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ばけばけ96話熊本と史実|元教師が見た不穏な暮らしと軍都の空気

こんにちは、なおじです。

熊本編が始まりましたね。

でも、トキもヘブンも、どうにも晴れない顔してる。

ばけばけ 96話 熊本 史実っていうキーワードで見直してみたら、この「何かモヤモヤする新生活」って、史実の小泉八雲がぶつかった熊本の壁とそっくりなんですよ。

この記事では、女中おくまの「働かないでください攻撃」、ヘブンのロバートへの弱音、熊本中学校のすぐ向こうで訓練してる第六師団の兵隊さん、それから「丈たちって本当に熊本までついてきたの?」っていう史実のモヤモヤまで、なおじ目線で一緒に味わっていきましょう。

この記事でわかること

  • トーストとシジミ汁の朝ごはんに見える、明治の「和洋ちゃんぽん感」と可笑しさ。
  • 女中おくまが、トキとフミから家事の「やりがい」まで奪っていく息苦しさ。
  • ヘブンが異国人ロバートにだけ弱音を吐く、その切なさ。
  • 学校の向こうで訓練する第六師団が映す、「軍都・熊本」のリアル。
  • 丈たちの「熊本同行」や、ヘブンの「熊本ぎらい」が、史実とどこまで重なるか。

目次

熊本編スタート|暇すぎる松野家が可笑しくて切ない

このシーン、声出して笑いました。

トーストとシジミ汁の妙な取り合わせ

朝ごはんのテーブルに並んでるのが、トーストとシジミ汁。

おくまに用意させたトキは「どう?ハイカラでしょ」って感じなんだけど、オトキが一口飲んで「トーストとシジミ汁の後は、あーとは言えん」ってぼそっと言う。

横で司之介が「そりゃそうだろう」って突っ込んでる。

なおじ、ここで吹きました。

洋食に憧れてるのに、結局は米と味噌汁から抜け出せない身体。

トーストにシジミ汁って組み合わせが、明治の「近代化したいけど和食やめられない」感をそのまま皿に乗せてる感じですよね。

社会科教師やってたころ、文明開化の授業でよく話してたんですよ。

パンや牛乳が「ハイカラ」って持ち込まれても、食卓の隅には必ず漬物が鎮座してる。

頭では「洋風がいい」って思っても、舌がまだついてこない。

あのぎこちなさが、このトーストとシジミ汁に全部詰まってるなあって。

ここ、見てて笑いませんでした?

👉関連記事:ばけばけ第1話感想|様子見継続の3つの理由

女中おくまの「働くな」指令

で、今回の強烈キャラが、新キャラおくま。

高い給金もらってるから、トキとフミに「奥様方は手を出さないでください」って言って、家事を全部自分の領域にしちゃうんですよ。

最初は「いい暮らしじゃん」って思ったんだけど、だんだん息苦しくなってきました。

おくまに止められて、鞠突きまでできなくなるトキとフミ。

「せめて体動かさせてよ」って言いたくなる、暇の強制です。

近代の中流家庭って、「家事を金で買う」発想が広がったんですよね。

でも、家事って労働だけじゃなくて、「家での自分の役割」でもあるわけで。

それを丸ごと奪われると、人って「何のためにここにいるんだろう」ってなっちゃう。

松野家の人たちが、何不自由ないのに張り合いなくしてるのって、まさにそれじゃないかなって。

見てて、ちょっと息苦しくなりませんでした?

👉関連記事:ばけばけ 第32話 ネタバレ 感想~トキの決意に涙が止まらない!

