こんにちは、なおじです。
いやあ、今日の113話、見ました?
雨清水トキ=丑三つ時の伏線回収、なおじは完全にやられました。
113話まで気づかなかったんですよね、これ。
錦織さんの場面も、タエと三之丞の食卓も、笑いと涙がぎゅっと詰まった回でしたよね。
ゆっくり振り返っていきましょう。

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この記事でわかること
- 錦織がヘブンの頼みを断った理由と、その悲しい背景
- 「雨清水トキ=丑三つ時(ウシミズドキ)」という初回からの伏線の正体
- 明治の家制度から読み解く「松野家が消える」本当の意味
- タエと三之丞の食卓シーンが持つ重み
- 錦織が病んだ体で出勤してきた理由の考察
錦織さん、断った──書棚の著書が切なすぎる
ヘブンが頼みに来たのに

ヘブンが錦織さんの家を訪ねてくるんです。
錦織さんの部屋から見える景色、きれいでしたよね。
でもね、その美しい景色がかえって悲しさを引き立てていて。
ヘブンは「知事に話してほしい」とお願いする。
でも錦織さん、「自分はもう知事の信頼を失った」と言って断るんです。
「ただとにかくお力には添えません」って、深く頭を下げて。
見ていて胸が痛かったです。
後ろの書棚、見ました?
ここでなおじが「あっ」と思ったのが、書棚なんですよ。
頭を下げた錦織さんの後ろに、Heavenの著書がきちんと並べられているんです。
裏切られた形になっているのに、ずっとヘブンのことを考えていたんですよね、錦織さん。
うーん、これはつらい。
元教師として言わせてもらうと、明治の知事って今とはまったく違う存在でした。
今の知事よりずっと強大な権力を持っていて、その信頼を失うというのはキャリアを丸ごと失うようなもの。
錦織さんがそこまで追い詰められていたんだな、と思うと一層せつないです。
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咳き込みながら出勤してきた理由

場面は変わって松江中学校。
錦織さん、明らかに具合悪いのに出勤してくるんです。
庄田が「よくなったのか」って聞いたら、咳き込む。
いや、よくなってないでしょう、と思いましたよ。
庄田も同じく頼まれたけど断ったと告げて、「なぜ断ったのか」「ヘブンさんがお前の所を離れていったからか」と核心に触れる問いかけ。
今日はここで終わりました。
次回、錦織さんはなんと答えるんでしょう。
ウシミズドキ!やられた伏線回収

司之介とフミ、タエに頭を下げた
司之介とフミが、おタエ様のところへ行ってきたんですよね。
トキたちが雨清水家に籍を移すことへの承諾をもらいに。
当時の結婚って、家と家の話ですからね。
もしトキたちが雨清水家に入ったら、松野家は消えてしまう。
それでも受け入れた司之介とフミ。
親の愛情だなあ、と思いました。
こういうシーンはじんわりきますね。
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トキが笑い出した、その理由
で、このときトキが急に笑い出すんです。
「どうしたの?」ってなりますよね。
笑った理由が「清水家に石(トキ)が入ると、自分の名前が清水時(ウシミズドキ)になる」って気づいたから。
丑三つ時!
怪談好きのトキらしい名前に「化ける」わけです。
なんと壮大な伏線なんでしょう。
だから史実の小泉セツをモデルにしたトキの家を「雨清水」という姓にしたわけか!
なおじ、今日初めて気づきました。
あさイチも驚いてた

あさイチでも「ウシミズドキの伏線に初めて気づいた!」って言ってましたよね。
なおじも同じです。
毎日見ていても気づかないものなんですよねえ。
それだけ自然に溶け込んでいた、ということだと思います。
脚本家さん、すごい。
ところがこのシーン、笑い話じゃないんですよね。
松野家が名前の上では消えてしまうわけですから。
それを笑いに変えてしまう松野家のセンス、本当に好きです。
名を変えど 親は親なり 秋の空
明治の「家制度」──松野家が消える本当の重さ

