
こんにちは、なおじです。
朝ドラ「ばけばけ」の**125話(最終回)**が、2026年3月27日に放送されました。
タイトルは「思い出」。
トキがヘブンとともに歩んだ日々が、静かに、そして温かく幕を閉じた回です。
なおじは視聴しながら、気づいたら涙があふれていました。
最後はテレビの前で拍手をしてしまいました。
「うらめしくも、すばらしい」という言葉が、この物語全体を一言で表していると思います。
この記事で、125話のあらすじと、なおじが感じた感動ポイントを一緒に振り返りませんか。
🖊️この記事でわかること
- ばけばけ125話(最終回)のあらすじ
- フロックコートの誤解シーンがなぜ感動的なのか
- トキの闇が解けた理由と高石あかりさんの演技
- 最終回のエンディングと「思い出の記」の場面
- ばけばけという作品が残したもの
ばけばけ125話あらすじ・トキの闇と一筋の光
トキはまだ闇の中にいた
ばけばけ最終回となる125話の冒頭、トキ(高石あかり)はまだ暗い闇の中にいました。
ヘブン(トミー・バストウ)を自分が縛りつけてしまったという自責の念が、トキの心を重く押しつぶしていたわけです。
見ているこちらまで胸が痛くなる、そんな重たい空気から物語は始まります。
でもね、最終回でそこから始まるのが「ばけばけ」らしいな、と思いました。
ハッピーエンドに向かって走り出すのではなく、まだ苦しいところから丁寧に描いてくれる。
その誠実さが、なおじはこのドラマを好きな大きな理由かなと思います。
フロックコートはカエルのコートだった?
そんな重たい空気の中、物語を動かしたのが「フロックコート」の話題でした。
トキはフロックコートをカエルのコートだと誤解していたわけです。
「フロック」という言葉から「frog(カエル)」を連想してしまったということかな。
これを丈に指摘されて、トキは初めてフロックコートの本当の意味を知るわけです。
思わず「えっ、そういう誤解のしかたするか!」と笑ってしまいました(笑)
でも、これって笑えるようでいて、実はすごく大事なシーンだったと思います。
カエルのコートだと思い込んでいた。
その小さなズレを正してもらえる人がそばにいた。
それがトキにとって「自分は一人じゃない」という気づきにつながっていく、一筋の光だったわけです。
35年間教師をやってきたなおじが思うのは、人って意外と小さなきっかけで立ち直れるものなんですよね。
大きな言葉より、ちょっとしたツッコミや笑いのほうが、心をほぐすことがある。
このシーン、そういうことを静かに教えてくれていた気がします。
トキの闇が解けた瞬間・絵と記憶のちから
ヘブンとの日々が絵になって飾られていた
フロックコートのくだりで少し心がほぐれたトキが、ふと周りを見渡す場面。
そこには、ヘブンと過ごした何気ない日々の風景が、トキ自身の手による絵になって飾られていました。
何気ない風景。特別なイベントでも、劇的な出来事でもない。
ただそこにヘブンがいて、ただそこで一緒に時間を過ごしていた、あの頃の日々。
それが絵になって、部屋を静かに彩っていたわけです。
「幸せって、そのときにはわからないものだよな」とつくづく思いました。
なおじも教師だった頃の何気ない教室の光景が、今になって宝物に感じることがあります。
あのとき当たり前だと思っていた毎日が、振り返ってみれば全部、かけがえのない時間だったんですよね。
高石あかりさんの「静かな泣き」に号泣
このシーンを演じた高石あかりさんの泣きの演技が、本当に素晴らしかった。
派手に泣き崩れるわけでも、声を上げるわけでもない。
静かに、静かに、涙がこぼれていく。
「あぁ、この人は今、幸せだったことをやっと認めてる」
そういう感情が、セリフなしで伝わってくるわけです。
なおじも気づいたら涙があふれていました。
こういう泣き方ができる俳優さんって、本当に一握りだと思います。
ハンバートハンバートの曲が静かに流れ出して、エンディングへ。
音楽と映像と演技が一体になった、忘れられない場面でした。
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残り1分・ヘブンに怪談を語る場面
トキが怪談を語り、ヘブンが「スバラシイ」と言った
エンディングが流れかけたと思ったら、残り1分。
トキがヘブンに怪談を語る場面が始まりました。
語り終えたトキに、ヘブンがそっと言います。
「スバラシイ」
その一言に、なおじは思わず「うわー」と声が出てしまいました(笑)
カエルのコートだと思い込んでいた女が、世界に通じる怪談を語れるようになった。
ヘブンが「スバラシイ」と言う。
それだけのことなんだけど、125話分の積み重ねがあるからこそ、この一言が何倍にも重く、温かく届くわけです。
ろうそくの火を吹き消して、一巻の終了
その後、2人は散歩へ出かけます。
そして最後、トキが静かにろうそくの火を吹き消す。
それで「ばけばけ」一巻が幕を閉じました。
なおじはこの瞬間、テレビの前で思わず拍手をしていました。
「ありがとう」という気持ちが自然とわいてきたわけです。
ろうそくの火を吹き消すというラスト。
「終わり」であり、同時に「次への始まり」のような余韻がある。
このドラマらしい、品のある締めくくりだったと思います。
死後にベストセラー・怪談と「思い出の記」の結末
二人の死後、怪談はベストセラーになった
本編終了後、テロップが流れました。
怪談は、二人の死後にベストセラーになったという内容でした。
このテロップが、なおじには刺さりました。
二人は、その喜びを知らないまま逝ってしまったわけです。
でも、だからこそ怪談は純粋だった。
売れるために書いたわけじゃない。
ヘブンが「スバラシイ」と言ってくれたこと、トキが心を込めて語ったこと。
その積み重ねがあったからこそ、時代を超えて人の心に届いたんじゃないかな。
35年間教師をやってきた経験から言うと、こういう話って教育の世界と重なります。