司之介と一本だけ残った枯れ草

で、極めつけが司之介です。

庭に一本だけ残った枯れ草の前で、「抜くべきか、抜かざるべきか」で本気で悩んでる。

川柳にしたくなりました。

枯れ草や 抜くも抜かぬも ヒマ次第

笑いながらも、ちょっと胸が痛いんですよね。

武士やめて、仕事も手応えも失った男が、枯れ草一本に「やること」を見いだしてる。

これ抜いたら、もう本当に何もすることなくなっちゃう。

あの滑稽さの奥に、空っぽを抱えた中年男性の孤独が透けて見えるような気がして。

明治の士族って、廃藩置県で一気に職を失ったんですよね。

役人とか教師とか、小商いに転じた人も多かったけど、プライドだけは簡単に捨てられない。

司之介の枯れ草って、そのプライドがしがみつく最後の一本だったりして‥。

見てて、どう感じました?

👉関連記事:ばけばけ91話感想|熊本行きと家族の幸せをめぐるトキの揺れ

ヘブンの不満とロバートとの本音トーク

ここもじわっときました。

寒そうなヘブンと異国の同僚

せっかく熊本に来たのに、ヘブンの顔がどうにも寒々しい。

で、同僚の外国人教師ロバートにだけ、熊本への不満をぽろっと吐いてる。

なおじ、ここに妙なリアリティ感じたんですよ。

日本人同僚にだと「我慢しなきゃ」って装っちゃうけど、ロバートには「寒くて、馴染めなくて、しんどい」って弱音吐ける。

史実の小泉八雲も、熊本の学校で英語教えてたんだけど、手紙に「熊本、しんどい」みたいなこと残してるんですよね。

ドラマのヘブンも、その「熊本ぎらい」をうっすら引き継いでる感じがしました。

ただ、全面的な愚痴じゃなくて、ロバートとの静かな会話に落としてるところが、脚本の上品さだなって。

見てて、どう思いました?

熊本への違和感と進まない執筆

夜、机に向かってるヘブン。

ペン持ってるんだけど、なかなか筆が進まない。

なおじ、転勤直後の職員室思い出しました。

新しい土地にまだ馴染んでないうちって、授業案も学級通信も、妙に硬くなっちゃうんですよ。

熊本に「ここじゃないどこか」を感じてるうちは、ヘブンの著作も、まだ熊本の土に根付かないのかもなって。

史実の八雲も、松江から熊本、熊本から神戸・東京って移りながら、だんだん「外から見た日本」じゃなくて「中に入り込んだ日本」を書くようになっていったんですよね。

96話のヘブンは、その途中。

まだ「よそ者」の違和感の中にいる作家の現状を、丁寧に描いてるなって感じました。

熊本中学校と第六師団|史実がにじむ軍都の空気

ここも刺さりました。

校庭の向こうで隊列を組む兵士たち

熊本中学校の敷地から、第六師団の兵士たちが訓練してる姿が見える。

このショット一つで、熊本が「軍都」だってことが伝わってきたんです。

第六師団って、熊本鎮台を前身にした陸軍師団で、熊本が拠点だったんです。

市街地の中に兵営とか演習場があって、軍靴の音が日常の音風景に溶け込んでた。

そんな町で学ぶ子どもたちは、勉強のすぐ向こう側に「戦争の準備」を見ながら育っていくわけですよね。

ドラマでは「敷地内で訓練してる」みたいに描かれてるけど、史実でそこまで近かったかははっきりしない。

でも、「塀の向こうで銃声がする」くらいの距離感は、軍都の空気を伝えるには十分ありそうです。

なおじ、この一枚の画から、教え子たちがいつかあの隊列に入るかもって重さを感じちゃいました。

見てて、どう感じました?

丈たち松江の学生の「熊本同行」はフィクションか

丈たちが、松江から熊本までついてきて、ヘブン一家と同居してる設定。

ここ、なおじも「史実ではどうなんだろう」って首ひねったんです。

小泉八雲が熊本に赴任したとき、家族と移ったって記録はあるんだけど、松江時代の教え子が一緒に熊本で暮らしたって話は、少なくとも代表的な資料には出てこない。

だから、丈たちの「熊本同行」は、ドラマならではの脚色かなって。

ただね、元教師としては、「先生について行きたい」って言い出す生徒の気持ちに、思わずニヤリとしちゃうんですよ。

学校の枠を超えて、人生の節目にまで付き合いたくなるような師弟関係。

それをフィクションで見せてくれるのって、ドラマの醍醐味ですよね。

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元教師が見る熊本で揺れる心|何不自由ないのに張り合いがない

