9月15日の朝ドラ「あんぱん」第121話。
こんにちは、なおじです。
実はこの回を火曜日に見ています。
残り10回となった「あんぱん」で、創作の世界の容赦なさがズシンと響いてきた回でしたね。
編集者から嵩への「二度とああいうものは書かないでください」という言葉。テレビの向こうで聞いていても、胸が詰まりましたね。

売れない「あんぱんまん」の現実
ようやく世に出た絵本「あんぱんまん」。
でも売れ行きは思うようにいかない。
そんな中、編集者は嵩にこう告げるんです。
「柳井先生は、チリンの鈴や、優しいライオンのような心が現れるお話を書くべきです。二度と、ああいうものは書かないでください」
就学未満 限定ファンの あんぱんまん
自分の顔を食べさせるというアンパンマンの設定。
当時の編集者には、どうしても理解してもらえなかったんですね。
創作者への最も残酷な言葉「もう書くな」。
でも、本当に価値あるものって、案外最初は理解されないものかもしれません。
のぶの読み聞かせが続く理由
売れ行きが振るわなくても、のぶ(今田美桜)は子どもたちへの読み聞かせをやめません。
編集者の厳しい評価なんてどこ吹く風。
「あんぱんまん」が子どもたちに愛されることを、心の底から信じているんです。
この場面、私にとっては特に印象的でした。
のぶには「本当に大切なもの」を見抜く力があるんでしょうね。
大人には理解されなくても、子どもたちの目の輝きが全てを物語っています。
あんぱんまん 膝の上だけ 売れてます
結果がすぐに見えなくても、続ける価値があるもの。
のぶはそれを直感で分かっていたんでしょう。
こういう人がいると、創作者は救われますね。
「詩とメルヘン」での挑戦と挫折
八木(妻夫木聡)の提案で、今度はアンパンマンが「詩とメルヘン」で連載されることに。
大人向けの雑誌ということで、「怪傑アンパンマン」として生まれ変わりました。
でも…こちらもあまり話題にならなかった。
昭和48年頃の時代設定を考えると、まだ「大人も楽しめる子ども向けコンテンツ」なんて概念、一般的じゃありませんでしたからね。
今では当たり前のことが、当時は理解されにくかった。
時代を先取りしすぎると、こんなふうに孤独になってしまうもの。
たくやの登場で見えた光
そんな中、「怪傑アンパンマン」の連載から1年後。たくや(大森元貴)が柳井家にやってきて、ミュージカル化を提案するんです。
MY FIRST STORYのボーカルとして活躍する大森元貴さんが演じるたくや。
この配役、なかなか粋ですよね。
文字と絵だけだったアンパンマンが、音楽や演技という新しい翼を得る瞬間です。
ダメ元で 歌わせてみる あんぱんまん
これまで理解されなかったものが、表現方法を変えることで多くの人に届く。
そんな可能性を感じさせる展開でした。
人生の支え、というもの
今回の話で一番心に残ったのは、困難な状況でも嵩を支える人たちの存在。
編集者の厳しい言葉があっても、八木がいて、たくやがいて、何より妻ののぶがいる。
一人じゃ折れてしまいそうな心も、支えてくれる人がいれば何とかなるもんなんですね。
これって、創作活動に限った話じゃありませんよね。
人生の困難な場面で「あなたを信じている」と言ってくれる人がいるかどうか。
大きな違いです。
現代にも響くメッセージ
SNS時代の今、創作者はより厳しい批評にさらされています。
「いいね」の数で一喜一憂したり、炎上を恐れたり。
でも、真に価値あるものは時間をかけて理解される。
第121話はそんなことを、静かに教えてくれたような気がします。
すぐにバズらなくても、本当に大切なものを作り続ける意味がある。
そんなメッセージが込められているように感じました。
まとめ|信じ抜く、ということ
「二度と書くな」と言われても、それでも信じ続ける人がいる。
のぶの読み聞かせが続いているように、価値あるものを信じ抜く心が、やがて大きな花を咲かせるのでしょう。
残り9話。
アンパンマンがどんなふうに多くの人に愛されるキャラクターになっていくのか、本当に楽しみです。
あんぱんまんのミュージカル化、どう展開するんでしょう。