「すぐに結果が出なくていい。いつか誰かの心に届けばいい」
そういう姿勢で子どもに向き合い続けた先生が、退職してからも生徒に感謝され続けるパターンをよく見てきました。
怪談がベストセラーになったことは、そういう話なのかなと思います。
勘太と勲が「思い出の記」を開く
もう一つ、涙が止まらなかった場面がありました。
勘太(下村斗一)と勲(黒川想矢)が、製本された**「思い出の記」**を開く場面です。
トキがずっと書き続けてきた記録が、形になって残っている。
二人の息子がそれを開く瞬間に、なおじはもうだめでした。
「記録を残すって、こういうことなんだよな」と。
なおじも毎日ブログを書いていますが、「誰かが後で読んでくれたら」という気持ちはずっと持ち続けています。
トキの「思い出の記」は、そういうものを大切にしようという気持ちを改めて思い出させてくれました。
川柳をひとつ:
思い出は 形になって 子に届く
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ばけばけという作品が残したもの・元教師の総評

「うらめしくも、すばらしい」という境地
このドラマのサブタイトル的なコピーが「うらめしくも、すばらしい」です。
最終回でトキがたどり着いた境地が、まさにこの言葉でした。
恨めしいことがたくさんあった。
ヘブンを失うかもしれない恐怖も、自責の念も、言葉の壁も。
でも、それでも「すばらしい」と言える。
なぜなら、その全部が「ヘブンと生きた時間」だったから。
なおじはこの境地、すごくよくわかる気がします。
35年間の教師生活も、楽しいことばかりじゃなかった。
理不尽なこともあったし、報われないと感じることもありました。
でも振り返れば、全部ひっくるめて「すばらしい」と言える。
そういう感覚と、このドラマは深いところでつながっていた気がします。
高石あかりとトミー・バストウが作り上げたもの
高石あかりさんとトミー・バストウさん、この二人の組み合わせが最高でした。
文化も言語も時代も違う二人が、静かに引き合っていく様子を、125話かけて丁寧に描いてきた。
特に高石あかりさんは、今回の最終回でまた一段高いところへ行ったな、という印象でした。
「静かな泣き」ができる俳優さんは多くない。
なおじがこれまで見てきた朝ドラの中でも、屈指の演技だったと思います。
ありがとう、ばけばけ。
とても素晴らしい作品でした。
川柳をもう一句:
ろうそくの 火を消す手元 ばけばけよ
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【追記】
ひとつだけ、心残りがあるんです。
イライザの回収がなかったこと。
イライザはトキを自責の念の真っ暗闇に突き落とす格好になっています。
そして、悪者役のまま幕を閉じました。
ドラマの中では彼女なりの事情や思いがあったはず。
なおじとしては「もう一場面、イライザの言葉がほしかったなあ」というのが正直な気持ち‥。
35年間教師をやっていると、こういうことはよくありました。
誤解されたまま関係が終わってしまった生徒や保護者。
どちらにも言い分があるのに、時間切れになってしまうやつです。
それが現実というものかもしれませんけど‥。
ただ、それを差し引いても、「ばけばけ」は間違いなく傑作でした。
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Q&A|ばけばけ125話・よくある疑問
Q1. ばけばけ125話(最終回)のタイトルは?
A. タイトルは「思い出」です。トキがヘブンとの日々を振り返り、闇から光へ歩み出す最終回として、このシンプルなタイトルが非常に象徴的でした。「思い出」という言葉に、この物語のすべてが詰まっていた気がします。なおじ的には、今年の朝ドラ最高傑作に挙げたいと思います。
Q2. フロックコートのシーンはなぜ感動的なの?
A. トキがフロックコートを「カエルのコート」と誤解していたことを丈に指摘されるシーンです。笑えるエピソードですが、これがトキにとって「誰かが自分のそばにいてくれる」という気づきとなり、闇から抜け出すきっかけになりました。小さなユーモアが大きな転機になる、このドラマらしい演出でした。
Q3. 怪談はその後どうなったの?
A. エンディング後のテロップで「怪談は二人の死後にベストセラーになった」と明かされました。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の代表作「怪談(KWAIDAN)」が世界的名作として現代まで読み継がれている史実と重なる結末です。ドラマの世界観と史実がきれいに結びついた幕引きでした。
Q4. 「思い出の記」とは何ですか?
A. トキが書き続けてきた日々の記録です。最終回では、それが製本されて息子の勘太と勲の手に渡る場面が描かれました。なおじはこの場面で涙が止まらなかったです。「記録を残すことの意味」を静かに問いかける場面で、ドラマ全体のテーマとも深くつながっていました。
Q5. ばけばけはいつまで放送されていた?
A. NHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」は2025年秋から2026年3月27日まで放送されました。全25週・125話。松江編から東京編へと舞台を移しながら、小泉八雲(ヘブン)と妻セツ(トキ)の国境を越えた夫婦の物語を描いた作品です。
筆者紹介|なおじ
なおじは元社会科教師として教育現場に35年間携わり、指導主事を5年、校長を11年務めました。退職後もボランティアで子どもたちに学習を教えています。
社会科・歴史を長年教えてきたので、時代背景や史実との比較が得意分野です。小泉八雲のような明治期の人物は授業でも何度も取り上げてきました。指導主事として授業研究にも携わり、教え子からは「歴史が面白くなる先生」と呼ばれていました。