こんにちは、なおじです。
SNSでの誹謗中傷が問題になる現代。
しかし、明治時代にも同じような理不尽な偏見があったんですね。
「ばけばけ87話」で石を投げられたおトキちゃん。
そして、木刀を握るヘブンを必死に止める姿に、なおじは胸が締め付けられる思いでした。
今回の87話では、偏見がエスカレートし、暴力へと発展する様子が描かれます。
司之介が傷を負い、おトキが石を投げられ、ヘブンの怒りが爆発寸前まで高まる展開。
それでも冷静さを保ったおトキの強さを、元教師の視点から読み解きます。

この記事でわかること
- 司之介が相撲取りともめた理由と、おトキの「父上、ありがとう」に込めた複雑な想い
- 錦織の友情とヘブンが梶谷を投げ飛ばした瞬間の心理
- おトキが石を投げられたシーンと、誰も名乗らない卑怯さの意味
- 木刀を握るヘブンをおトキが止めた「やめてごしなさい」の強さ
- なおじが教師時代に見た理不尸な偏見と、怒りをコントロールする勇気
父の傷と「ラシャメン」のうちわ

このシーン、本当に痛ましかったです。
司之介の頬の傷が語るもの
朝、コメを研ぐおトキのもとに現れた司之介とおフミ。
司之介の頬には傷がありました。
「転んだ」と言い張る司之介。
でも明らかに様子がおかしい。
ヘブンも起き出してきて、司之介の傷を見て「ケンカ」と問うんです。
そこへ物音が…。
玄関に「ラシャメン」と書かれたうちわが投げ込まれました。
ヘブンが必死に隠そうとしますが、おトキは無理やり取り返してそれを見てしまいます。
配達中に根も葉もない噂を言われ、相手が相撲取りだったために傷を負ったことを明かす司之介。
娘のために身を挺して戦った父の姿。
なおじは胸が熱くなる思いでした。
おトキの「父上、ありがとう」
うちわを見たおトキの表情。
哀しげで、申し訳なさそうで。
そして**「父上、ありがとう」**とつぶやいた声。
自分のせいで父が傷つけられた罪悪感。
それでも守ってくれた父への感謝。
おトキの複雑な心情が、あの一言に凝縮されていました。
明治時代、外国人と関わる家族は「国を裏切る者」と見なされることもあったでしょう。
軽そうな人間に見える司之介。
ですが司之介は司之介なりに、そんな時代の偏見と戦っていたわけですね。
ここ、見ていてどう感じましたか?
錦織の友情と梶谷の疑念

この展開、なおじはハラハラしながら見ていました。
「ホント、トモダチ」の重み
心配して駆けつけた錦織。
ヘブンは「ホント、トモダチ」と言葉を贈ります。
この一言、本当に重い。
周囲から孤立する中で、錦織だけは信じてくれた。
ヘブンが信念をもって心を開いた瞬間だったんですね。
👉関連記事:ばけばけ83話感想|サワと庄田の初デートと錦織の決意
でも、錦織が持参した松江新報の記事を見て、司之介は「梶谷、あのやろう」と怒りをあらわにします。
おトキは「きっとみんなにわかってもらえるけん」と言いますが、その言葉もむなしく響きました。
ヘブンが梶谷を投げ飛ばした瞬間
そこへ現れた梶谷記者。
掴みかかる司之介を制止したものの、梶谷が**「おトキは本当にラシャメンではないのか」**と問うた瞬間。
ヘブンが本気で怒りました。
梶谷を投げ飛ばしたヘブン。
これは妻を守るという強い意志の表れですよ。責められますか…。
そして、おトキを抱きしめて「私が守る」と宣言します。
この言葉、後の展開への伏線でもありました。
石を投げられたおトキ
この場面、なおじは本当に胸が痛みました。
シジミ売りの冷たい拒絶
出勤時、梶谷とは別の記者たちがヘブン亭を取り巻きます。
雨清水家のおタエ様と三之丞も新聞を見て心配している様子。
学校でも一部の学生たちが騒ぎ始めました。
おトキが買い物に出る際、へんてこな格好(かえって目立ちそう)で外出しようとします。
心配したおフミも同行することに。
でも、シジミ売りから**「あんたたちには売れない」**と拒絶されてしまいました。
商売をしている人たちにとって、「噂のある客」と関わることは死活問題。
なおじも教師時代、保護者から「あの子とは遊ばせたくない」と言われた児童を見てきました。
理不尽ですよね。
額の傷と誰も名乗らない卑怯

そして帰路。
誰かがおトキに石を投げつけました。
額に傷を負うおトキ。
「誰なんですか」とおフミが鋭く詰問しますが、誰も応えません。
この卑怯さ。
顔も名前も出さずに、ただ石を投げる。
明治時代、外国人への偏見は「愛国心」として正当化されることもあった…。
でも、その実態は、こうした匿名の暴力だったわけですね。
なおじは、この場面で涙が出そうになりました。
木刀を握るヘブンとおトキの制止

