スポニチが記事にした「フジテレビは取材パスを失いドジャースの取材ができなくなった」という記事に対し、フジテレビは、「ドジャースの取材パスを凍結されたという事実はない」と回答した。
事の発端は、『ドジャース大谷翔平(29)の新居購入』をめぐる報道姿勢だった。
フジテレビは、大谷が米ロサンゼルスで購入した12億円の豪邸について、プライバシーに配慮することなく詳細に放送してしまった。
当然、大谷翔平さんは激怒した。そして、上記報道として『ドジャースは、フジテレビの取材パスを凍結した』とされた。
だが、スポニチなどの報道が出た後もフジテレビはドジャース戦にかかわる内容を放送している。
ネット民の関心を呼び多くはフジテレビ及び日本のマスメディアの報道姿勢について疑問視する声が上がった。
中には、『日本のマスコミの報道姿勢に対する評価は、世界最低だ』という声も上がっていた。
そこでこのブログでは、『日本のマスコミの報道姿勢は、世界最低レベルなのか』について、探っていく。
日本のマスメディアの評価は、世界最低レベルなのか
フジテレビがドジャーズから本当に取材禁止になったのかどうかは、結論は分からない。
この点については、調査の行方を注視する必要があるようだ。
ですが、マスメディア一般の報道姿勢は問題。
日本社会のもつ、謙虚さ・礼儀正しさなどが、近年ますます失われてきている。
そういう状況に危機意識を持たれる人が、とても多いことを実感している。
大谷翔平さんを巡る一連の報道姿勢に対して、次のような意見がある。
日本のテレビ局が本当に反省することなど決してない。同じことを何十年も続けて来たし、必ずこれからもしでかす。視聴率のためならどんなことでもやらかすのが日本のテレビ局。世界最低レベルと言われる日本のマスメディアの人権意識の希薄さは、もはや確信犯。
Yahoo!NEWS・コメントより
多くの方が、この意見に対して同意している。
だが、このようなコメントもあった。
世界最低レベルはないよ。
Yahoo!NEWS・コメントより
共産主義国ならそもそも報道の自由がないし、イギリスのパパラッチに比べたら日本なんてめちゃくちゃゆるい。バラエティ番組の低俗さも、各国似たりよったりだよ。
むしろ、平成半ばくらいまでのマスコミは世界でもトップクラスだったんじゃないかな。
それがあまりに落ちたから最低と感じるわけで。
~警察や政治に関わるメディアの癒着や弱体化…~その意味では民主主義国家で最低レベルかもしれない。
気持ちは分かります。ちなみに「世界最低レベル」とはどんな情報がもとになってますか?
Yahoo!NEWS・コメントより
確かに。
印象として日本のマスメディアの姿勢に疑問はある。だが、確かな裏付けはあるのだろうかという疑問は残る。
そこで、調べてみると以下の情報を見つけることが出来た。
日本のマスコミの世界的な評価
公的な評価として、まず以下のようなものがありました。
英オックスフォード大学ロイター研究所は,世界38か国7万5,000人を対象にニュースの受け手のメディアに対する評価や,オンラインでの消費傾向などを調べた2019年の「Digital News Report」を,6月12日に発表~
HNK放送文化研究所
NEWSへの信頼傾向は、世界的に低下
●「大抵信頼できる」とした人は前年に比べ平均で2ポイント減の42%
・最高はフィンランドで59%(前年比-3)
・イギリスが40%(-2)
・日本は39%(-4)
・アメリカが32%(-2)
・フランスは24%
報道内容の「信頼性」に関しては低い数値ですが、少なくとも「世界最低」ではないようです。
NEWSの役割
「ニュースメディアの役割をどのようにとらえているのか」について、
「権力の監視」の機能を果たしているか
この調査結果は、上記で指摘されている『警察や政治に関わるメディアの癒着や弱体化』を証明している。
日本のマスコミは、『強いモノに巻かれ、弱いモノに忖度しない』
という印象を持たれても仕方がない、かもしれない。
マスメディア側は、自分たちをどう評価しているか
面白いのは、マスメディア側が自分たちをどう評価しているかだ。
同じ調査機関が、ジャーナリストを対象にした調査だと,
が、「権力の監視は重要な役割だ」と回答しているのだ。
思わず笑いが漏れる結果だ。
自分たちマスメディアは、正しく「権力を監視している」と、思っているらしい。
一般の人々は、全くそう思っていないのに…。
大谷側が新居の詳細報道に激怒したのは事実で、同局は「大谷翔平選手と関係者の皆様にご迷惑をかけ、不快な思いを抱かせたことを大変申し訳なく思っています」と謝罪。「今後、適切な取材を心掛けていきます」とした。一方で取材パスを凍結されたという事実は「ない」と主張した。
Yahoo!NEWS・コメントより
国際的NGO「国境なき記者団」による調査
さらに、国際的NGO「国境なき記者団」による調査に基づき、以下のような内容を発表した。
「国境なき記者団」は日本の状況について、「伝統やビジネス上の利益、政治的な圧力や性別による不平等などが権力の監視役としてのジャーナリストの役割をしばしば妨げている」と指摘しています。
Yahoo!NEWS・5/4(土) 9:58配信より
また、「日本では政府や企業が主要メディアに日常的に圧力をかけていて、汚職、セクハラ、健康問題、公害など、センシティブとされるテーマについて、激しい自己検閲が行われている」としています。
「国境なき記者団」が発表した2024年の「報道の自由度ランキング」によると、180の国と地域のうち、1位はノルウェーで、2位はデンマーク。
日本は前の年の68位から、G7の中で最下位の70位でした。
「視聴率をとってナンボ」
という,マスメディアの常識は、日本の企業側や政府の姿勢にも、あるのかもしれません。
結論
子供2人を東大に入れたある母親のコメントがある。
「テレビ視聴を、子育て中の子ども達には禁止にしてました。テレビは子供の知的好奇心を奪い、人に対する接し方に悪影響を与えるからです。」
と、示唆に富んだ言葉でまとめている。
このお母さんの言葉が、このままこの問題の結論になっている。
ヤフコメより
プライバシーは有名人でもある程度秩序ないと、本当に危険な事だと思います。
企業さんは、 事実が明らかになるまでは、 日テレ、フジテレビのスポンサーから降りるべきだと思います。 今後、大谷選手を含む全ての有名人に対してプライバシーを暴く様な行き過ぎた取材を抑止する為にも、 各企業が声を上げる必要があると思います。
報道の自由とか言って、行き過ぎだ事するからこうなる。相手の立場に立って物事を考えられない人達という事だ。しかも組織だからね。反省すれば良いがしない方が強いのかな。プライバシーはもっと丁寧に扱うよう、法も改正して欲しい。良い機会だ。
選手達のプライベートに無断で土足で踏み込むことをなんとも思わない。日本のメディア全体の異常さがよく出ています。海外メディアのインタビューは、競技が中心で専門的で具体的、スポーツ選手達も楽しそうにやり取りしています。日本のメディアは結婚相手や新居など、海外では決して立ち入らない、選手のプライバシーを侵害することばかり。海外メディアの中で、日本のメディアがどう思われているか、英語や現地語が話せないのでわからないのでしょう。
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