こんにちは、なおじです。
ばけばけ80話、サワの悩みが痛いほど伝わってきました。
「誰の力も借りず、誰も頼らず」と言い放つサワ。
あの瞬間、妻が隣で「あの子、辛いねえ」とつぶやいたんです。
教師を目指すサワと、トキの距離が開いていく様子に、35年間教師をしてきたなおじの胸も締め付けられました。

この記事でわかること
- サワの悩みの核心:「誰も頼らず」という言葉に込められた孤独と教師への覚悟
- トキとの距離が開く理由:友情と嫉妬が入り混じる複雑な心理
- なみの「笑う門には福来る」が示す、前向きな言葉が人を引き寄せる法則
- 庄田多吉の登場がサワにもたらす転機と、支えを受け入れる勇気の大切さ
サワの言葉に隠された孤独な叫び
「誰も頼らず」という強がりの裏側
白鳥倶楽部に戻ってきたサワは、トキに「見たよ新聞。すごいね」と声をかけました。
恥ずかしがるトキに対して「でも楽しいんじゃない」と言った後、こう続けたんです。
「私もじきに出るけん、正規の教師になって。誰の力も借りず、誰も頼らず」
この言葉、強がりに聞こえますよね。
でもなおじには、全く逆の意味に聞こえました。
「私には、力を借りる相手がいない。頼りにできる人がいない」という、悲痛な叫びです。
サワの境遇を考えれば、こういう気持ちになるのは当然…。
明治時代、女性が教師を目指すこと自体が並大抵のことではありませんでした。
まして、サワのように家庭の事情が複雑な場合、周囲の支えを得にくい状況があったはずです。
👉関連記事:ばけばけ78話を元教師が考察|山橋薬舗の謎と白鳥倶楽部の正体
頼れぬと 言いつつ頼る 友の影
親友だからこそ投げかけた言葉
「私一人で勉強に戻ったら、サロンのみんなはがっかりするだろうが」
サワは嫌味なことを言いました。
でも、これもサワの本音じゃない…。
心のどこかで、トキに救いを求めているんだとなおじは感じました。
親友だからこそ、こんな言葉を投げかけることができた。
どんなに離れようとしていても、トキだから言えた。
「そげな」と言いつつ、サワの後ろ姿に「がんばって」と声をかけるトキ。
この場面、見ていてどう感じましたか?
なおじはちょっと、つらかったです。
| 人物 | 表面の言葉 | 本当の気持ち | 表情・仕草 |
|---|---|---|---|
| サワ | 「誰も頼らず」 | 頼りたい、救われたい | 強張った表情 |
| トキ | 「がんばって」 | 一緒にいたい、助けたい | 寂しげな笑顔 |
なみが示した「笑う門には福来る」の本質
口角を上げる優しさ
福間に身請けされることを告げたなみ。
サワのもとを訪れて、「マッチョれ、川の向こう側」と叫びました。
そして、サワを抱きしめて言ったんです。
「だども、無理にでんでもええとおもうよ」
「そん時がきたら、心が決めてくれるけん」
この言葉、重みがありますよね。
なみ自身が、身請けに迷い、悩み、決断してきた経験があるからこそ出てくる言葉。
👉関連記事:なみが身請けに迷う理由|自由の前で立ち止まる心理
そしてなみは、サワの口角を両方の人差し指でぐっと引き上げました。
『笑いなさい』という無言の教え。
この光景、本当にぐっときました。
指二本 上げる口角 福を呼ぶ
言葉が人を引き寄せる法則
「笑う門には福来る」
この言葉、実は本当なんです。
35年間教師をしてきて、なおじは何度もこの法則を目の当たりにしました。
優しい言葉を使う人には、優しい人が集まります。
穏やかな心の人には、穏やかな人が集まります。
笑う人には、笑う人が。
前を向く人には、前を向く人が。
逆に、後ろ向きの言葉を語る人には、後ろ向きの心の人が集まってしまうんです。
これは単なる精神論じゃありません。
言葉が人の心に与える影響は、想像以上に大きい。
教室で子どもたちを見ていても、明るい言葉を使う子の周りには、自然と人が集まっていました。
なみの「笑いなさい」という無言の教えは、本当に深いものがあります。
