『モンスター』の第2話は、アイドル業界を舞台にした現代的な法的問題である『盗作』を扱っていました。
物語の展開
第2話で描かれた現代のエンタメ業界
今回の第2話では、「ハッピー☆ラビット」のメンバー、シホ(なえなの)さんが歌詞の盗作疑惑に巻き込まれるという展開がありましたね。この事件は、現代のエンターテインメント業界が直面している著作権問題を反映していて、とてもリアリティがありました。皆さんはどんな感想をもちましたか?
神波亮子の謎めいた過去
個人的に、今回一番興味深かったのは、第2話のストーリー以上に、最後に趣里さんが見せた神波亮子のダンスでした。
「あれ、誰が踊っているのかな?」
と、一瞬思ってしまいました。
なななんと、趣里ちゃんです。おっと、神波亮子でした。
趣里ちゃんのダンスは、さすがにキレキレ。
ですが、疑問が湧いてきました。
このダンスは、役の上での亮子にそういう才能があるということを表現しているのか、
それとも、おまけ的な要素なのか‥。
これは、弁護士になる前の亮子の経歴の一端を示す謎かけなんでしょうかね。
これからの展開でその謎があかされるんでしょうか?
それとも、おまけ的な意味しか無く、これ一回きり?
エンターテインメント業界の複雑さ
本編のストーリーは、エンターテインメント業界の複雑さが垣間見えたように思いました。著作権問題、アイドルのキャリア、そして法律の専門家の意外な一面など、多くの要素が絡み合っていましたね。
亮子の型破りな戦略
神波亮子(趣里)の「モンスター弁護士」としての独特なアプローチは、第2話でさらに際立ちます。
第2話でも、亮子の法廷戦略は型破り。
アイドルグループ【ハッピー☆ラビット】のセンター・シホ(なえなの)の歌詞盗作疑惑を解決するため、亮子は法的な観点だけでなく、アイドル文化や現代のSNS社会の特性を深く理解した上で行動していきます。
亮子が、シホから話を聞くときの目がすごいですよね。相手のウソを見透かす目、そんな感じでしょうか。
亮子の鋭い観察眼は、シホが何かウソを付いている事を見破っていました。
では、そのウソが何なのか、なぜウソを付く必要があるのか。
東大卒の杉浦には思いもつかないような視点から事件の糸口を次々と見出していきました。
特に印象的だったのは、亮子がシホのファンコミュニティに直接潜入し、ファンの心理を間近で観察するシーンです。この行動は従来の弁護士の調査方法には、驚きです。
さらに、亮子の創造的な問題解決能力が光ったのが、法廷での最終弁論でした。彼女は、シホの歌詞と実際の風景を巧みに結び付けて説明することで、盗作ではなく、シホ自身の経験に基づいた創作であることを証明します。
確かに斬新なアプローチ。
このアプローチは、亮子が単なる法的議論を超えて、アーティストの創作プロセスへの深い理解ができる人物であることを証明しています。
とすると、亮子は一見がさつで、冷めているように見えるけど、実は人の心のきびを理解することができる豊かな感情の持ち主なのか?
加えて、シホの詩が実際の風景を背景にしていることを証明するという弁護方法によって、シホは整形の事実を隠すことができ、さらに無実も証明してしまうという難しい課題をも、クリアして見せたのでした。
彼女は、シホのプライバシーを守りながら、同時に盗作疑惑を晴らすという、一見相反する二つの目標を見事に両立させたわけです。
この複雑な問題の解決は、亮子の卓越した戦略的思考と、クライアントの利益を最優先する姿勢を如実に表しています。神波亮子は、弁護士として当然優れ、シホの気持ちに寄り添うことも出来るわけです。
でも、そうなると、亮子の心の奥に眠っているだろう『モンスター』とは、一体何なんでしょう?
長年のファン・寺田晃司との関わり
シホの長年のファンである寺田晃司(本多力)は、この事件において重要な役割を果たします。亮子は、寺田の深いファン心理と、アイドルとファンの関係性を巧みに利用します。
寺田の存在は、盗作疑惑の真相解明に欠かせない要素となりました。
彼のシホへの長年にわたる支援と深い愛情は、単なるファンの域を超えており、アイドルの創作活動に間接的に関わる重要な存在でした。
亮子はこの点に着目し、寺田の証言を通じて、アイドルの創作過程やファンとの交流の実態を明らかにしていきます。彼女は寺田の証言を巧みに引き出すことで、シホの歌詞が盗作ではなく、ファンとの交流や日常の経験から生まれた真摯な創作であることを示すことに成功します。
この第2話では、アイドル文化における「推し」の存在意義や、ファンとアイドルの相互作用が創作に与える影響などが問題解決のために重要だったわけです。
本多力さん、こういう役、本当に上手ですよね。
そして、寺田(本多力)のお願いが、「(亮子に)アイドルの服装を着て、踊って見せろ」だったわけですね。
寺田から、情報を聞き出した手前、亮子は寺田に誠意を見せるために踊ったわけです。
総評:みんなの意見
第2話の総評として、視聴者からは概ね好評な反応が見られました。特に、亮子の型破りな問題解決アプローチと、アイドル業界の裏側を描いた展開に注目が集まっています。
ネット上の具体的な視聴者の声としては、以下のようなものがありました:
「亮子の法廷でのダンスシーン、予想外すぎて驚いた!でも、それが事件解決につながるなんて面白い」
「アイドルの盗作疑惑という現代的な問題設定が斬新。リアルな描写に引き込まれた」
「趣里さんの演技が素晴らしい。クールな表情の中に熱意が感じられる」
「ジェシーさんとのコンビネーションが絶妙。対照的な二人の掛け合いが見どころ」
また、テレビドラマ評論家の岡田斗司夫氏は、自身のブログで以下のようなコメントを寄せています:
「『モンスター』第2話は、法廷ドラマの新しい可能性を示唆している。主人公・亮子の非orthodox的なアプローチは、現代社会の複雑な問題に対する新たな視点を提供している。特に、法廷でのダンスシーンは、単なるサプライズ要素ではなく、法と芸術の境界を曖昧にする挑戦的な演出だ。」
総じて、第2話は従来の法廷ドラマの枠を超えた展開と、現代的な問題設定、そして趣里演じる亮子の魅力的な人物像が高く評価されています。視聴者からは今後の展開への期待の声も多く聞かれました。