙と、その後の戦いの様子について見ていきます。申ジエはリゾートトラストレディス後に流した悔し涙が、アースモンダミンカップでの優勝につながりました。
一方、岩井明愛は宮里藍サントリーレディスオープンゴルフ後に悔し涙を流しています。ですが、ニチレイレディスでの2位、資生堂レディスオープンの3位と、その後も優勝まで後一歩と、悔し涙はまだ乾いていません。 

目次

申ジエ選手の流した悔し涙、そして優勝

5月25日~28日に行われたリゾートトラストレディスの18番ホール、申ジエ選手はこの時点で7位。優勝には届きません。最終パットは5メートルほど。しかし、このバーディーパットを外してしまい、7位のまま終わりました。

異変が起こったのはその後です。
申ジエ選手が泣きじゃくる姿が放映されました。

解説者も「何があったのだろうか」と驚いていました。
申ジエ選手の帽子の裏に黒いリボンのようなものを解説者が見つけ、「だれか関係者が亡くなったのかもしれない。」と話していました。

ですが、黒いリボンが何なのかについて公式発表はありません。

泣きじゃくる申ジエ選手

後日、申ジエ選手自身が自分の涙について「悔しかったからです。」と語っています。

涙が申ジエ選手の言うとおり、自らの不甲斐なさを思って流した涙だったとしたら、6月22日~25日に行われたアース・モンダミンカップの優勝は、申ジエ選手のこの時の悔し涙から生まれた不撓不屈の精神による、と思います。

アース・モンダミンカップの優勝賞金は、5400万円。大変な高額賞金でした。

賞金目録を受け取る申ジエ選手


この大会で、申ジエ選手と激戦を繰り広げたのは、別の試合後に同じように悔し涙を流したことがある岩井明愛選手でした。

アース・モンダミンカップでは、このところ勢いのある申ジエ選手が岩井明愛選手との激闘の末、1位をもぎ取ったのでした。

申ジエ選手は米国でも10勝を上げ、かつては世界ランク1位も経験している実力者です。
アース・モンダミンカップの勝利は今季2勝目。ツアー通算28勝。永久シード権獲得まで、あと2勝となりました。

ですが、申ジエ選手は必ずしも身体的に恵まれているとは言えず、身長は155センチで体重63キロです。血液型はA型で1988年4月28日生まれの35歳です。

ゴルフ歴は11歳からだそうです。 

優勝パットを入れた瞬間の申ジエ選手

岩井明愛選手の流した悔し涙、資生堂レディスオープンで続く苦難

6月29日から7月2日の4日間、資生堂レディスオープンが開かれました。
この大会には、山下美夢有選手、先週優勝の申ジエ選手の二人は欠場しています。
さらに、妹の岩井千怜選手は予選落ち、岩井明愛選手にすれば優勝の絶好のチャンスです。

ですが、1日目・2日目、岩井明愛選手の調子は、あまり良くありません。
それでも、実力者明愛選手、3日目終了時にはトップタイのセブンアンダーに追いつきます。

トップタイのセブンアンダーは、何と4人。
桑木志帆、藤本麻子、宮田成華、そして岩井明愛選手です。

資生堂レディス最終日スタートホールでナイスショットを放つ岩井明愛選手

最終日、明愛選手は2番パー5で楽々の初バーディー。エイトアンダーにし、単独トップに躍り出ました。しかし、同組で回る宮田成華もバーディーを決め、こちらも8アンダーに並びます。

さらに、3番ホールパー4で桑木志帆選手が、2打目が直接はいるかというような超ナイスショットを放ちました。ピンから10センチ程度に付けて、こちらも楽々バーディーで8アンダー。
また、岩井明愛選手・宮田成華選手・桑木志帆選手が8アンダーで並びました。

桑木志帆選手主導で進む資生堂レディスオープン

資生堂レディスをリードした桑木選手

続く4番ホールパー4で、桑木志帆選手がまたもバーディーで、9アンダーに抜け出します。
この時点で、桑木志帆9アンダー、岩井明愛8アンダーとなりました。

岩井明愛選手は、6番でスーパーショットを放ちます。
放ったショットは、ピンから10センチ程度のベタピン。
難なくバディーで9アンダーににました。

ですが、今日の岩井明愛選手はここまで、この後は惜しいパットが、ことごとく一筋外れていきます。
何度も、10アンダーとなった桑木志帆選手を捉えるチャンスがあったのですが、ここまで。
最終的に3位で終了しました。

