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五色沼探索:赤沼までのつもりが、弁天沼まで【正解でした】

7月の16日、(連休中)に五色沼の探索に行ってきました。
今までにも、何度か団体旅行で訪れたことがありましたが、今回はのんびり旅行。
とりあえず、赤沼までの散策の予定。もし時間があれば弁天沼まで足を伸ばすつもりでスタートしました。

目次

小雨交じりの中、五色沼散策

磐梯山の湖沼群の中の五色沼探勝路上には、毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼があるようです。

今回は、五色沼駐車場からスタートして、赤沼までの1280㍍をまずは目指すつもりでした。
往復2キロ、役30分~50分程度でしょうか。

この計画で、いざ出発!!!

毘沙門沼

毘沙門沼は、広い。
五色沼自然探勝路中最大。
約700㍍を毘沙門沼沿いに歩きます。

探勝路中、目につくのは大きな木が折れて沼に横たわる姿。
なんだか自然の大きな力を感じます。

赤沼へ

探勝路全体の約3分の1程度の所に、赤沼が姿を現します。
赤沼といっても、本当に赤い色をしているわけではないようです。
条件が揃えば、赤く見えるのでしょうね。

今日の赤沼は、緑色でした。

余力があったので、先の弁天沼まで向かうことにしました。
次のみどろ沼までは、270㍍なので、あっという間に到着します。
泥ではなく、草が茂って茶色に見えるところがあるので『みどろ』なのでしょうか。

