
1. はじめに
女子プロゴルフ界で輝かしい成績を残し続ける笠りつ子選手。
ノーコックの特徴的なスイングと安定したプレースタイルで多くのファンを魅了している彼女ですが、「笠」という珍しい読み方の苗字から「国籍はどこなの?」という疑問を持つ方も少なくありません。
「笠りつ子 国籍」「笠りつ子 韓国人」といった検索ワードが多いことからも、多くの方が彼女のルーツに興味を持っていることがわかります。
特に「りゅう」という読み方が日本人には珍しいため、外国籍ではないかという憶測が広がっているようです。
このブログでは、笠りつ子選手の国籍に関する正確な情報をお伝えするとともに、彼女の生い立ちからプロゴルファーとしての軌跡、そして人間性や魅力に至るまで、包括的にご紹介します。
女子ゴルフファンはもちろん、「笠」という苗字に興味を持った方や、日本のスポーツ界で活躍する女性アスリートに関心のある方にとって、価値ある情報をお届けします。
2. 笠りつ子選手の基本プロフィール
笠りつ子(りゅう りつこ)選手は、1987年11月4日生まれの37歳(2025年3月現在)で、熊本県菊池郡菊陽町出身の女子プロゴルファーです。
身長160cm、体重58kg、血液型はAB型という基本データが公表されています。
学歴は東海大学付属第二高等学校を卒業後、九州東海大学(現・東海大学九州キャンパス)に進学しましたが、プロゴルファーを目指すため中退しています。
笠選手の国籍については、複数の信頼できる情報源から「日本」であることが明確に確認できます。
彼女のWikipediaページやゴルフ関連メディアのプロフィールでも国籍は「日本」と明記されており、熊本県出身の純粋な日本人です。
兄の笠哲郎さんもプロゴルファーであり、日本のゴルフ一家に育ったことが分かります。
笠選手のプロフィールについては、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトや、所属事務所のZONEが運営する公式プロフィールページで詳細を確認することができます。
また、ゴルフ専門メディアのALBA.NetやGDOゴルフニュースなどでも、彼女のプロフィールや最新の成績が随時更新されています。
これらの公式情報源を通じて、笠選手の正確なプロフィールを知ることができるでしょう。
3. 「笠」という苗字の由来と読み方
「笠」という苗字は一般的に「かさ」と読まれることが多いですが、笠りつ子選手の場合は「りゅう」と読みます。
この読み方の違いが、多くの人に疑問を抱かせる原因となっています。
「笠」を「りゅう」と読むのは確かに珍しいですが、これは日本の地域性による読み方の違いであり、外国籍を示すものではありません。
名字由来net によると、「笠」という苗字の推定人口は約4,300人で、全国順位では3,024位とされています。
読み方としては「りゅう」「かさ」が主なものとして挙げられており、特に「りゅう」と読む笠氏は北九州地方の出自とされています。
都道府県別の分布を見ると、福岡県に約2,400人、熊本県に約520人、東京都に約300人と続き、九州地方に多く分布していることがわかります。
歴史的背景としては、「りゅう」氏は北九州地方の出自で、渡来系と伝わっているものの詳細は不明とされています。
興味深いことに、韓国や台湾には「笠」姓はなく、中国の山岳地帯に少数存在するとの記述があります。
一方、「かさ」氏は岡山地方の出自で、古代吉備国の王族の流れを汲むとされています。
熊本県の天草にも「かさ」姓があり、「天草の乱」後に来島したとの記録が残っています。
「笠」を「りゅう」と読むことが日本では珍しいため、ネット上では時折「韓国人なのでは?」といった噂が流れることがあります。
しかし、実際には「竜という姓は福岡県や熊本県など九州地方に多く分布している苗字の1つだと言われています。
漢字の読み方が『カ』ではなく『りゅう』というのが珍しいだけで、決して韓国系の姓というわけではありません」と説明されています。
このような誤解は、単に読み方の珍しさから生じたものであり、事実とは異なることを理解しておく必要があります。
4. 笠りつ子選手のゴルフキャリア
笠りつ子選手がゴルフを始めたのは9歳の頃でした。
彼女の父親・清也さんはゴルフ練習場を経営しており、その環境が彼女とゴルフの出会いをもたらしました。
父親が経営に関わるゴルフ場と、父親の師匠でもある坂田信弘氏主宰の坂田ジュニアゴルフ塾で腕を磨いたことが、彼女のゴルフ人生の原点となっています。
