
銀座の『自由』と 高知の『愛国』―
電話越しの『たっすいがー』に秘められた、若者二人のすれ違った心。
NHK朝ドラ『あんぱん』第30話「すれ違った心」が、今日も視聴者の心を揺さぶっていますね!
図案コンクールで入選、銀座のカフェから意気揚々と電話をかける嵩。
慰問袋作りで「愛国の鑑」と称えられるのぶ。
同じ時代を生きながら、全く異なる価値観を持つようになった二人。
のぶのような生活環境だったら、『のぶの言動』になるだろうし、
崇のような生活環境なら『嵩の言動』になっちゃうだろうなぁー。
今回は、あの衝撃の電話シーンを中心に、のぶと崇の心の真実について考えてみました!
1.時代が生んだ 二つの「正義」
戦時下の日本では、「愛国」と「自由」という、二つの価値観が人々の心の中をかき回していたのだと思います。
のぶと嵩のすれ違った心は、時代が変動した対立の縮図なんですよね。
1-1. 戦時下 高知と文化の中心・東京
高知と東京では、若者を受け入れる環境がもう全然違っていたようです!
のぶがいる高知では、戦争協力が当たり前とされる空気が支配的。
一方、嵩がいる東京、特に銀座では、芸術や文化の香りが漂い、比較的自由な雰囲気が、まだあったようです。
Xでも「高知と東京の環境差が二人を分かつ悲しさ」というコメントが多く見られますね。
この地理的・文化的環境の違いが、二人の考え方に大きな影響を与えたのは間違いないでしょう。
1-2. 若者たちに迫られた選択と責任
第30話では、若者たちがそれぞれの立場で「正しさ」を見つめる姿が印象的でしたね。
のぶと嵩は、同じ時代を生きながらも、全く異なる選択を迫られていた。
あるSNSコメントでは「戦時中の若者の苦しみがリアルすぎて胸が痛い」という声も。」
戦時下という特殊な状況では、「正しいのか」の答えが一つではないですよね。
それぞれの環境で、自分なりの「正義」を見つけようとする若者たちの姿に胸が締め付けられます。
2. のぶの慰問袋活動と「愛国の鑑」のレッテル
のぶの慰問袋活動は、純粋な思いから始まったものでした。

まじかに、豪と蘭子の姿を見たら、
のぶの発想、わかるなー。
2-1. 原豪の出征が変わるぶの日常
のぶの活動は、原豪(細田佳央太))の出征がきっかけでした。
時勢の中で、引き裂かれる妹の蘭子と豪ちゃん。
「御国のために命懸けで働く人たち」への思いやりから、慰問袋作りを思いついたのですよね。
この活動は学校全体に広がり、のぶ休日にも募金を呼びかけるなど、
積極的に取り組みました。 そして、その様子は写真付きで新聞に掲載されるほどの注目を集めたんですよね!



危うさを感じるー。
戦後に、のぶの価値観崩壊が起きなければいいけど。
2-2. 献身的な活動の裏に隠された複雑な心情
「愛国の鑑」として新聞に掲載されたのですが、
その心情は実は非常に複雑なものだったのではないかと予想します。
朝田蘭子(河合優実)も豪のために多額の献金をするなど、
若い女性達それぞれの方法で戦争と折り合おうとする姿が描かれていました。
特に蘭子の行動の裏には、豪への深い思いがあることを忘れてはいけませんよね。
3. 嵩の追い求める「自由」の本質
嵩が東京で実感している「自由」とは、単純な享楽ではなかったはずです。
それは、自己表現と創造への憧れだったんですよね。



わかってやってほしかったなあ、のぶちゃん。
人それぞれに背景が違うでしょう。
黒い先生の影響を、知らず知らずのうちに受けてるねー。
3-1. 案案コンテスト入選と賞50円の意味
嵩は図案コンクールで佳作に入選し、賞金50円を獲得します。
これは彼の才能と努力の証であり、自分の道を切り開こうと決意の表れですよね。
SNSに
「50円では当時買えたのか?」という疑問の声も多く聞かれましたが、
この賞金があったから、銀座のカフェから柳井家に電話をかけることができ、
のぶとの運命的な会話につながったんですよね。



