こんにちは、なおじです。
2025年秋ドラマの視聴率を比較すると、朝ドラ『ばけばけ』の強さが際立っているんですねぇ~。
民放トップの『ザ・ロイヤルファミリー』を5ポイント近く上回る15%超えの数字。
この記事では、なぜ朝ドラがこれほど強いのか、視聴者層の違いから徹底分析してみました。

2025年秋ドラマ視聴率ランキング|「ばけばけ」vs民放ドラマ
2025年11月現在、秋ドラマの視聴率ランキングを見ると興味深い結果が出ているんです。
NHK朝ドラ『ばけばけ』は平均視聴率15.1%、最高視聴率は16.2%(第37回・11月18日放送)を記録しました。
一方、民放ドラマのトップは『ザ・ロイヤルファミリー』で平均10.47%。
その差は実に4.6ポイント。
民放ドラマのランキングを見ると、2位は長寿シリーズ『相棒 season24』が9.57%、3位は『緊急取調室 5th SEASON』が9.14%と続きます。
テレビ朝日の刑事ドラマが強い一方で、それでも10%の壁は厚く、二桁視聴率を維持できているのはトップ3のみという厳しい状況です。
元教師のなおじから見ると、この数字の違いには明確な理由がありますね。
それは放送時間帯、視聴習慣、そして番組の性質の違いです。
朝ドラは「朝の習慣」として定着しやすく、家族全員で見られる内容になっているため、安定した視聴率を維持できるのだと思います。
ちなみに4位以下は『じゃあ、あんたが作ってみろよ』6.63%、『ちょっとだけエスパー』6.58%と続き、民放ドラマの平均は5~6%台が標準となっているんです。
配信サービスの普及により、リアルタイム視聴率だけでは測れない時代になったとはいえ、このばけばけの圧倒的数字には注目せざるを得ませんよね。
【表1】2025年秋ドラマ視聴率比較(2025年11月23日時点)
| ランク | ドラマタイトル | 平均視聴率 | 放送局 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ばけばけ | 15.1% | NHK朝ドラ | 朝8時放送 |
| 2位 | ザ・ロイヤルファミリー | 10.47% | TBS | 日21時放送 |
| 3位 | 相棒 season24 | 9.57% | テレ朝 | 水21時放送 |
| 4位 | 緊急取調室 5th SEASON | 9.14% | テレ朝 | 木21時放送 |
| 5位 | じゃあ、あんたが作ってみろよ | 6.63% | TBS | 火22時放送 |
なぜ「ばけばけ」は民放トップより5ポイント高いのか?
朝ドラ『ばけばけ』が民放ドラマより高い視聴率を維持できる理由は、大きく分けて3つあります。
まず第一に、放送時間帯の優位性です。
朝8時という時間帯は、多くの家庭で朝食や身支度の時間と重なります。
テレビをつけっぱなしにしている家庭も多く、「ながら視聴」も含めて視聴者数が増えやすいのです。
一方、民放の夜ドラマは21時~22時台が中心。
この時間帯は家族がバラバラに過ごすことも多く、視聴者の分散が起きやすいですよね。
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第二に、朝の習慣があります。
朝ドラは月曜から土曜まで毎日15分という短い放送時間で、見逃しても翌日に追いつきやすい構造。
なおじが35年間教師をしていた頃も、職員室で朝ドラの話題が出ることがよくありました。
「昨日見た?」「今日の展開すごかったね」という会話が自然に生まれる仕組みが、視聴習慣を強化しているんですね。
なおじなどは、「先生、熱くなりすぎ」と言われることも…。
第三に、世代を超えた共感性です。
『ばけばけ』は明治時代の女性の生き方を描きながら、現代にも通じる家族の絆や夢への挑戦がテーマ。
高齢者から若者まで幅広い層が共感できる普遍的なストーリーが、高視聴率を支えています。
民放ドラマはターゲット層を絞り込むことが多く、結果として視聴者層も限定的になりがち。
視聴者層の違いから見る朝ドラと民放ドラマの特徴
朝ドラと民放ドラマ、実は視聴者層がまるで違うんですよね。
朝ドラの視聴者層は50代以上が中心ですが、実は30代~40代の子育て世代も多く見ているんです。
朝の時間帯という特性上、家族で一緒に見ることができ、「家族の会話のきっかけ」になりやすい。
なおじがバスケ部の顧問をしていた頃も、生徒たちが「おばあちゃんと一緒に同曜日にまとめて朝ドラ見てる」と話していたのを思い出します。
一方、民放ドラマの視聴者層はドラマごとに大きく異なります。
『ザ・ロイヤルファミリー』は目黒蓮さんも出演し若年層にも人気があります。
『相棒』は50代以上が中心。
『緊急取調室』は40代~60代の刑事ドラマファンが主な視聴者層。
このようにターゲットが分散しているため、各ドラマの視聴率は分散し、結果として一桁台の数字が多くなるわけです。
妻にこの話をしたときのこと。
返ってきたのは「毎朝15分しか見ていないくせに」という優しい指摘。
確かにその通り(笑)。
でも、その15分の習慣が、全国何百万人の家庭に同じ力を持っているからこそ、視聴率という数字に反映されるんですよね。
また、配信サービスの影響も見逃せません。
民放ドラマは放送後すぐにTVerで配信されるため、若年層ほどリアルタイム視聴をせず、好きな時間に見る傾向があります。
ちなみに、なおじもこのパターン。(若年層ではないけれど)
一方、朝ドラはリアルタイム視聴が習慣化している層が多く、視聴率に反映されやすいのです。
川柳一句:「朝ドラは 家族をつなぐ 15分」
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Q&A|ドラマ視聴率に関するよくある質問
Q1:視聴率10%は今の時代、高いのでしょうか?
はい、現在は十分高い数字です。
配信サービスの普及により、リアルタイム視聴をする人が減っているため、民放ドラマで二桁視聴率を維持できるのはトップクラスの人気ドラマのみです。
2025年秋ドラマでは、10%を超えているのは『ザ・ロイヤルファミリー』だけという状況が、その厳しさを物語っています。
Q2:なぜ朝ドラは視聴率が安定しているのですか?
朝ドラは「朝の習慣」として定着しているからです。
毎日15分という短い時間、月曜から土曜まで毎日放送という継続性、そして世代を超えて共感できるストーリー。
この3つの要素が、安定した視聴習慣を生み出しています。
なおじも教師時代、職員室で朝ドラの話題がよく出ていました。
これは視聴習慣が社会に根付いている証拠です。
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Q3:民放ドラマの視聴率が低いのは面白くないからですか?
いいえ、そうではありません。
視聴率が低くても評価が高いドラマはたくさんあります。
視聴率はリアルタイム視聴のみを測定するため、配信で見る人が多い現代では、ドラマの人気を測る指標として不十分なのです。
実際、TVerの再生回数では高い数字を記録しているドラマも多く、視聴スタイルの多様化が進んでいます。
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筆者プロフィール
なおじ:元社会科教師(35年経験)、バスケットボール部顧問。
現在は複数のブログを運営し、ドラマ評論・政治分析・歴史解説を中心に執筆。朝ドラレビューと川柳が得意。
穏やかな語り口で初心者にもわかりやすく解説することをモットーにしています。