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ばけばけ84話感想|おトキとおサワの再会と庄田のスイーッチョに胸打たれた理由

こんにちは、なおじです。

ばけばけ84話、見終わって思わず妻と顔を見合わせました。

「スイーッチョ」の掛け合い、あれはずるいですよね。

ヘブン先生とおトキちゃんが庄田君をからかう場面、画面の前で一緒に笑ってしまいました。

大親友・おサワとおトキが久しぶりに向き合って、照れながらお茶をすする間、あの沈黙が重くて。

でも、その後におトキが言った「一人でがんばりすぎなくてもいいのじゃない」という一言に、なおじは涙が出そうになりました。

この記事でわかること

  • おトキとおサワの再会で見えた、会えない間もお互いを気にかけ続けていた大親友の絆
  • 庄田のあだ名「半分弱(はんぶんじゃく)」に込められた、女優・范文雀の名前と苦学の二重の意味
  • 「一人でがんばりすぎなくてもいい」というおトキの言葉が、明治時代の女性にとってどれほど救いだったか
  • ヘブンとおトキが庄田を「スイーッチョ」でからかう場面に隠された、脚本家ふじきみつ彦さんの遊び心
  • 錦織の校長就任決意と、庄田がおサワへの想いを隠しきれない姿
目次

おトキとおサワの再会|照れと涙の数分間

久しぶりの「ご無沙汰しちょります」

庄田と親しげに話すおトキに、おサワが「ご無沙汰しちょります」と挨拶する場面から84話は始まります。

半分弱(はんぶんじゃく)のあだ名を持つ庄田とおサワは、ウマオイの鳴き声を聞きに散歩へ出かけます。

ヘブンの誘いで二人はヘブン亭へ向かうことになりました。

ウマオイは「スイーッチョン」と長く伸ばして鳴く虫で、この声を馬を追い立てる声に見立てて名がついたそうです。

庄田がおサワに鳴き声を教えるために散歩に誘う、この優しさがもう、ね。

向かい合って何も言えない二人

ヘブン亭に到着すると、おフミがおサワの来訪を喜びます。

向かい合うおトキとおサワは、何から話していいか戸惑い、照れながらお茶をすすります。

ここ、見ていてどう感じましたか?

