こんにちは、なおじです。
人のうわさも七十五日。
昔からそう言いますが、ばけばけ89話はまさにこれでした。
おトキへの噂、あっという間に消えました。
代わりに江藤知事の食い逃げ記事が新聞を賑わせ、人々の関心はそっちへ移った。
世間ってこういうもん。

この記事でわかること
- 庭に何もなくて安堵したおトキの表情と、噂が消えた理由
- 江藤知事の食い逃げ記事が潮目を変えた経緯と、その倫理的な問題
- 「二度と謝らんでごしなさい」というおトキの言葉の重み
- 錦織の校長就任と、生徒たちの進路に見える新たな胸騒ぎ
- ヘブンとおトキの散歩シーンが象徴する、何気ない幸せの尊さ
庭に何もない、その安堵
「何もなくて喜ぶおトキ」の表情
朝、庭に出たおトキ。
いつもなら誹謗中傷の紙屑やグッズが投げ込まれているはずなのに、何もなかった。
その瞬間の、おトキの表情。
見ていて、なおじも一緒にほっとしました。
前日まで続いていた嫌がらせ。
あれがどれほどおトキを追い詰めていたか。
司之介が駆け込んできた「えらいこと」
そこへ司之介が「えらいこと」と言って飛び込んできます。
県知事の家が人々でごった返しているというのです。
何が起きた?
👉関連記事:ばけばけ88話おトキとサワの友情|ラシャメン誤解と駆けつけ
江藤知事の食い逃げ記事が潮目を変えた
新聞に載った「食い逃げ知事」
新聞には、江藤知事の食い逃げ記事が大きく載っていました。
秘書の古田が支払いを忘れたという誤報。
でも新聞はそう書かない。
「知事、食い逃げ」
この見出しで、世間の関心は一気に知事へ移りました。
おトキの噂は、きれいさっぱり消えた。
人の噂も七十五日、本当にそのとおりでしたねー。
ちょっと安直感があるけど…。
錦織の「ありがとうございます」は倫理的に?
錦織さんが知事に「ありがとうございます、潮目が変わった」と言う場面がありました。
これ、ありなのか。
他人の不幸で自分が救われる構図。
見ていて複雑な気持ちになります。
ただ、明治時代の「情報戦」を描いているとも言えるんですかね。
新聞という新しいメディアが世論をどう動かすか。
錦織は結果論として助かったという意味で言ったのでしょう。
でも、やはりちょっと引っかかりました。
人の噂も七十五日を地でいく展開
ヘブンとおトキたちは喜び合っていましたね。
ヘブン亭ではおいしく夕食を囲みます。
錦織も御相伴にあずかっていた。
知事の食い逃げ事件も、やがて下火に。
人々の関心は、次のゴシップへ移っていきました。
世間の関心って、こんなに移ろいやすいってこと…。
| 場面 | おトキの状態 | ヘブンの反応 | 背景にある事情 |
|---|---|---|---|
| 庭に何もない朝 | 安堵、喜び | 穏やか | 前日まで石やゴミ投げ込まれていた |
| 知事の食い逃げ報道 | 驚き、複雑な表情 | 錦織と喜び合う | 噂の矛先が知事へ移った |
| 夕食での会話 | ヘブンの謝罪に毅然 | 「ごめんなさい」連発 | 異人との結婚への引け目 |
| 散歩への誘い | 「お散歩」と浮かれる | 優しく誘う | 傷が治り、日常が戻った |
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「二度と謝らんでごしなさい」おトキの言葉
この場面、ぐっときます。
ヘブンの「ごめんなさい」連発
日本酒を「おっとっとっと」と言いながら飲むヘブン。
夕食を終え、執筆中のヘブン。先生がおトキに声をかけます。
そして、**「ごめんなさい」**と言ったのです。
「異人、一緒になったから、わたし、悪い、ごめんなさい」
ヘブンの声が、低くて重い。
異人である自分と結婚したせいで、おトキが苦しんだ、と。
その責任を、ヘブンは感じていたんですよね。
おトキの「悪いのは私たちじゃない」
ヘブンの言葉に、おトキは何度も「ちがいます」と返します。
「そげなこと言わんでごしなさい」って。
そして、こう言いました。
「悪いのはヘブンさんでも、私でも、ございません」
毅然とした、強い言葉でした。
