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ばけばけ67話|20円の給金問題でおトキが婚約を言えなくなった理由を元教師が解説

ばけばけ67

こんにちは、なおじです。

ばけばけ第67話の20円給金問題を見ていて、35年間教えてきた社会科の授業を思い出しました。

生徒に最も伝えにくかったのが「お金の現実」です。

夢を追うのは大切だけど、生活費は必要。

この矛盾を、どう教えればいいのか。

第67話のおトキは、まさにその狭間にいます。

ヘブンとの結婚を望みながら、月20円(現代換算約70~80万円)の給金を失う不安に直面。

恋愛と経済の葛藤を、今日は給金問題を軸に見ていきます。

ばけばけ 67話 結婚報告

この記事でわかること

  • ばけばけ第67話で浮上した20円の給金問題とは何か
  • 明治時代の月20円は現代換算でいくらに相当するか
  • おトキが給金にこだわる理由と家族への責任感の深さ
  • 給金問題がヘブンへの返答を遅らせた経緯と心理
  • 明治時代の女性が直面した経済的自立の難しさ
目次

第67話で浮上した20円の給金問題

おフミの一言で気づいたおトキ

第67話では、おトキの母・おフミが何気なく言った一言が、おトキの人生を揺るがします。

「まあええじゃないですか。おトキが女中を続けられると」

この瞬間、おトキははっと気づきました。

女中でなくなると、月20円の給金がもらえなくなる

ヘブンと結婚すれば、おトキは妻になります。

妻になれば、当然女中ではなくなる。

母の一言で、この当たり前の事実に、おトキは初めて向き合ったんですよね。

👉関連記事:ばけばけ第66話|元教師が語るヘブンのプロポーズと家族の意味

女中でなくなると20円を失う

前話の第66話では、ヘブンからプロポーズを受けて幸せの絶頂にいたおトキ。

しかし現実は甘くありませんでした。

経済問題という、恋愛だけでは解決できない壁が立ちはだかったんです。

おトキにとって、この20円は単なる給料ではありません。

没落士族の娘として、家族を支える生命線。

なおじも教師時代、進路指導で「やりたいこと」と「食べていけること」の板挟みになった生徒を何人も見てきました。

そんな生徒たちの顔が、おトキの表情と重なるんです。

明治時代の20円は現代の約80万円

制作統括・橋爪國臣氏

制作統括が明かした給金の価値

NHK「ばけばけ」の制作統括・橋爪國臣氏が、まんたんウェブのインタビューで明かしています。

おトキの月給20円は、現代換算で約70〜80万円に相当すると。

年収にすれば、約1000万円です。

この数字を聞いて、なおじは思わず「ワーオ」と声が出ました。

年収1000万円相当の重み

現代で月収80万円といえば、大企業の課長クラスか、専門職の収入です。

それを20代前半の女性が稼いでいた。

これは破格の待遇。

【表:おトキの給金20円の価値比較】

項目明治時代現代換算備考
月給20円約70〜80万円NHK制作統括談
年収240円約1000万円没落士族には破格
一般女中の月給3〜5円約10〜20万円おトキは特別待遇
当時の米1俵約10円20円で米2俵分

(出典:NHK制作統括・橋爪國臣氏インタビュー、まんたんウェブ2025年11月8日)

