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初の女性弁護士:三淵嘉子(寅子)・久米愛(山田よね)・中田正子(桜川涼子)

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初の女性弁護士は 3人とも 明治大学法学部卒

昭和13年(1938年)、三淵嘉子(寅子モデル)・中田正子(桜井涼子モデル)・久米愛(山田よねモデル)の三人が合格しました。

新聞は大きく3人の合格を取り上げています。
『女弁護士初めて誕生』・東京日日新聞
『法服を彩る紅三点』・東京朝日新聞

言うまでもなく3人とも、明治大学の出身でした。

大学では盛大な祝賀会が開かれ、さらに婦人団体など多数で祝賀会や座談会が開かれました。
3人にとっては、ちょと迷惑な面もあったのでしょうが、明治大学専門部女子部にとっては、起死回生となりました。

昭和13年度には女子部への入学者が、16人まで減っていたのです。
それが、3人の合格と多くの外部組織との懇親会を通して、
翌年には44人に増え、
さらに次の年には71人と、一気に人気が回復したのでした。

3人の合格によって、明治大学専門部女子部は息を吹き返しました。

3人の合格の歴史的意義

三淵嘉子さんは、自分たちの郷学について、後年このように語っています。

幸運にも合格した高等試験、これで日本にもまた一つ女の職業が増えたわけです。私が女弁護士になったということは、私一個人の小さな問題ですが、女が弁護士になれるという制度ができたことは、 大きな問題です。それは女とはあまりにも縁遠いと思われていた法律を、女の身近に置いてくれたからです。

私にさえ得られた資格ですから、私たちより後から来る多くの人々にも、必ず得られる資格です。そして長い間、男の法律で裁かれていた弱い女を、女だから知らなかった法的な無知を、女自身の手で守ることのできる日野近づいたことを皆さまと共に喜びたいと思います。

3人の合格は、女性の社会進出という観点から見て、歴史の大きな転換点となりました。

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女性弁護士

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