傅役(もりやく)
傅役(もりやく)とは、帝王学を教える先生役。
竹千代の傅役は、酒井忠世、土井利勝、青山忠俊の三人。
家康と秀忠は、酒井忠世の「知」、土井利勝の「仁」、青山忠俊の「勇」により、竹千代に将軍として必要な「知」「仁」「勇」を身に付けさせようとした。
ただ、酒井忠世と土井利勝は、老中だったのので常に竹千代のそばにいるわけにはいかなかった。
常に竹千代のそばにいた傅役は、青山忠俊だった。
身を挺して竹千代を諫める傅役、青山忠俊
青山忠俊伯耆守は、お諫めを申し上げて、少しご難渋なるときは、自ら無刀になり、大肌脱ぎにて、お膝の上に這い掛かり、それがしを御成敗あそばされて、上のお心を直され候と、強く諫めあらそい申すことたびたびなりき。
「諫めても、それでも行いを改めないなら、私を切ってくれ。」
と、竹千代の膝にすがって諫めたという。
また、竹千代が元服し家光を名乗ってからのことの出来事としても、
家光22歳のころ、踊りにこったことがある。そのとき髪を結い、合わせ鏡で化粧をしていることがあった。
それを見た青山忠俊は、やにわに家光の手から合わせ鏡を取り上げ、庭へ投げ捨てた。
青山忠俊の行動は、日本人のオトナとしての素直な反応だろう。
LGBT法がどうとか言われ、今後の日本では、青山忠俊の行動は「やってはいけない行動」にされてしまう。
だが、男子と女子は違う。
差別では無く、区別されるべきだと私は思う。
青山忠俊の行動をとやかく言うのは、少なくともここでは止めて欲しい。
当時の日本は、そうだったと読んで欲しい。
コメント