MENU

鹿児島大学の小山佳一教授:クレーンゲーム攻略は心・技・体と物理学

目次

5 不透明な箱の注意点と重心位置の重要性  

クレーンゲームに挑戦するとき、不透明な箱の景品を獲得するのは一見簡単そうに思えます。しかし、中身が見えない場合や、組み立て式の景品の場合、重心の位置を正確に把握できないため、戦略を立てるのが難しくなります。

1.中身が見えない状態のリスク  

まず、「中身が見えない」という状況を考えてみましょう。
例えば、あなたがゲームセンターで不透明な箱を見つけたとします。

ぱっと見てなんとなく魅力的に見える景品ですが、内部の重心位置は全く分かりません。この場合、景品を動かすための戦略を事前に考えることが非常に重要です。

「どうやって重心を意識すればいいの?」と友達に聞かれることもありますよね。

この時、中身が見えないために重心の位置が予測できず、運任せになってしまうのは避けたいところです。そこで、重心位置を理解するための基本的な法則を使います。

2.組み立て式景品の特徴  

次に、組み立て式の景品に焦点を当ててみましょう。組み立て式の景品は通常、複数の部品が袋に入って箱の下に格納されています。このような景品の場合、下部に重心が下がるため、景品をかなり傾けないと倒れません

「じゃあ、どうやって倒すの?」と考えるでしょう。

この時、辺の長さや箱の形状をよく観察することが大切です。例えば、景品の一部が高くなっている場合、その側を狙うことで自然に重心を外に持っていくことができ、倒れやすくなる可能性があります。

3.戦略的なアプローチ  

具体的な戦略として、まず景品を観察してみましょう。次のような質問を自分に投げかけてみてください。

「この景品はどのくらいの高さがあるのか?」  

「箱の辺の長さは均一か?」  

「景品の重量配分はどのようになっているのか?」  

これらの要素を整理し、戦略を練ります。

例えば、景品の一辺が他の辺よりも長い場合、長い方にアームを動かすことを考えます。重心がその側に寄ると、倒れやすくなるからです。

4.実際の戦技  

ここで、実際のゲームプレイ中の状況を想定してみましょう。あなたと友達がクレーンゲームを操作しているとします。

ねえ、この景品、下の方に部品があるみたいだよ。」

と友達が気づきます。
そこであなたは、

「そうだね、景品が傾いても倒れにくそうだね。
難しいから、あきらめるという手もあるね。

でも、難しい景品にも挑戦してみたいよね。
この場合、どうしたらいい。

「じゃあ、アームで高い部分をねらおう。

と提案しました。

友達は

「重心が低いところにあるので、上を押しても倒れないよ。

と尋ねました。この場合、アームを下にゆっくり降ろし、景品を少し持ち上げることを考えます。

「押すのではなくて、持ち上げたら、摩擦が減るから少し滑りやすくなるかもしれない!」

なるほど、滑らせて落とす分けか。

と、友達もあなたのアイデアに賛同します。

5.見落としがちな要素  

さらに注意したいのが、クレーン台自体の構造やゲーム機の設定です。

最近のクレーンゲームでは、景品の下に滑り止めのラバーが敷かれていることがあります。これによって、景品が簡単には動かなくなります。

「ちょっと見て、下に何かラバーがある。」

と確認することが重要です。

もしラバーがあり、重心が低い位置にある景品は攻略が難しくなります。
この場合、景品をアームで持ち上げ、摩擦力を低下させる戦略を取る必要があります。

1 2 3 4 5 6 7
クレーンゲーム8

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次