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補説:信長の地球儀は現存しているか
織田信長が所有していた地球儀は現存していません。
ルイス・フロイスの『日本史』には、信長がイエズス会士から地球儀を贈られたことが記録されていますが、その地球儀の詳細や現物の所在については不明です。
一部の研究では、信長に献上された地球儀が、16世紀にドイツのカスパル・フォペルによって製作されたものと同型である可能性が指摘されています。
このフォペル作の地球儀は、現在も奈良県の天理大学附属天理図書館に収蔵されているものがありますが、それが信長の所有物であったという直接的な証拠はありません。
また、日本国内で現存する最古の地球儀は、江戸時代に渋川春海(二世安井算哲)によって製作されたものであり、信長の時代より後のものです。
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