この「満たされてるのにしんどい」感じ、刺さりました。

何不自由ない松野家と「暇地獄」

熊本の暮らしは、表面上はめちゃくちゃ豊か。

広い屋敷、頼れる女中、仕事持った夫。

でも、トキもフミも司之介も、どこか退屈そうで、張り合いなくしてる。

なおじ、ここに「役割失った人たちのしんどさ」を感じたんです。

人って、生活レベルそのものより、「自分の居場所」と「誰かの役に立ってる実感」で満たされるじゃないですか。

それが丸ごとおくまとお金に置き換えられちゃうと、生活は楽になっても、心の芯がスカスカになっちゃう。

明治の官吏とかお抱え教師家庭って、転勤を繰り返しながら日本各地を渡り歩いたんですよね。

そのたびに、妻とか子どもたちはコミュニティを一から作り直す。

熊本編のトキたちの「暇すぎる日常」って、そんな転勤族の妻たちの孤独とも重なって見えました。

ヘブンの小さなつぶやき「わたしも」

印象的だったのが、トキたちが「張り合いがない」ってこぼしてるのを聞いたヘブンが、小さな声で「わたしも」ってつぶやくとこ。

誰にも聞こえないような声で、でもはっきりと不満を漏らすヘブン。

なおじ、この一言にぐっときました。

家族を熊本に連れてきた張本人だから、表立っては弱音吐けない。

でも、「自分だって本当はしんどい」って認めないと、もう前に進めないところまで追い詰められてるのかも。

教員時代、転勤先で同じ気持ちになったことあるんですよ。

「子どもたちのため」「家族のため」って言い聞かせてるけど、実は自分が一番馴染めてない。

そんなとき、職員室の片隅でぽろっと漏らした「本音」が、案外救いになったりするんですよね。

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感情と背景を整理する人物表

人物場面の前その瞬間表情・仕草背景にある事情
トキ熊本の新生活、松江への未練おくまに家事止められて暇鞠突きも止められて不満顔家事で家族支えてきた誇りが、近代システムに押しのけられてる
フミ松江で忙しく働いてたおくまに座らされて戸惑うぎこちなく座ってる武家の価値観と「奥様は働かない」近代価値観のズレ
司之介職と役割失って手持ち無沙汰枯れ草抜くか悩む庭でうろうろ士族のプライドが、ささいな作業にしがみついてる
ヘブン家族連れてきた責任感ロバートに不満、「わたしも」とつぶやく机で筆進まず、ため息史実の八雲同様、熊本になじめない作家の卵
おくま高給女中として雇われる家事引き受け、奥様座らせるきびきび動く、笑顔崩さずプロ意識と「自分の領域守る」防衛本能

Q&Aで振り返る第96話

Q1 おくまの「働くな」スタイル、どう思いました?

A1 なおじは「ありがたいけど息詰まる」って感じました。家事全部買い取る暮らしって、楽そうで、家族から役割と誇り奪っちゃう危うさもありそうですよね。

Q2 ヘブンの熊本への不満、わがまま?それとも正直さ?

A2 どっちかって言えば「正直さ」寄りかな。新しい土地に合わせようとするほど、感受性すり減ってく。その危機感を、ロバートにだけでも言葉にできたことが、作家としてのギリギリの防波堤になってる気がしました。

Q3 熊本中学校と第六師団の描写から何が見えました?

A3 なおじには、「学び」と「戦争の準備」が地続きになった軍都の姿が浮かびました。生徒たちは、窓の外で訓練する兵士見ながら成長して、そのうちの何人かはやがてあの隊列に入っていく。その距離の近さが、明治の怖さを物語ってるって思いませんか。

ばけばけ96話

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