おはようございます、なおじです。
今日も朝からドラマに釘づけでした。
「ばけばけ」第8話、いやぁ〜これは参りましたね。
トキちゃん(髙石あかり)の初めてのお見合いに、もう完全にハラハラドキドキ。
本来なら「良縁おめでとう!」となるはずが、気がついたら破談騒動。
これって、まるで生徒が一生懸命準備した発表会で、親が余計なことして台無しにするパターンみたいですね(苦笑)。

今回の見どころはこちら:
- 💕 トキと守道さんのいい雰囲気
- 🎩 父と祖父のちょんまげが原因の破談
- 😭 トキの名台詞「人を幸せにする武士に」
- 🤔 謎めいた「あのあの話」

なぜちょんまげで破談なのか
朝の食卓、父のため息「ムコ、モウ、ムズカシ」ですな
物語は朝の食卓から始まりました。
父・司之介(岡部たかし)の深い「はー」というため息が…。
「ムコ、モウ、ムズカシ」――明るい朝の食卓???
それなのに、なんとも重い「はー」。
元教師の目から見ると、この父の「はー」に**「時代に取り残された者の焦り」と「娘への愛情」**が絶妙に交差している印象を受けたんですよ。
父と祖父の不器用な愛情と、トキちゃんの真っ直ぐな気持ち、笑えるのに泣ける。
まさに没落士族の悲喜劇の教科書のような展開でした。
ちょんまげを 譲れぬ父に 春遠し
お見合い当日、いい雰囲気だったのに

仲人の雨清水傳(堤真一)とタエ(北川景子)に見守られながら、トキは元士族の商人・中村守道(酒井大成)と対面。
大成君、美男子だねー。
西洋式の礼服にざんぎり頭の凛々しい好青年。
トキが期待していた「小豆洗い」のような妖怪系とは真逆の、端正な顔立ち。
それでもトキは「小豆洗いには似ちょらんけど良き」と心の中で呟いてたのかな。
二人の雰囲気は悪くありません。
いや、むしろ良好と言っていい。
目と目が合った瞬間、夢が広がるトキ。
父は「ようやった、ようやった」と喜び、祖父・勘右衛門(小日向文世)は「日本一じゃ」と満面の笑みを浮かべます。
この時は、期待に満ちていました。
ところが――。
破談の理由、それは「武士のプライド」
結果は破談。
トキ本人は気に入られていたというのに、司之介と勘右衛門が明治の世にあってなお頑なに「ちょんまげ姿」を貫き、武士の作法を引きずっていたことが原因…。
即刻お断り。
なんとも切ない話。
廃刀令が公布されたのは明治9年(1876年)。
もう刀を差すことも許されない時代なのに、心だけは江戸時代のまま。
ちょんまげは、元々は武士が兜を着用する際のムレ防止のためだった。
でも明治の世に、もう兜を被る必要はないのです。
それでも父と祖父は、**「武士の誇り」**だけは手放せなかった…。
娘の幸せより、自分たちの矜持を優先してしまう――これは親のエゴと言えばエゴなのですが、同時に時代に翻弄された者の悲しさでもあります。
髷(まげ)一つ 曲げられぬまま 娘泣く
トキの名台詞、父と祖父への訴え
「せめて娘の幸せを壊さない武士に」
破談を告げられたトキは、ついに堰を切ったように父と祖父へ言葉をぶつけました。
「武士でおるのは別にかまわんし、やるなら人のためになる武士になってよ、人のためになる武士、人を幸せにする武士、人に迷惑にならん武士、せめて娘の幸せを壊さない武士」
身につまされる訴えだったでしょうね~。
教師をしていた頃、こういう場面を何度も見てきました。
親が良かれと思ってしたことが、子どもの人生を縛ってしまう。
そして親は、自分が正しいと信じて疑わない。
トキのこの言葉は、まさに「親の愛情と自己満足の境界線」を突いた名台詞でしょう。
かく言うなおじ自身も、「子のため」と「自分のプライド」を天秤にかけ、「プライド」を選んだことがあったなあ。
反省…。

父と祖父の反応、軽く受け流すけれど
トキの父と祖父も、表面では軽く受け流すような態度。
でも本当に何も感じていないのでしょうか。
いや、おそらく内心は傷ついていたはずだよね~。
「武士であること」にしがみつくしかない自分たちの不器用さを、誰よりも自覚しているのでしょうから。
時代は明治。
新政府は近代国家への道を突き進み、士族はもう過去の遺物。
それでも、他に誇れるものが何もない彼らにとって、「武士であること」だけが最後の砦だった。
悲しいかな、その砦が娘の幸せを阻んでしまった。
武士の意地 娘の涙に 曲げ(髷)られず
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