
刑務所を囲む壁に数式レシピが浮かび上がると、空気がふわりと和らいだ。
こんにちは、なおじです。
おわっちゃいましたねぇー。『誘拐の日』
なおじは、韓国版『誘拐の日』も見てるんですが、日本版『誘拐の日』は、いかにも日本人好みするようなエンディングでした。
政宗は天才だったんですね。
ただ、個人的にはっきりさせてほしかったのは、『政宗の愛用するラムネ』の意味。
緊張で頭痛が走るたび、政宗はラムネを口にして平静を保ちましたが、この行動が「天才スイッチ」が入るのを抑制していたのでしょうか。
最終回で「天才のレシピは政宗の頭の中にあった」と示唆されました。
普段、『バカなんじゃないか?』と思えるような行動をとっていた政宗。
その政宗に、どうして天才が覚醒したのか。
考えられるのはラムネ…。
刑務所に入って、自由にラムネを摂取できなくなった環境…。
日本版『誘拐の日』で一番中途半端な部分…。
シーン | 日本版 | 韓国版 |
---|---|---|
刑務所の壁 | 数式とレシピで“わびさび”を演出 ・レシピは不明(政宗だけ知る) | (博士の娘が、黒板にレシピを書いていた) ・レシピは発見 |
ラムネの扱い | ラムネで正宗の頭痛が緩和? | 描写なし |
冷酷な男・鮫洲ににじむ日本的ヒューマニズム
韓国版では鮫洲に相当する悪役が命を落としています。
一方、日本版で鮫洲豪紀(栄信)はクライマックスで逃亡せず、警察に身柄を委ねる形で逮捕されました。
勧善懲悪の爽快感よりも「罪を認める勇気」と「やり直しの余地」を描く穏やかな終わり方に、日本的な人情を感じました。
- 韓国版…対応キャラクターが死亡(ある人に殺されます)
- 日本版…鮫洲は逮捕、未来へ含みを残す
ラムネの役割は?――政宗“覚醒”との関係

ラムネが天才覚醒の抑制剤だったのか、または単たる頭痛防止の気休めだったのかは、最後まで明確に語られませんでした。
わかっているのは「緊張時にラムネを摂る習慣がある」ことのみ。
日本版の監督は、『ラムネ』で何を描きたかったのでしょう。
なおじには、いまいち分からなかったです。
仮説:
- 過去の実験由来の頭痛を甘味でやり過ごす自己防衛で大きな意味はなかった説
- 天才覚醒を抑制していた説(実験結果がばれることを恐れていたので…?)
結局のところ、鍵を握るのは薬理よりも「善き心」であり、天才のレシピは数値ではなく『善き心の持ち主』である政宗自身に宿る――最終回はこう語りかけて幕を閉じました。
うーん、ちょっと必然性に欠けるかなぁ。
天才として覚醒できるのは、『善い心』をもった人だけ、という条件…。
日本版が韓国版より刺さる瞬間
ちょっと納得できない点はあるにしても、なおじは日本版『誘拐の日』好きでした。
日本版は「余白」を愛し「不完全」を許す作りが特徴です。
完全解決でも全員ハッピーでもなく、「まだ続きがあるかも」と思わせる幕引きで、視聴後にふと考え込む時間を残しました。
刑務所の静謐な壁、鮫洲の静かな投降、政宗と凛が託した小さな希望――これらが日本独自の味わいとして光りますよね。
コメント欄から読み解く視聴者のリアルな温度
「ヤフコメ」を中心に約6,000件を確認したところ、以下の傾向が浮かび上がりました。
「結局“ラムネ”の正体が語られずモヤモヤ」
「鮫洲が簡単に改心?ご都合主義では」
「政宗が天才なら序盤のヘマは何だったの」
批判は“説明不足”と“ご都合展開”への不満が主流ですね。
なおじも、同じ感想を持っています。
一方で、
「余白があるから続編を妄想できる」「韓国版より家族愛に温かみ」
と余韻を肯定する声も一定数。
これも、なおじと同じ。
少数派ですが、
「善き心を持つ者だけが天才になれる設定が新鮮」
と独自解釈を評価する意見もありました。
この意見は、どうでしょう。
はっきり言ってなおじは、もやもやが強い!
総じて“モヤモヤ→モヤモヤに対する考察合戦”という流れが強いかな…。
物語の余白が、視聴者の議論を促進しているとも言えるけど。
批判と期待が表裏一体で盛り上がる――それが本作のコメント傾向と言っていいよう。
まとめ 📝
- 🧠 政宗の“ラムネ習慣”は結局〈心を整える儀式〉以上の説明なし。天才覚醒との因果を曖昧に残したことで、考察熱が加速。
- 🦈 鮫洲は韓国版で死亡する役どころながら、日本版では逮捕を受け入れ“再生の余地”が描かれた。
- 📜 “説明不足”との批判と、“余白があるから続編を妄想できる”という肯定が拮抗。モヤモヤ→考察合戦のサイクルがコメント欄を賑わせた。
- 🎭 家族愛の温度は日本版が高め。韓国版の決着主義と対照的に、“赦し”を軸にしたラストが日本人の琴線に触れた。
- 🍬 ラムネの謎は次回作への伏線? 真相が語られなかった今、視聴者の“甘い期待”だけが確かに残る──一粒で二度おいしい仕掛けと言えそうだ。
一粒のラムネのなぞ、もやもや…。きっと次の物語がありそう…。
無いかなぁ、でも続きを期待したい気持ち…。