教師時代、悪くないのに謝る生徒をたくさん見ています。
周りの空気を読んで、自分が悪いことにしてしまう子…。
でもおトキは違った。
**「私たちは悪くない」**と、はっきり言ったんです。
「一緒になってよかった」という幸せ
さらにおトキは続けます。
「それより、ありがとうございました。ヘブンさんと一緒になって、よかったです」
「でしょう」とヘブン。
二人で笑い合うおトキとヘブン。
こういう何気ない会話で、幸せ感じただろうなあ。
異人との結婚を後悔せず、むしろ感謝している。
おトキの言葉には、夫婦としての信頼がありました。
自分たちの選択への誇りが込められています。
噂が飛び 夫婦の絆 揺るがざる
👉関連記事:ばけばけ75話|ヘブンの嘘におトキが涙した夫婦和解の理由
錦織校長就任と生徒たちの未来
外を見つめるヘブンの視線
ついに、錦織の校長就任が正式に決定しました。
錦織の演説中、ヘブン先生は何やら外を見ています。
何を考えているんだろう。
ヘブンの視線の先に、何があったのか。
気になる場面でした。
帝大を目指す小谷君と錦織弟君
生徒のうち、小谷君と錦織弟君が帝大を目指すことを互いに確認し合います。
錦織弟君のモデルは、錦織友一のモデル・西田千太郎さんの弟、**西田精(きよし)**さんと言われています。
精さんは帝大を卒業しました。
のちに九州帝国大学工科大学の教授になった秀才です。
二人とも優秀で、将来が楽しみですね。
口ごもる正木、何かある予感
でも正木だけは「俺、俺は…」と口ごもりました。
この子、何かありそう。
教師の勘ですが、進路指導で生徒が言葉に詰まるとき、必ず何か背景があります。
経済的理由か、家庭の事情か。
ちょっと胸騒ぎがします。
👉関連記事:ばけばけ83話感想|サワと庄田の初デートと錦織の決意
傷が治って散歩へ
おトキの頭の傷、跡もなく
場面は変わってヘブン亭。
おトキの頭の傷が治りました。
跡も残っていないようです。
本当によかった。
「お散歩」と浮かれるおトキ
夕飯の支度をするおトキを、ヘブンが散歩に誘います。
「散歩…、散歩、散歩…、お散歩」
浮かれるおトキの姿が、愛らしい。
噂が消え、傷も治り、夫婦で散歩に出かける。
この何気ない幸せが、おトキとヘブンにとってどれほど大きな意味を持つことか。
89話は、日常の中に幸福を見出す美しい回でした。
散歩する 二人の影が 並び行く
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Q&Aで振り返る第89話
Q1:江藤知事の食い逃げ記事で噂が消えたのは、倫理的に問題では?
A: なおじもそう感じました。
他人の不幸で自分が救われる構図は、見ていて複雑です。
ただ、これは明治時代の「情報戦」を描いているとも言えます。
新聞という新しいメディアが、世論をどう動かすか。
錦織が「ありがとうございます」と言ったのは、結果論として助かったという意味でしょう。
知事の不幸を喜んだわけではないと思いたいですが…。
Q2:「二度と謝らんでごしなさい」というおトキの言葉、どう感じましたか?
A: ぐっときました。
教師時代、悪くないのに謝る生徒をたくさん見てきたんです。
異人と結婚したこと、それ自体は何も悪くない。
おトキのこの言葉は、自分たちの選択への誇りでした。
ヘブンへの愛情表現でもあります。
「一緒になってよかった」と続けたおトキ、本当に強くなりましたね。
Q3:正木が進路で口ごもったのは、何かありそうですか?
A: 教師の勘ですが、何かあります。
小谷君と錦織弟君が帝大を目指すと確認し合う中、正木だけが「俺、俺は…」と言葉に詰まった。
経済的理由か、家庭の事情か。
進路指導で生徒が言葉に詰まるとき、必ず何か背景があります。
今後の展開が気になりますね。
筆者紹介|なおじ
元社会科教師として35年間教壇に立ち、現在は8つのブログ(ドラマ・芸能・政治・歴史・スポーツ・旅・学び・書評)を運営しています。
ドラマ記事では、「心の揺れ」をていねいに「感受」しつつ、社会科教師として培った背景知識でシーンの奥行きを解説するスタイルを大切にしています。