なおじは、教員時代に何度も見た光景を思い出しました。

喧嘩したわけじゃないのに、時間が経って会いづらくなった友達同士。

お互い気にしているのに、最初の一言が出ない。

あの空気、画面から伝わってきましたよね。

「新聞記事のおかげで頑張ろうと思えた」

おトキが新聞記事を書いたことを謝ると、おサワは「嬉しかった。新聞記事のおかげで頑張ろうと思えた」と応じました。

おトキは「山橋薬舗の店主から、おサワが頑張っていることを聞いて知っていた」と告げます。

会えない間もお互いを気にかけていたことが明らかになります。

明治時代、女性が教師を目指すというのは、周囲の偏見、家族の反対、経済的困難のすべてを一人で背負う覚悟が必要でした。

新聞記事という「公」の場でおサワの努力が認められたこと、それがどれほどの励ましだったか。

おサワの涙面を見て、なおじも胸がいっぱいになりました。

👉関連記事:ばけばけ80話サワの悩み|トキとの距離

半分弱(はんぶんじゃく)の由来|洒落と苦学の二重奏

范文雀(はん ぶんじゃく)という女優

庄田のあだ名「半分弱(はんぶんじゃく)」について、ヘブン先生と庄田が会話します。

このあだ名には、歴史的・芸能的背景と庄田自身の苦学という二重の洒落が込められていますよね。

「半分弱」は、まず**范文雀(はん ぶんじゃく)**という女優の名前を連想させます。

范文雀さんは1948年生まれの日本の女優で、1970年のテレビドラマ『サインはV』などで活躍したんです。

2002年に54歳で亡くなりました。

彼女の芸名は中国系の響きを持ち、愛称は「文ちゃん」でした。

庄田多吉のモデル|本庄太一郎の歩み

庄田多吉のモデルとされるのは、明治時代の教育者本庄太一郎です。

本庄は錦織友一のモデル・西田千太郎と共に検定試験を受けました。

1897年に西田が結核で亡くなった後も教育界で活躍しています。

本庄太一郎は1907年に台湾総督府国語学校長・台湾総督府中学校長に就任します。

1915年には長野県松本中学校長となりましたが、急激な改革が校風に合わず1916年に退職に追い込まれました。

ドラマの「半分弱」というあだ名が史実の本庄太一郎にも実際についていたかを、ざっと調べましたが明確な記録は見つかりませんでした。

脚本家ふじきみつ彦さんの創作的洒落である可能性が高いです。

物語に話を戻します。庄田は錦織と同様に帝大に合格できず苦学していた過去があります。

秀才ではあったけれど「半分は弱い人」という意味で、このあだ名がついたんでしたよね(確か…)。

なおじは社会科教師として、明治時代の「立身出世」の厳しさを授業で何度も扱いました。

帝大に入れなかった若者たちが、どれほど苦しい思いで勉強を続けたか。

庄田のあだ名には、その痛みが込められているんですよね。

👉関連記事:ばけばけ83話感想|サワと庄田の初デートと錦織の決意

おトキの優しさ|「一人でがんばりすぎなくてもいい」

ランデブーしていたのか?