ゴルフ一家に育った彼女にとって、ゴルフは自然と身近な存在だったのでしょう。
兄の笠哲郎さんもプロゴルファーであり、家族全体がゴルフに深く関わっていました。
アマチュア時代、笠選手は早くから才能を発揮していました。
中学2年時には九州ジュニアゴルフ選手権で優勝するなど、頭角を現していました。
東海大学付属第二高等学校1年生だった2003年には、九州女子アマチュアゴルフ選手権で当時最年少優勝を飾り、注目を集めました。
笠選手のアマチュア時代は、まさに「エリートコース」を歩んできたと言えるでしょう。
多数の女子プロを輩出した名門・坂田塾の出身で、古閑美保選手や上田桃子選手と同じ東海大学付属第二高校に進学するなど、将来有望な選手として期待されていました。
特に上田桃子選手は坂田塾および東海大二高の1年先輩にあたり、彼女の活躍も笠選手に大きな影響を与えたことでしょう。
2006年、笠りつ子選手はプロテストに3位で一発合格し、8月1日に78期生としてプロデビューを果たしました。
同期のプロテストでトップ合格を果たしたのは同い年で同郷の有村智恵選手でした。
プロ転向後は父親がキャディを務め、二人三脚で戦ってきました。
プロ転向後の初期は安定した成績を残せず、シード権獲得に苦労する時期もありました。
2007年から2009年までのシーズンは、トップテン入りが数回程度で、賞金ランキングは60位台から100位と伸び悩む時期が続きました。
しかし、2010年シーズンに転機が訪れます。
このシーズンは32試合に出場し、トップテン入りを2回達成。
賞金総額2220万円余りで賞金ランキング37位となり、自身初となるシード権を獲得しました。
この成功が、後の飛躍につながる重要なステップとなったのです。
5. 主な戦績と記録
笠りつ子選手のツアー初優勝は、プロ転向から5年目の2011年に訪れました。
2010年シーズンに初めてシード権を獲得した彼女は、翌2011年8月26日から28日に北海道の桂ゴルフ倶楽部で開催された「ニトリレディスゴルフトーナメント」で悲願の初優勝を飾りました。
この年は7大会でトップテン入りを果たし、賞金ランキングも10位と飛躍の年となりました。
初優勝までの道のりは決して平坦ではなく、プロ転向後の数年間は安定した成績を残せない時期もありましたが、地道な努力と父親のサポートもあり、ついに結果を出すことができました。
その後、笠選手は着実にキャリアを重ね、2012年の「ヤマハレディースオープン葛城」で2勝目、2015年の「アクサレディスゴルフトーナメント」で3勝目、2016年には「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」と「ニトリレディスゴルフトーナメント」で4勝目と5勝目を挙げました。
そして2021年6月の「ヨネックスレディス」では、54ホールを通じて一度もボギーを叩かないという史上10人目のノーボギー優勝で6勝目を達成しました。
特に印象的だったのは2016年の「ニトリレディスゴルフトーナメント」での優勝で、イ・ボミ選手とのプレーオフを制して勝利を掴んだシーンは多くのファンの記憶に残っています。
また、2021年の「ヨネックスレディス」での優勝は、2019年の暴言問題から復活を遂げた象徴的な勝利として注目されました。
2016年は笠選手のキャリアにおいて特に輝かしい年でした。
この年、彼女は4月の熊本地震で実家のゴルフ練習場が被災するという個人的な困難を経験しましたが、地震から4ヶ月後の8月に「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で最終日に逆転優勝を果たしたのです。
さらにその2週間後には「ニトリレディスゴルフトーナメント」で自身初の年間2勝を達成。
この年は最終的に獲得賞金1億3411万4013円で、賞金ランク3位という素晴らしい成績を残しています。
最近の成績を見ると、2024年シーズンは安定した活躍を見せ、「伊藤園レディス」では14位タイ、「大王製紙エリエールレディス」では25位タイと、コンスタントに上位進出を果たしています。
2025年に入ってからは、3月の「Vポイント×SMBCレディスゴルフトーナメント」で13位となりました。
この大会では2日目に規則違反が指摘され2罰打を科されるというアクシデントもありましたが、それでも安定したプレーを見せ、ベテランとしての実力を発揮しています。
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