さらに、先に進みます。
途中、大きな岩がありました。
もしかすると、名前がついているかもしれませんが、分かりませんでした。

そして、竜沼を通り過ぎ、弁天沼へ向かいます。

弁天沼

赤沼から、1200㍍ほどなので、時間にすると20分程度です。
駐車場から、弁天沼までは2.5キロ程度になりますね。

12時頃に毘沙門沼を出発し、1時頃に弁天沼に着きました。
もちろん、途中いろいろな所に立ち止まり自然を楽しみながらです。

弁天沼まで、2キロ程度。
往復すると1時間ですが、実際は、
途中当然景色を楽しんで、2時間程度はかかりますかね。

でも、時間が許すなら弁天沼まで足を伸ばすことをお勧めします。
絶景が見られます。

五色沼の魅力をさらに深く

弁天沼の神秘的な青色に魅了された後、私はさらに探索を続けることにしました。

当初の予定を超えて進むことになりましたが、この決断は間違いなく正解でした。

るり沼の輝き

弁天沼から少し歩くと、るり沼に到着しました。

名前の通り、瑠璃色の美しい沼です。

周囲の木々が水面に映り込み、まるで絵画のような景色を作り出していました。展望台から眺めると、磐梯山をバックにしたるり沼の姿は格別でした。

多くの外国人観光客も写真を撮りながら感嘆の声を上げていました。

ある外国人カップルが自撮りに苦戦していたので、「写真を撮ってあげましょうか?」と声をかけると、とても喜んでくれました。

彼らは香港からの旅行者で、日本の自然の美しさに感動していると話してくれました。

五色沼の中で一番気に入った場所を尋ねると、やはり「弁天沼」と「るり沼」がお気に入りだと教えてくれました。

青沼の驚くべき色彩

るり沼から少し進むと、比較的小さいながらも強烈な印象を残す青沼に到着しました。

その名の通り青い色をしていますが、一般的な青ではなく、コバルトブルーのような鮮やかな色合いです。

南国の海を思わせるような色彩で、自然がこんな色を作り出せることに驚きました。

この不思議な青色の秘密は、沼の周りの植物についている白い粉にあります。

この粉は沼の水に含まれるケイ酸アルミニウムの細かな粒子で、可視光の中の波長の短い青い光を散乱させることで、人の目には青い光が強く見えるのです。

これは空が青く見える原理と同じレイリー散乱という現象によるものだそうです。

増水した際に水に浸かった葉に、このケイ酸アルミニウムの白い粉が付着している様子も観察できました。

自然科学の不思議を目の当たりにする貴重な体験でした。

柳沼と帰路

最後に訪れたのは柳沼です。

他の沼と比べると色の変化は少なく、一見すると普通の沼に見えます。

そのためか多くの観光客がさらっと通り過ぎていく様子でした。

しかし、じっくり観察すると、鏡のような水面に周囲の森と空が美しく映り込んでおり、独自の魅力がありました。

柳沼は五色沼湖沼群の中でも大きな沼の一つで、裏磐梯物産館の目の前に位置しています。

静かな湖面に空が映り込み、穏やかな雰囲気を醸し出していました。

五色沼の歴史と成り立ち

探索の合間に、五色沼の歴史について考えを巡らせました。

この美しい湖沼群は、実は比較的新しい地形なのです。

1888年(明治21年)に発生した磐梯山の水蒸気爆発による噴火が契機となりました。

この噴火によって磐梯山の北側斜面(小磐梯を含む部分)が崩壊し、岩なだれが川をせき止めたことで数百もの湖沼が形成されたのです。

つまり、五色沼はたった137年前に誕生した新しい自然環境なのです。

この事実を知ると、目の前に広がる豊かな自然環境がこれほど短期間で形成されたことに驚きを禁じ得ません。

「五色沼」という名前も興味深いです。

実は5つの沼があるわけではなく、様々な色彩の沼が見られることから「五色沼」と名付けられたそうです。

沼の色が異なる要因は、天候や季節、見る角度、水中に含まれる火山性物質などによるとされています。

自然観察の楽しみ

野生動物との出会い

探勝路を歩いていると、突然木々の間から何かが動く気配がしました。

立ち止まってよく見ると、小さなリスが木の幹を駆け上がっていきました。

カメラを構えましたが、あまりにも素早く、写真に収めることはできませんでした。

また、鳥のさえずりも豊かで、特に青沼付近では、カワセミらしき鮮やかな青い鳥が水面すれすれに飛ぶ姿を一瞬だけ目撃しました。

自然の中での予期せぬ出会いに心が躍ります。

なお、この地域はツキノワグマの生息域でもあるため、クマ鈴を鳴らしながら歩くことが推奨されています。

幸い(あるいは残念ながら?)、クマとの遭遇はありませんでした。

季節の植物

ミゾソバ

7月の五色沼は、緑が深く、所々に夏の花々が咲いていました。

特に印象的だったのは、道端に咲くミゾソバの可愛らしい花です。

金平糖のような形をしており、白やピンクの小さな花が集まって咲いていました。

また、ミツバアケビの実も見かけました。

まだ完熟には早いようでしたが、秋には美味しい実がなるのでしょう。

そして、アキノキリンソウの黄色い花も目を引きました。まさに夏から秋への移り変わりを感じさせる風景でした。

五色沼を訪れる際の実用情報

探勝路の歩き方

五色沼自然探勝路は全長約4kmで、所要時間は片道約1時間10分〜1時間30分程度です。

難易度は初級とされており、比較的平坦な道のりですが、岩がごろごろしていたり、雨が降るとぬかるみができやすいため、足元には注意が必要です。

探勝路の入口は2箇所あり、それぞれに駐車場と路線バス停留所があります。

車で訪れる場合は、一方の駐車場に停め、片道を歩き、路線バスで戻ることがおすすめされています。

私のように往復で歩く場合は、途中で休憩を取りながら、全行程で3時間程度を見ておくと良いでしょう。

特に夏場は水分補給を忘れずに。

季節による変化

五色沼は四季折々の表情を見せてくれます。

今回の7月訪問では夏の緑豊かな姿を楽しみましたが、秋には紅葉が美しいそうです。

ウルシやカツラなどの樹木が色づき始め、湖面に映る紅葉は格別だと地元の方が教えてくれました。

冬には雪に覆われた静寂の五色沼も魅力的ですが、訪問の際は特別な注意が必要とのことです。

春には新緑と山野草の花々が楽しめるでしょう。

一度だけでなく、季節を変えて再訪することで、五色沼の多彩な魅力を発見できそうです。

周辺の見どころ

五色沼を満喫した後、周辺の観光スポットも少し探索しました。

裏磐梯エリアには他にも魅力的な場所がたくさんあります。

諸橋近代美術館

五色沼から車で15分ほどの場所にある諸橋近代美術館は、アジア最大のサルヴァドール・ダリの美術館として知られています。

自然探索の後に芸術鑑賞というコントラストも面白いと思い、短時間ですが立ち寄ってみました。シュールレアリスムの巨匠ダリの作品は、五色沼の神秘的な風景と不思議と共鳴するように感じました。

地元グルメ

探索の後は、当然お腹が空きます。

裏磐梯物産館近くのカフェで休憩することにしました。

地元の山菜を使ったそばと、会津地方の郷土料理「こづゆ」をいただきました。

山の幸の豊かな味わいが、長い散策の疲れを癒してくれました。

次回の訪問計画

今回は日帰りでしたが、次回はぜひ一泊して、朝日や夕日に照らされた五色沼も見てみたいと思います。

また、近くの雄国沼中津川渓谷なども訪れてみたいですね。

五色沼は、当初の予定を超えて弁天沼まで行ったことで、より多くの美しい景色と出会うことができました。

時には計画を柔軟に変更することで、思いがけない発見があるものです。

皆さんも裏磐梯を訪れる機会があれば、ぜひ五色沼自然探勝路を最後まで歩いてみてください。

その神秘的な美しさは、きっと心に残る思い出になるでしょう。

五色沼散策

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