おトキとおサワは、ヘブンと庄田の英語の会話に聞き耳を立てますが、内容がわかりません。

おトキは「ランデブーをしていたのか?」と問います。

おサワは顔を真っ赤にして否定します。

「本当に、本当に、本当?」と詰め寄るおトキ。

おサワがさらに真っ赤になって「違う」と言う。

この掛け合い、女同士の親友だからこそですよね。

見ていて微笑ましくて、でも切なくて。

「おサワは自分の力で出てくる」

おトキは、おなみが尋ねてきたことを話します。

「おサワは自分だけの力であそこ(川向こうの貧民窟)から出てくる」とおなみが言ったことを伝えます。

そして「ただ、一人でがんばりすぎなくてもいいのじゃない」とおサワに告げました。

この一言におサワはぐっと来て、涙面になります。

なおじも、ここで涙が出ました。

明治時代、女性が教師を目指すというのは、今では想像もつかないほど孤独な戦いでした。

家族の理解も得にくく、社会の偏見も強く、経済的な支援もほとんどない。

すべてを一人で背負い、誰にも頼れないと思い込んでしまう。

おトキの「一人でがんばりすぎなくてもいい」は、そんなおサワの孤独を理解した上での、本当に優しい言葉だったんです。

教員時代、なおじも生徒に「一人で抱え込まなくていいんだよ」と何度も声をかけた覚えがあります。

でも、本当に苦しんでいる子ほど、頼ることができない。

おサワの涙を見て、あの頃の生徒たちの顔を思い出しました。

👉関連記事:ばけばけ78話|山橋薬舗の謎と白鳥倶楽部

錦織の決意と庄田のスイーッチョ

知事室での決意表明

場面が変わり、知事室では錦織が校長になる決心を知事に告げます。

ヘブンも錦織の校長就任に賛成だと知事に伝えます。

錦織の後釜探しが問題になることが示唆されました。

錦織の後釜、それは誰なのか。

ドラマを見ている私たちは、もう薄々気づいていますよね。

庄田君、困惑の「スイーッチョ」攻撃

再びヘブン亭に場面が変わります。

ヘブンと庄田、おトキが庭の虫の声を聞いています。

庄田が「ウマオイもいますね」とつぶやき、目を閉じながら「すいーっちょ、すいーっちょ」とつぶやきます。

おトキが「どげされたんですか?今日は」と問うと、庄田は「先日お話しできたのがすごく楽しかったので」と答えます。

「なら、要件やお話は特に無いんですね…、」とおトキが言うと、庄田は「ええ、別に」と応えます。

しかし庄田が「これは別に要件とかではないんですけど…、」と切り出します。

ヘブンとおトキは「本当?」「本当に、本当に、ホント?」と畳みかけます。

庄田が「ホントに、ホントに、ホントです」と早口に返すと、おトキが悪そうな顔で「スイッチョ」とつぶやきました。

ヘブンも天を見つめて「スイチョ」と続けます。

そして今度は、ヘブン先生が庄田の耳元に顔を近づけて「スイーーッチョ」とささやく場面、なおじは妻と一緒に大笑いしました。

ふじきみつ彦さんの脚本、本当に遊び心が光りますよね。

真面目な好青年・庄田君がさらに真面目な顔で困っている様子、見ていてどう感じましたか?

なおじは、教員時代に恋愛話を茶化されて真っ赤になっていた男子生徒を思い出して、なんだか愛おしくなりました。

👉関連記事:ばけばけ81話|庄田の利用してくれに込めた思い

Q&Aで振り返る第84話

Q1: 半分弱(はんぶんじゃく)というあだ名は史実に基づいていますか?

庄田多吉のモデルとされる本庄太一郎に「半分弱」というあだ名が実際についていたかは明確な記録がありません。

脚本家ふじきみつ彦さんの創作的洒落である可能性が高く、女優の范文雀(はん ぶんじゃく)の名前と、庄田が帝大に合格できず苦学していた「半分は弱い人」という意味を掛け合わせたものと考えられます。

Q2: おトキとおサワの友情はどう描かれていますか?

おトキとおサワは大親友で、84話では久しぶりの親し気な再会が実現しました。

会えない間もお互いを気にかけ、おトキは新聞記事でおサワを応援し、おサワはそれに励まされていました。

おトキの「一人でがんばりすぎなくてもいい」という言葉は、おサワの孤独な努力を理解した上での優しさです。

なおじは、この言葉に明治時代の女性が抱えていた孤独と、それを支える友情の深さを感じました。

Q3: 錦織の校長就任はどうなりましたか?

84話で錦織は知事に校長になる決心を伝え、ヘブンもそれに賛成しました。

錦織の後釜探しが今後の課題となることが示唆されています。

庄田の立ち位置と、この後釜問題、これからどう展開するのか気になりますよね。

Q4: ウマオイの鳴き声はどんな音ですか?

ウマオイは「スイーッチョン」と長く伸ばして鳴く虫で、この声を馬を追い立てる声に見立てて名がついたそうです。

ハヤシノウマオイは「スィ〜〜 チョ … 」とゆったり鳴き、ハタケノウマオイは「スイッチョ、スイッチョ」と速いテンポで鳴きます。

庄田がこの鳴き声を真似して、ヘブンとおトキにからかわれる場面、微笑ましかったですね。

Q5: なぜヘブンとおトキは庄田を「スイーッチョ」でからかったのですか?

庄田が「おサワさんて」と切り出した瞬間、ヘブンとおトキは庄田の気持ちを察したんです。

庄田が目を閉じてウマオイの鳴き声「すいーっちょ、すいーっちょ」を真似していたことを利用して、二人で「スイッチョ」「スイチョ」「スイーーッチョ」と畳みかけました。

真面目な庄田君が困惑する姿を見て、なおじは教員時代に恋愛話を茶化されて赤面していた男子生徒を思い出しました。

ふじきみつ彦さんの遊び心が光る場面でした。

筆者紹介|なおじ

元社会科教師として35年間教壇に立ち、小・中学校で生徒たちと向き合ってきました。

現在は8つのブログ(ドラマ芸能政治歴史スポーツ学び書評)を運営しています。

ドラマ記事では、「心の揺れ」をていねいに「感受」しつつ、社会科教師として培った歴史背景でシーンの奥行きを解説するスタイルを大切にしています。

茨城県在住。

サワ好いちょ

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