当時の50円て、今のいくらぐらいかな。
検索したけど、直接的な情報は見当たりませんでした。
しかし、
「あんぱん」の時代設定である昭和12年(1937年)、
公立小学校教員(東京)の初任給は45円〜55円程度だったとか。
現在の公立小学校教員の初任給(約20万円)と比較すると、
当時の50円は
「現在の給与水準で考えると20万円前後の価値」
3-2. 銀座で触れる新しい文化と価値観
東京、特に銀座という場所は、嵩にとって新しい価値観との出会いの場でした。
辛島健太郎(高橋文哉)ら仲間たちとカフェで過ごす時間は、彼にとって貴重な経験だったでしょうね。
嵩が言う「ここには自由がある」という言葉には、芸術や文化自分を表現できる喜びが込められていたんだけど、
のぶには、それが理解できない…。
悲しいすれ違いです。
4. 一本の電話が浮き上がった心の距離
電話という当時では貴重なコミュニケーション手段、のぶと嵩の心の距離が見えました。
4-1. 今時の貴重なコミュニケーション手段
嵩が銀座から柳井家に電話をかけるシーンは、当時としては、ぜいたくな行動だったんですよね。
図案コンクールの賞金50円があったからこそ可能になった贅沢な連絡方法でした。



崇は、のぶと話したいという潜在意識があったんだろうな。
それでも、電話というメディアは音声だけで、お互いの表情や周囲の状況を共有できません。
4-2. 「たっすいがーのドアホ!」に込められた感情
のぶが最後に発した「たっすいがーのドアホ!」という高知弁の言葉。
これには視聴者も衝撃を受けたようで、
「たっすいがーのドアホに全てが詰まっている」
「今田美桜の演技力すごい」
といったコメントがSNSで溢れましたよ。
「たっすいが」とは、高知の方言で
「頼りない」「気が抜けている」という意味です。
この言葉は、戦闘時下で「自由」を享受する嵩に対して、のぶなりの正義感からの叱責だったんでしょうね。
その裏には、嵩への複雑な感情(恋愛感情を含む)もあったんじゃないでしょうか?
5. 屋村草吉(ヤムおじさん)の謎
第30話では、ヤムおじさんこと屋村草吉(阿部サダヲ)の謎めいた過去も描かれましたね。
5-1. 美村屋の写真と隠された過去
嵩からの手紙によれば、銀座のパン屋「美村屋」に飾られた写真に屋村草吉が映っていたと。
のぶがそのことを屋村に問うと、屋村は「知らないね」と否定しました。
この反応は、屋村の過去に何か隠された秘密があることを示唆していますよね。
「ヤムおじさんの過去、気になる~!」というSNSコメントも多く見られました。
5-2. 物語を動かす伏線としての役割
ヤムおじさんの謎は、これからの物語展開において重要な伏線となりそうです。
彼の過去と「美村屋」との関わりは、のぶと嵩をつなぐ架け橋になる可能性もあるんじゃないかな。
屋村草吉の隠された物語は、『あんぱん』全体のストーリーにどう頑張ってくるのか、今後の展開が楽しみです!
6. 豪と蘭の運命 – 「朝イチ出演」が示す不吉な予感
第29話での、豪と蘭のプロポーズシーンに感動した視聴者も多かったはず。
でも、豪役の細田佳央太さんが「あさイチ」の「プレミアムトーク」に出演してしまいました!
このことに対して、ファンの間で心配の声が多数!
6-1. 「朝イチ出演」が意味する死亡フラグ?
実は朝ドラファンの間では、「『あさイチ』の『プレミアムトーク』に出演した俳優は、
その後物語から退場することが多い」という都市伝説があるんですよね!
6-2. 戦時下の若者たちの運命
「必ず帰る」と約束した豪。
プロポーズを受け入れた蘭子。
この二人の物語は、のぶと嵩の対立とは異なる形で、戦時下の若者たちの運命を象徴している…。



豪、生きて帰ってこい!
中園さん、頼んまっせー!
まとめ:すれ違う心に問いかけるもの
第30話「すれ違った心」は、戦時下の若者たちの価値観の対立を憂慮しました。
「愛国」と「自由」という二つの価値観は、どちらも当時の若者たちの「正義」でした。
現代の視聴者にも、「正しさとは何か」という大衆的な挑戦を投げかけています。
あと、のぶと嵩の関係がどのように展開していくのか、
またヤムおじさんの謎が少しずつ進んでいくのか、
そして豪と蘭の運命の行方は?
『あんぱん』第31話以降、来週も目離せませんね!