おはようございます、なおじです。
今日10月7日の「ばけばけ」第7話、いやはや参りました。
トキちゃんのお見合いエピソードに、朝から心が揺さぶられましたね。
結論から言うと、お見合いは残念ながら失敗しそう。
理由は「丁髷(ちょんまげ)」という、なんとも切ない明治時代の価値観の衝突。
でもね、今回一番印象に残ったのは、傳さん(堤真一)がトキを連れ出した怪談の舞台・清光院でのランデブーシーンでしたよね。
お見合いの 前に怪談 ランデブー
これ、どういう意味がかくれているんでしょう。
でも、これぞ「ばけばけ」スタイルですね。

傳さんとのランデブー|清光院で見せた父性
NHKの公式あらすじによると、トキ(髙石あかり)は工場で次々と結婚が決まる同僚を見て、完全に落ち込んでいる、とあります。
そこで登場したのが、親戚でもある工場の社長・雨清水傳さん。
「おときを元気づけるため」という名目で、怪談「松風」の舞台である清光院に連れて行ったんです。
この清光院、侍に斬り殺された遊女「松風」の伝説が残る場所で、境内には血痕が残っているとされる怖ーい場所。
でもトキちゃん、怖がりながらも怪談大好き。
「今、最高に楽しいです」って笑顔を見せたんですよね。
「怪談とは怖いだけではなく、さびしいものよのう」
傳さんのこの言葉、教師時代に文学史を教えた身としては、実に深い。
怪談って、単なる怖い話じゃなくて、時代に翻弄された人々の哀しみが詰まってるんですよね。
それをトキに伝えようとする傳さんの姿勢に、なんだか父親の温かさを感じました。
調べてみると視聴者の間でも「やっぱり傳さまの子なのか?」「血のつながりがあるよね」という声が続出。
確かに、ただの親戚以上の配慮ですもんねぇ、なおじもそう感じました。
お見合い大作戦|相手は元士族の好青年

さて、傳さんとタエさん(北川景子)の尽力で実現したお見合い。
相手は元上級武士の中村家の息子・中村守道さん(酒井大成)。
中村家は明治維新後にさっさと商売の道に転じて成功した一家。
一家揃って洋装という、いわば「時代の勝ち組」。
守道さん本人は誠実で素直な好青年で、見た目もイケメン。
一方、松野家の父・司之介さんと祖父・勘右衛門さんは、わざわざ裃(かみしも)姿で登場。
祖父に至っては「跡取りになれば、このようになれるぞ」と空気を読まない発言。
いやぁ、これはまずいですよ。
明治維新で価値観が180度変わった時代に、まだ武家の誇りにしがみついてる。
気持ちは分かるけど、時代は待ってくれないんだぞ~。
思わずテレビに向かって語ってました。
トキちゃん本人は、緊張のあまり「からくり人形」「ロボット」状態。
お茶を運ぶぎこちない姿に、X(旧Twitter)では「ロボットおトキちゃん可愛い!」と愛情たっぷりの声が飛び交いってましたね。
即座に断られる?~理由|丁髷(ちょんまげ)

当人同士の印象は悪くないはず…。とトキちゃん、良い子だもの。
でも、おそらく中村家からは即座にお断りかな…。
理由は言うまでもなく、「今も武家をひきずっているところに、婿入りはさせられない」だろうね。
つまり、丁髷が問題だよ勘右衛門さん
ちょっと、ネタバレ記事を見たら
タエさんは「おトキは悪くないんだわ」と慰めるけど、トキちゃんはショックで家を飛び出し、親友のサワちゃん(円井わん)の胸で号泣するのだそう。
だよねー。そうなるわな~。
「結婚は人柱。明治こわーい」
私の最初の感想そのまま…。
悲しい話なのに、でも「ばけばけ」は何か笑える。
この時代、『士族の多くが経済的困窮と身分意識の板挟みに苦しんだ』という史実を教室では教えます。
教科書では数行で終わる話だけど、実際は一人ひとりの人生がかかってたんですよね~。
それをこうやってドラマで丁寧に描いてくれると、元教師としては本当に嬉しい。
ばけばけスタイル|笑いと涙の絶妙バランス

今回特に感じたのは、「ばけばけ」特有の笑いと切なさの同居。
結婚が決まった友達に「おめでとう」と言いながら「ただ呪うけんね」と…。
クスクス笑ってしまいました。
そんな前振りエピソードの後、ハンバート・ハンバートが歌う主題歌「笑ったり転んだり」が流れると、ほんのりほんわか心が温かくなる。
暗くなりがちな没落士族の物語を、こんなに軽やかに描けるなんて~。
2度目の見返しをしながら、妻に「このドラマ、深いよなぁ」とつぶやいたら、「あなた、毎朝同じこと言ってるわよ」って呆れられました(笑)。
視聴者の反応|親子説が大盛り上がり
放送後のX(旧Twitter)、めちゃくちゃ盛り上がってましたね。
特に注目されたのがトキと傳さんの関係性。
「少しずつ親子関係を仄めかしている」「あれ?血のつながり?」「絶対なんかある」という声が続出。
確かにトキも「おじさまもおばさまも、わが子のように心配してくださる」って言ってたし、視聴者の考察力、さすがです。
ドラマの伏線って、こうやって視聴者と一緒に楽しむものなんですよね。

次回への期待|トキの願いとは
お見合い後、トキは泣きながら父に訴えるそう。
「やるなら、人のためになる武士をやってよ。人のためになって、人に好かれて、人を幸せにする」
形式的な武士の誇りじゃなくて、実質的に人の役に立つ生き方。
これ、現代にも通じる大切なメッセージだなぁ。
明日の第8話では、お見合いの正式な結果がトキに告げられるとのこと。
お見合い前の雨清水傳さんとの怪談ランデブーは、[この二人は実は親子ですよ]という暗示?
このあたり、どうなるんでしょうね。
どうやらばけばけの世界に、すっかりはまって来た私です。
朝ドラって、こういう人生の機微を丁寧に描いてくれるから、やめられない。