山下美夢有選手も、申ジエ選手もいない資生堂レディスオープンでは、岩井明愛選手がくるかと思われました。しかし今日の主役は、岩井明愛選手や岩井千怜選手と同期の桑木志帆選手かと思いきや、何と、優勝は19歳の櫻井心那(ここな)でした。

櫻井心結は、2021年11月にプロテストに合格したJLPGA94期生

淡々とプレーを続ける櫻井選手

笑顔の優勝者櫻井心那、涙の桑木志帆

資生堂レディスは、桑木志帆選手と、櫻井心那選手の10アンダー同士のプレイオフとなりました。
その2ホール目で櫻井選手の優勝で決着が付きます。

資生堂レディスの優勝者、櫻井心結選手

大会終了後、印象的だったのは、あっけらかんとした笑顔の優勝者櫻井心那選手と、敗れて涙に暮れる桑木志帆選手。
そして、泣きじゃくる桑木志帆の肩を抱いて慰める岩井明愛・千怜選手の姿でした。

涙を流す桑木選手を抱きしめる岩井明愛選手

桑木志帆選手も力を感じますが、19歳の櫻井心那選手の実力は、この先JLPGAツアーを代表する選手となることを予想させます。
淡々としたプレーには、怖さも感じました。
末恐ろしいですよ、この選手は。

ところで、敗れて涙を見せる桑木志帆の肩を抱く岩井明愛選手にも、心が動きました。
自分も悔しいだろうに、敗者をいたわる姿勢はすばらしいです。

ちなみに、岩井明愛・千怜選手は、桑木志帆選手とJLPGAの同期合格者です。

3度優勝争いを逃した岩井明愛選手、これからがも期待

身長161センチで体重59キロです。血液型はA型で2002年7月5日生まれの20歳。埼玉県出身でゴルフ歴は8歳から。
双子の妹に千怜選手。運動神経抜群。

岩井明愛は、6月8日~11日に行われた宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメントで2位となったとき、彼女も大会終了後に、人知れず悔し涙を流していました。

さらに、翌週のニチレイレディスでも山下美夢有選手に敗れて2位。岩井明愛選手は、はなかなか2勝目を上げることができません。

3度も連続して優勝争いに敗れ、なかなか2勝目が出来ません。
ですが、こういう境遇だからこそ、日本人は応援したくなるものです。

次を期待します。がんばれ岩井明愛!

素晴らしいショットを放ちながら、今回も1打差に泣いた

2023年度、JLPGA各大会の優勝者

 3月2~5日・ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント(優勝・申ジエ)
 3月9~12日・明治安田生命レディス横浜タイヤゴルフトーナメント(優勝・吉本ひかる)
 3月17~19日・Tポイント×エネオスゴルフトーナメント(優勝・青木瀬令奈)
 3月24~4月2日・ヤマハレディースオープン葛城(優勝・山下美夢有)  
 4月7~9日・富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(優勝・岩井明愛)
 4月21~23日・フジサンケイレディスクラシック(優勝・神谷そら)
 4月28~30日・パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント(優勝・穴井詩)
 5月4~7日・ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ(優勝・吉田裕利)
 5月12~14日・RKB×三井松島レディス(優勝・岩井千怜)
 5月18~21日・ブリジストンレディスオープン(優勝・山下美夢有)
 5月25~28日・リゾートトラストレディス(優勝・山下美夢有)
 6月2~4日・リシャール・ミルヨネックスレディス(優勝・川岸史果)
 6月8~11日・宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント(優勝・岩井千怜)
 6月16~18日・ニチレイディス(優勝・山下美夢有)
 6月22~25日・アース・モンダミンカップ(優勝・申ジエ)
 6月29日~7月2日・資生堂レディスオープン(優勝・櫻井心那)

まとめ:

申ジエと岩井明愛は涙を流した後にそれぞれ優勝と2位を獲得し、JLPGAツアー2023年度の4強の一角を占めていることをまとめました。

申ジエは悔し涙が勝利につなががりました。岩井明愛は3週連続で、優勝を逃し精神的にも苦しい期間が続いています。

明愛選手の涙が、笑顔に変わるときはいつでしょうか。

さて、2023年度ツアーは、絶対的王者の山下選手、実力者の申ジエ選手、姉妹でもある千怜選手、その他にも、本当に上手で華やかな選手が目白押しです。
JLPGAツアー、今後も見逃せません。

嬉し泣き、勝利インタビューを受ける申ジエ選手
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申ジエ選手の涙

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