このシーン、「ばけばけ87話」の最大の見どころでした。
ブードゥー人形と怒りの爆発
帰宅したヘブンは、おトキの額の傷を見つけて抱きしめます。
おトキも泣き出してしまいました。
「大丈夫」と一言だけ言い、木刀を手に駆け出そうとするヘブン。
玄関先には、ブードゥー人形まで置かれていました。
石を投げるか 匿名の勇気 哀れなり
ヘブンの怒り、当然です。
愛する妻が傷つけられた。
犯人を探し出したい。
その気持ち、なおじもよくわかります。
「やめてごしなさい」に込めた強さ

でも、おトキは必死にヘブンを止めます。
**「やめてごしなさい。私は大丈夫ですけん」**と何度も繰り返すおトキ。
自分が被害者なのに、冷静に愛する人を守ろうとする。
このまま暴力沙汰を起こせば、ヘブンは松江にいられなくなる。
それを誰よりも理解していたからこその行動でした。
👉関連記事:ばけばけ75話|ヘブンの嘘におトキが涙した夫婦和解の理由
おトキの強さ、本当にすごい。
なおじが見た理不尽な偏見と怒りのコントロール
教師時代に出会った偏見
なおじも35年の教師生活の中で、こうした理不尽な偏見を何度も見てきました。
結構あるんです、こういうの。
家庭環境や外見を理由に、根も葉もない噂を立てられた児童・生徒たち。
その度に、なおじは怒りと無力感に苛まれたものです。
おトキが受けた差別は、明治時代という時代背景もあります。
でも、現代にも通じる問題です。
見た目や出自だけで人を判断し、石を投げる。
そんな卑劣な行為が、今も形を変えて存在しています。
怒りに任せない勇気

なおじ自身も、理不尽な出来事に怒りを感じ、行動しそうになった・してしまったことが何度もあります。
でも、怒りに任せて行動してうまくいったためしはありません。
おトキは、自分が被害者なのに冷静にヘブンを止めました。
怒りをコントロールする強さ。
それがおトキの真の強さだと、なおじは感じました。
👉関連記事:ヘブン松江去る宣言とトキの揺れ|ばけばけ51話
教師として、なおじも児童に伝えてきました。
「怒りを感じることは悪くない。でも、その怒りをどう表現するかが大切だ」と。
おトキちゃん、よく頑張ったね。
87話で描かれた偏見の連鎖
| 場面 | 被害者 | 行為 | おトキの反応 | 背景にある事情 |
|---|---|---|---|---|
| 配達中 | 司之介 | 相撲取りと揉めて負傷 | 哀し気に「父上、ありがとう」 | 家族を守るため |
| 買い物 | おトキ・おフミ | シジミ売りが販売拒否 | 無言で家路を急ぐ | 商売への影響を恐れた |
| 帰路 | おトキ | 石を投げられ額に傷 | 泣き崩れる | 誰も名乗らない卑怯さ |
| 玄関 | ヘブン・おトキ | ブードゥー人形が置かれる | ヘブンを必死に制止 | 暴力沙汰で松江を追われる恐怖 |
この表を見ると、偏見がエスカレートしていく様子がよくわかります。
最初は言葉だけだった差別が、暴力へと変わっていく。
なおじが教師時代に見たいじめも、同じパターンでした。
Q&Aで振り返る87話
Q1:司之介はなぜ傷を隠そうとしたのですか?
娘のおトキをこれ以上心配させたくなかったからですよね。
配達中に「ラシャメン」の噂を言われ、相撲取りともめて負傷しました。
父としての優しさと、時代の理不尽さが交錯するシーンでした。
Q2:おトキが石を投げられたシーン、どう感じましたか?
なおじは本当に胸が痛みました。
誰も名乗らない卑怯さ。
明治時代の外国人への偏見は、こうした暴力にまでエスカレートしていたんです。
現代のSNSでの匿名攻撃とも重なりますね。
Q3:ヘブンを止めたおトキの「やめてごしなさい」、なぜあんなに強い言葉に聞こえたのですか?
自分が被害者なのに、愛する人を守るために冷静さを保ったからです。
暴力沙汰を起こせば松江にいられなくなる。
それを誰よりも理解していた強さでした。
怒りをコントロールする勇気、本当にすごいと思います。
【筆者紹介|なおじ】
元社会科教師として35年間教壇に立ち、理不尽な偏見と向き合ったことも両手の指では足りません。
現在は8つのブログ(ドラマ・芸能・政治・歴史・スポーツ・旅・学び・書評)を運営しています。
ドラマ記事では、「心の揺れ」をていねいに「感受」しつつ、社会科教師として培った歴史背景でシーンの奥行きを解説するスタイルを大切にしています。