トキの「応援しちょる」とサワの苦悩
居留守の向こう側
トキはサワの家を訪ねました。
病弱の伯母様(サワの母)が出てきて、「帰りが遅くなる」と告げます。
でも、部屋の奥にサワの足が見えたんです。
居留守。
トキは気づいたはず…。
でも何も言わず、「応援しちょる」と伝えてと言って、入口を閉めました。
トキの笑顔が、本当に寂しかった。
サワの、苦悩に満ち溢れた顔も、哀しかった。
サワは自分の小ささを、自分で責めているでしょう。
親友のトキに会いたい気持ちと、今は会えないという気持ちが、激しく揺れている…。
明治時代、女性が教師を目指す道は、想像を絶する険しさでした。
周囲の偏見、家族の反対、経済的な困難。
それらを全部背負って進むしかなかったでしょう。
居留守の 向こうで泣いてる 友の顔
教師を目指す者の共感力
なおじは、35年間教師をしてきて思うんです。
教師はね、100点の人間性の人が向いているわけじゃない、と。
子どもの心をわかってあげられる、共感力を持った人が向いている。
子どもの心に共感できる人は、実は自分自身も弱さを抱えている人。
だから挫折をした体験は、無駄にならない。
「友がみな我より偉く思えた」という体験も、無駄じゃない。
なおじが教師をしていた頃、あるやんちゃな生徒がいました。
その子に対するとき、別のある子が言ったんです。
「はー、わかってやりなよ先生。あいつの心」
はっとしました。
どの子もかけがえのない人間。
どの子にも必ず良さはある。
そういう視点を持ち続けるには、ある意味、忍耐力が必要です。
サワ、今のその負の感情は、教師になるための貴重な財産になるよ。
負けるな!
庄田多吉の登場が意味するもの
白鳥倶楽部での出会い
80話では、錦織の後任として英語教師・庄田多吉が登場しました。
東京の住まいを引き払い、松江に帰郷した庄田。
白鳥倶楽部でサワと初対面を果たします。
その瞬間、妻が言ったんですよ。
「あ、この二人結婚する。それで決まり!」
え、そうなるの?と思いましたが、ありえるかもしれない。
なおじもそう感じました。
来週は、庄田がサワに勉強を教えるようになるようです。
サワにも転機が訪れるかもしれません。
支えを受け入れる勇気
「誰の力も借りず、誰も頼らず」と言っているサワにも、支えは必要です。
人は一人では生きられない。
これは弱さじゃなくて、人間の本質。
教師として子どもたちと向き合ってきて、なおじは何度も思いました。
「支えを受け入れる勇気」を持つことの大切さ。
庄田という新しい出会いが、サワにどんな変化をもたらすのか。
次週が楽しみですね。
支えとは 受け入れる側の 勇気なり
Q&Aで振り返る80話
Q1. サワはなぜトキに冷たくしたのですか?
A. サワは自分の境遇とトキの成功を比較して、複雑な感情を抱いているからです。「誰の力も借りず、誰も頼らず」という言葉の裏には、孤独と救いを求める心が隠されています。親友だからこそ、素直になれない気持ちもあるんでしょう。
Q2. なみの「笑う門には福来る」にはどんな意味がありますか?
A. なみは自分の経験から、前向きな心が幸せを引き寄せることを知っています。優しい言葉を使う人には優しい人が集まり、笑う人には笑う人が集まる。これは教育現場でも何度も目にした、人生の真理です。
Q3. 教師に向いているのはどんな人ですか?
A. 100点の人間性の人ではなく、子どもの心に共感できる人です。挫折や弱さを経験した人こそ、子どもの痛みがわかります。サワの今の苦悩は、将来教師になったとき、必ず財産になります。
筆者紹介|なおじ
元社会科教師として35年間教壇に立ち、小中両方で子どもたちと向き合ってきました。現在は8つのブログ(ドラマ・芸能・政治・歴史・スポーツ・旅・学び・書評)を運営しています。ドラマ記事では、「心の揺れ」を丁寧に感受しつつ、社会科教師として培った背景知識でシーンの奥行きを解説するスタイルを大切にしています。茨城県在住。