授業で教えるとみんな黙る
「籍を移す」って聞いても、今の感覚だとピンとこないかもしれません。
なおじが社会科の授業でこの話をすると、最初は「名前が変わるだけじゃないんですか」って言う生徒が多かったですね。
でも明治民法(1898年施行)では、妻は夫の家の戸籍に入るのが原則でした。
それは実家の家名が途絶えることを意味する。
士族の家が名前の上で消える、ということです。
このことを説明した後、もう一度問うと、生徒たちが黙るんです。
現代の感覚では「ナンセンス」と映るかもしれないそういう価値観を、このドラマは描いていると思うんです‥。
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「なんも変わらん」って司之介が言った
「松野トキがなくなるのは寂しいけど、父上が父上で、母上が母親であることは変わらん」
トキのこの言葉、刺さりましたねえ。
そして司之介の「なんも変わらん‥。そげで頼む」。
短い。でもそれだけで全部伝わる。
長い言葉より短い言葉の方が、本気のときには刺さるんですよね。
35年間、親子関係を教壇から見てきたなおじには、この一言がとりわけ響きました。
タエと三之丞の食卓──静かな幸せがいちばん泣ける

「生きてきてよかった」
雨清水家では、タエと三之丞が一緒に食事をしている場面。
三之丞が「この家があることが役に立ててよかった」と言う。
タエが「生きていることが恥だと思ったこともなかったわけでは無い」と打ち明ける。
ここで少し息をのみました。
でも続けてタエは言うんです。
「ですが、生きてきてよかった。命を何とかつないで、雨清水を残してこられてよかった」と。
元社会科教師として言わせてもらうと、明治の没落士族の女性が生き延びることは、今では想像できないくらい大変なことでした。
選択肢が今とはまるで違う時代ですからね。
だからこそ、タエが「よかった」と言える今日に、じんわりとくるものがありました。
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「料理がおいしい」って言われてタエが喜ぶ

三之丞が「タエの料理がこのごろおいしい」と言うんです。
そしたらタエが喜ぶ。
こういう何気ない幸せ、良いなあと思いながら見ていました。
雨清水傳の写真がりりしかったですね。
傳様も喜んでいるだろうなあ。
春の椀 うまいと言えば 咲く笑顔
雨清水トキ伏線から錦織まで│Q&Aで答えます
Q1. 錦織は病んだ体でなぜ出勤してきたの?
A. たぶんヘブンの頼み事が頭から離れなかったんじゃないかなと思います。
断ったとはいえ、かつての友人のために何かできないか、ずっと考えていたんじゃないかなあ。
ヘブンのために何かをしようとして、体を引きずって出てきたように見えましたね。
次回の答えに注目です。
Q2. 「雨清水」という名前はなぜそう決まったの?
A. スポニチの報道によると、脚本サイドとチーフプロデューサーが当初から「裏設定」として作り込んでいたそうです。
「丑三つ時」になる伏線は、最初からの設計だったということですね。
113話まで気づかなかった視聴者が続出したのも、それだけ自然に溶け込んでいた証拠だと思います。
Q3. 当時の「籍の移し」はそんなに重大なことだったの?
A. 明治民法(1898年施行)では、妻は夫の家の戸籍に入るのが原則でした。
士族の娘が他家に入れば、実家の家名は途絶えるんです。
松野家に男子がいない以上、トキが雨清水家に入れば松野家は名実ともに終わり。
司之介とフミの覚悟、並大抵じゃないですよね。
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Q4. 庄田が「ヘブンさんがお前の所を離れていったからか」と問った意図は?
A. 錦織が断った本当の理由を探っているんじゃないかなと思います。
表向きの「知事の信頼を失った」だけじゃなくて、ヘブンへの複雑な感情が奥にあるんじゃないか。
庄田はそこを見抜いているような気がして、次回が楽しみです。
Q5. 今後、錦織は知事への働きかけをするの?
A. これは展望になりますが──病んだ体で出勤したという事実と、庄田との会話を見ると、何らかの形で動きそうな気がします。
直接なのか間接なのかも含めて、次回の錦織さんに注目ですね。
あなたはどのシーンが一番印象に残りましたか?
コメント欄で教えてもらえると嬉しいです。
筆者紹介|なおじ
なおじは、茨城県の公立小中学校で社会科教師を35年、校長を11年務めました。
バスケットボール部の顧問も10数年やっていたので、「本番で何が起きるか」を長年見てきたタイプです。
現在は8つのブログでドラマ・芸能・政治・歴史・スポーツ・旅・学び・書評を書いています。
今回の記事について
ばけばけ113話は「笑いと涙と史実が一話に詰まった回」でした。
元社会科教師として、明治の家制度という視点から「松野家が消える意味」を読み解いています。