こんにちは、なおじです。
先日、別の町で暮らす孫に「じいじんちのやり方、わかんない」と言われて、「そりゃあ、じいじもばあばも昭和人間だからね」と笑っていたんですが、今朝の**『ばけばけ』第71話**を見て、ヘブン先生のほうがよっぽど謙虚だと反省です。
「ニホンヤリカタ、マツノケヤリカタ、イキマショウ」と上座に座して学ぶ姿勢を示すヘブン。
異国から来て、言葉も文化も違うのに、学ぼうとする覚悟に心を打たれました。

この記事でわかること
- ばけばけ第71話でヘブンと松野家が引っ越した経緯と家族の反応
- ヘブンの「マツノケヤリカタ」宣言が持つ文化的意味と家族愛の本質
- 劇中に登場した不昧公と風雲堂の和菓子「若草」の歴史的背景
- 上座に座して学ぶヘブンのシーンから読み取れる異文化理解の姿勢
- 元教師なおじが分析する家族の絆と文化の違いを乗り越える方法
おトキ一家ヘブン亭へ引っ越し|川向こうの新生活が始まる

松野の表札を外すおトキちゃんの門出
おトキちゃんは家族でヘブン亭へ引っ越ししました。
川のあっち側への進出です。
喜ぶおトキちゃんの表情が本当にかわいかった。
勘右衛門さんは、タツさんと所帯を持つことになったようですね。
しかも、勘右衛門たちの家までヘブン先生が準備したとは、人がいいというか、太っ腹すぎます。
おサワちゃんは教師(代用教員?)のようなので、「次は、私」と思ったかな。
どんな心境だったでしょう。

おなみもおトキの門出を祝ってくれました。
心中ではざわざわしていたはずなのに、「シーユー」などとおどけて。
おなみも女郎から抜け出せるといいのですが。
長屋を出る時に松野の表札を外すおトキ。
うれしいだろうなあ。
こんな日もなくちゃね。
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ヘブン先生のやきもち焼きと松野家の笑い
「マツノケ、ヤリカタ」が週のタイトルでしたが、これは松野家とヘブンがぶつかる展開かなと思っていました。
新居に喜ぶ司之介とフミ。
そして錦織に礼を言う二人。
でも、ヘブン先生がやきもちを焼くんです。
「錦織のおかげではなく、私のおかげでしょう」と。
ヘブン先生、やっぱり人間が小さい(笑)。
それを笑い飛ばす松野家。
**「わかっちょる、わかっちょる、わざとじゃ」**と司之介。
このあたりが松野家らしいんですよね。
貧乏なのに、心のどこかに余裕がある。
元教師として、こういう家庭で育った子どもは、逆境に強い子が多いとみています。
笑い合う松野家のみんなを見て、今度は寂しそうな錦織先生。
錦織先生、何を思ってるんでしょうね。
輪からいっぺんにはじき出された感じでした。
新居の庭でヘブン先生とおトキが並んで祈るシーン。
ヘブン先生が「夢がかなった」「祈る、しましょうか」と。
おトキちゃん、ちらっとヘブン先生を見て微笑んでました。

このあたりの演技が本当にうまい。
高石あかりさん、カワユイです。
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不昧公の若草と風雲堂|松江の茶文化を彩る和菓子
不昧公とは誰か|松江に茶の湯を根付かせた大名茶人

お茶の席で「若草」という『風雲堂(モデル:彩雲堂)のお菓子』が登場しました。
実在するお菓子で、ばけばけのとおり不昧公ゆかりの和菓子だそう。それを、彩雲堂の初代が復刻した銘菓。
不昧公(ふまいこう)とは、松江藩松平家7代藩主・**松平治郷(まつだいらはるさと、1751-1818)**のこと。
隠居後の法号が「不昧」で、地元では「不昧さん」と親しまれています。
不昧公は茶の湯文化を松江に根付かせた大名茶人として知られています。
藩の財政改革に注力する一方で、当代一の茶人として、作法やしきたりに縛られすぎない独自の流派「不昧流」を確立しました。
若い頃はやんちゃだったため、落ち着かせる目的で10代から石州流のお茶を習わされたそうです。
不昧公の影響で、松江は金沢、京都と並ぶ**「日本三大和菓子処」**と呼ばれるまでになりました。
今でも松江には老舗和菓子店が多く、茶文化が息づいています。
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彩雲堂の歴史|130年続く老舗和菓子店
風雲堂のモデル彩雲堂は、「明治7年(1874年)」に松江で創業した150年以上続く老舗和菓子屋です。
松江の代表銘菓の元祖「朝汐」をはじめ、「路芝」など代々続く銘菓を数多く扱っています。
ドラマで登場した「若草」も実在する和菓子で、松江の茶文化を象徴する一品です。
不昧公の時代から続く松江の和菓子文化は、明治維新後も途絶えることなく、職人たちの手によって受け継がれてきました。
【表:ばけばけ71話に登場した茶の席の要素】
| 項目 | 内容 | 歴史的背景 |
|---|---|---|
| 和菓子 | 若草 | 不昧公が考案した銘菓 |
| 和菓子店 | 彩雲堂 | 明治23年(1890年)創業の老舗 |
| 茶文化 | 不昧流 | 松平治郷が確立した茶の流派 |
| 松江の位置づけ | 日本三大和菓子処 | 金沢・京都と並ぶ和菓子の名産地 |
ヘブン先生の座して学ぶ「マツノケヤリカタ」宣言
おトキの心配とヘブン先生の決意
みんながおいしそうに菓子を食べているときに、おトキが切り出しました。
「ところで、今日から四人での暮らしが始まるわけですが」。
「なんじゃ、かしもまって」と司之介。
続けて、フミも、ヘブンも「そげじゃの」「ハイ」と。
「大丈夫ですか」とおトキ。
松野家のみんなと、ヘブン先生がうまく生活できるか心配だったんですね。
言葉もうまく伝わらない。
暮らし方も、西洋と日本では違う。
ヘブン先生は夜遅くて、父上と母上は夜早くて朝が早い。
お互いうまく、仲ようできるか、心配だとおトキ。
そこでヘブン先生が何と答えたか。
**「ダイジョウブデス」**と。
「えっ」とおトキ。
「ニホンヤリカタ、マツノケヤリカタ、イキマショウ」とヘブン先生。
おいおい、ヘブンさんできるのかー、とつっこむなおじ。
「コトバ、タイヘン、イロイロオモウ」「しかし、ニホン、スキ」とヘブン。
「ヤリカタ、シル、マナブ」「ニホン、ヤリカタ、マツノケ、ヤリカタ…、タノシミデス」。
「クーっ」、ヘブンさん、泣かせること言うねえ。
おトキちゃん、幸せだろう。
こんなこと言ってもらえるなんて。
👉関連記事:ばけばけ69話感想|ヘブン建前理解できず席を立つ披露宴の衝撃
上座問題と司之介の三日天下

