歴史雑感– category –
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古代
河内春人著『倭の五王 王位継承と五世紀の東アジア』の概要と書評まとめ
倭の五王 河内春人著『倭の五王 王位継承と五世紀の東アジア』は、古代日本史を再構築する画期的な一冊です。 本書では、5世紀に中国南朝へ使節を派遣し、国際社会で活躍した「倭の五王」(讃・珍・済・興・武)の実像を、中国や朝鮮半島との外交関係を通... -
江戸時代・徳川
べらぼう第2話感想|平賀源内と花の井の魅力全開!蔦重の奮闘を追う
花魁花の井・小芝風花 「べらぼう」第2話では、吉原遊郭の客足が衰える中、蔦屋重三郎(蔦重)が奔走する姿が描かれました。 彼が考えた策は、吉原を紹介する案内本「吉原細見」の巻頭文を刷新し、当時の天才・平賀源内に執筆を依頼すること。 現代で言え... -
江戸時代・徳川
平賀源内の男色小説『根南志具佐』を徹底解説!江戸文化と美少年愛の物語
平賀源内・男色 2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(べらぼう つたじゅうえいがのゆめばなし) が始まりました。 「べらぼう」第2話では、蔦重(蔦屋重三郎)と平賀源内(演・安田顕)が絡むエピソードが描かれましたね。 この平賀源内... -
林羅山
林羅山の理当心地神道とは?神儒一致思想で再解釈された神道の本質
林羅山 江戸時代初期、儒学者林羅山は、日本古来の神道を朱子学の哲学的枠組みで再解釈し、「理当心地神道」を提唱しました。 この思想は、神道と儒教を融合し、倫理的かつ哲学的な基盤を与える試みでした。 羅山は朱子学の「理気二元論」や「陰陽説」を用... -
林羅山
林羅山と朱子学を徹底解説!日本化された思想の特徴とその影響
林羅山・想像画 林羅山は江戸時代初期に朱子学を日本に広め、幕府体制の安定に寄与した儒学者です。 朱子学は「理気二元論」や「修己治人」などの哲学を基盤とし、人間の道徳的成長が社会全体の平和につながると説きます。 羅山はこの思想を日本社会に適応... -
江戸時代・徳川
大河ドラマ『べらぼう』の花魁・花の井とは?小芝風花演じる伝説の遊女の生涯と魅力
花の井・(演・小芝風花) この記事では、2025年NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に登場する伝説の花魁「花の井(五代目瀬川)」について詳しく解説します。 小芝風花さんが演じるこのキャラクターは、吉原遊郭を象徴する存在であり、史実に基... -
江戸時代・徳川
NHK大河ドラマ『べらぼう』第1話感想:吉原炎上と衝撃的な描写
楽屋入り・橫濱流星 NHK大河ドラマ『べらぼう』がついにスタートしました! 第1話では、江戸時代の吉原遊郭を舞台に、主人公・蔦屋重三郎(演・横浜流星)の波乱万丈な半生と現状が描かれていましたね。 特に注目されたのは、冒頭からの「吉原炎上」のシー... -
江戸時代・徳川
蔦屋重三郎とは何者?浮世絵黄金期を築いた江戸のメディア王とその挑戦
べらぼう・蔦屋重三郎(演・橫濱流星) 蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した出版業者であり、「江戸のメディア王」と称されました。 具体的には、1750年2月13日(寛延3年1月7日)に生まれ、1797年5月31日(寛政9... -
安土桃山時代
地球儀が語る織田信長の未来図:戦国時代に宇宙観を革命した男
はじめに 第六天魔王・織田信長の地球儀 織田信長は戦国時代、日本人初となる「地球儀」を活用し、宇宙観を革新した先駆者でした。 ヨーロッパの宣教師から贈られた地球儀を用い、「地球は丸い」という概念を家臣たちと共有し、当時の日本人が信じていた須... -
古代
平安時代の日記文化とユネスコ世界遺産に登録された御堂関白記の魅力
平安時代は、日本の歴史の中でも特に文化が花開いた時代です。 その中で、貴族たちが書き残した日記は、現代の私たちに当時の社会や価値観を伝える貴重な資料となっています。 本記事では、平安時代の日記文化を概観し、その中でもユネスコ「世界の記憶」...