そして、上座に座して学ぶヘブン。
**「ヨロシク、ネガイマス」**と。
そして、温かに笑い合う。
元教師として、異文化理解の授業を何度もやってきましたが、このシーンは教科書に載せたいくらいです。
文化の違いを乗り越えるのは、まずは**「学びたい」という姿勢**なんですよね。
そこにフミが「気になっちょることを言ってもええ」と。
「先ほどから、この人(司之介)が上座に座わっちょるのが気になって」と。
ヘブンは気にしないと言うが、フミとおトキが声をそろえて「ダメです」と。
「これからずっと一緒に暮らすんですから、ヘブン先生もお願いします」とフミさんが促す。
司之介は、渋々ながら座を立って、ヘブン先生に上座を譲る。
司之介は勘右衛門の重しが取れて、これからは自分の天下だと思っていたでしょうに、三日天下で終わるわけか。
おかわいそうに。
プイッとそっぽを向いて座る司之介。
この人間の器の小ささ、なおじは嫌いじゃないなあ。
「ヘブン先生のまま」とおトキの初々しさ
今度は、ヘブン先生。
「ワタシ、キニナル、イイデスカ」。
「センセイ、カゾク、センセイ、ヨブ、オカシイ、ヤメル、OK?」と。
なるほどね。
披露宴であの一件が**松野家の新しい家風(本音で話す)**を作りつつあるね。
すかさず、司之介が「祖気なことは簡単じゃ」「ヘブン、ヘブン」と見下すように呼ぶ。
司之介らしくて、思わず笑ってしまう。
おフミは、「ヘブンさん」と。
でも、おトキは(間をおいて)「あの、私だけ、ヘブン先生のままでは、だめでしょうか。だって、そげな親し気な」と、もじもじ。
カワユイ。
このあたりの間の取り方、本当にお上手。
新婚ホヤホヤで、まだ「ヘブン」と親し気に呼べない初々しさ。
高石あかりさんの演技の魅力が詰まったシーンでした。
35年間教えてきた中で、文化の違いを乗り越える一番の方法は、「相手を尊重し、学ぼうとする姿勢」だと何度も生徒に伝えてきました。
ヘブン先生は、まさにそれを体現していましたね。
Q&Aで振り返るばけばけ71話
Q1:不昧公とはどんな人物ですか?
松江藩松平家7代藩主・松平治郷(1751-1818)のことで、隠居後の法号が「不昧」です。大名茶人として知られ、松江に茶の湯文化を根付かせ、独自の流派「不昧流」を確立しました。
Q2:風雲堂は実在する和菓子店ですか?
はい、風雲堂のモデルの彩雲堂が実在します。明治23年(1890年)に松江で創業した130年以上続く老舗和菓子屋で、松江の代表銘菓の元祖「朝汐」や「路芝」などを扱っています。ドラマに登場した「若草」も実在する和菓子です。

Q3:ヘブン先生が「マツノケヤリカタ」と言ったのはなぜ?
日本の暮らし方、特に松野家の習慣を学んで尊重したいという決意表明です。文化の違いを乗り越えて家族になろうとする覚悟の表れでした。
Q4:おトキが「ヘブン先生のままでは、だめでしょうか」と言ったのはなぜ?
新婚ホヤホヤで、まだ「ヘブン」と親し気に呼べないもじもじした初々しい気持ちからです。高石あかりさんの演技の間の取り方が秀逸でした。
Q5:司之介の「三日天下」とはどういう意味ですか?
勘右衛門が家を出て自分が家長になれると思っていたのに、すぐにヘブン先生に上座を譲ることになったという意味です。明智光秀の三日天下になぞらえた表現ですね。
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筆者紹介|なおじ
なおじです。
元社会科教師として35年間教壇に立ち、歴史や政治、暮らしの背景を生徒と一緒に考えてきました。
今は8つのブログでドラマ・芸能・政治・歴史・スポーツ・旅・学び・書評をテーマに、日常のモヤモヤをほどく記事を書いています。
ドラマ記事では「時代背景」や「心の揺れ」をゆっくり言語化するスタイルです。
なおじ流の句
text座して待つ ヘブンが学ぶ 家風かな
マツノケの ヤリカタ学ぶ 異国人
表札を 外す喜び 新天地