没落士族にとっての生命線

おトキの家は、元は武士の家柄。

しかし明治維新後、多くの士族が経済的に困窮しました。

そのためおトキの月20円は、家族全員の生活を支える柱だったはずです。

なおじが授業で明治時代の士族の窮状を教えるとき、いつも「収入を失った武士たちの苦しみ」を強調していました。

おトキの給金は、まさにその苦しみを和らげる光だったんですよね。

給金問題がおトキを追い詰めた理由

おトキ 給金問題 追い詰められる

家族を支える責任感との葛藤

おトキは、ヘブンを愛しています。

それは疑いようがありません。

しかし同時に、家族への責任感も強く持っている。

この2つの間で、おトキは引き裂かれました。

結婚すれば愛する人と一緒にいられる。

でも家族は経済的に困窮する。

どちらも大切。

どちらも捨てられない。

これは学級会だったら、3時間コースの議題にできるかも…。

恋愛と経済の狭間で揺れる女性

明治時代の女性にとって、経済的自立は極めて困難でした。

結婚すれば、夫に経済を依存する。

働き続けるなら、結婚を諦めるか遅らせる。

おトキは女中として働くことで、かろうじて自立していました。

しかしヘブンと結婚すれば、その自立は失われます。

ヘブンは経済的に安定していますが、おトキにとっては「自分が家族を支える」ことに意味があったんです。

👉関連記事:ばけばけ第31話ネタバレ感想~トキ女中へ!

錦織への相談とおサワに言えない理由

おトキは、給金問題を錦織に相談します。

一方で、親友のおサワには異人との結婚を家族にどう伝えるかを相談できませんでした。

なぜか。

おサワの前で、家の前で立ち話をしようとしたおトキ。

しかし結局、言葉が出てこなかったんです。

「ヘブンと結婚することを、じいさまにどう言えばいいのか」。

この悩みは、親友だからこそ逆に言いづらい。

おサワに話せば、一緒に悩んでくれるでしょう。

でも家族との関係という、最も繊細な問題は、友情だけでは答えが出ません。

なおじも教師時代、生徒が「親との関係」で悩んでいるとき、

友達には相談できずに一人で抱え込む姿を何度も見ています。(気づかないふりをすることが多かったですけど…。)

家族のことは、どんなに仲が良くても言いにくい。

それが現実です。

ヘブンの苛立ちと給金問題の交錯

ヘブン 苛立ち

「異人はだめなのか」という誤解

夜、ヘブン亭に戻ってきたおトキを、ヘブンが問い詰めます。

「あなたは女中ではない。なぜ帰る?」

「まだ家族に言っていないのか?」

そして、ついにヘブンは言ってしまいました。

「異人はだめなのか」

ヘブンは、おトキが婚約を言えない理由を、「異人だから」だと思い込んでいます。

しかし実際は違う。

おトキが悩んでいたのは、家族への責任感でした。

この行き違い。

胸がざわざわ…、です。

おトキが本当に悩んでいたこと

ヘブンには、おトキの経済的な事情が見えていません。

ヘブンは経済的に安定しているため、「20円の給金を失う不安」を実感できないんです。

一方おトキは、「異人だから」という理由ではなく、「家族を支えられなくなる」という理由で悩んでいました。

このすれ違いが、二人の関係をギクシャクさせます。

なおじも教師時代、生徒と保護者の間に立って、こうした行き違いを何度か調整した経験があります。

お互いが相手の立場を理解していないと、誤解は深まるばかりです。

「言います!」という決意の重み

しかし最後、おトキは家に駆けて帰りながら叫びます。

「言います!」

この一言に、おトキの覚悟が込められていました。

給金を失うかもしれない。

家族に反対されるかもしれない。

それでも、ヘブンとの未来を選ぶ。

おトキの決意は、単なる恋愛感情だけではありません。

経済的な不安を乗り越えた上での決断です。

さて、松野家の人々はどう反応するのでしょう…。

特に、勘右衛門おじじ様の反応が気になる…。

Q&Aで振り返る第67話の給金問題

Q1: ばけばけ第67話で浮上した20円の給金問題とは?

おトキが女中でなくなるとヘブン家からの月給20円(現代換算約80万円)を失うという問題です。

この経済的不安が、婚約を家族に言えない新たな理由になりました。

Q2: 明治時代の20円は現代でいくらですか?

NHK制作統括によると、月給20円は現代換算で約70〜80万円、年収にして約1000万円に相当します。

当時の一般女中の月給が3〜5円だったことを考えると、破格の待遇でした。

Q3: おトキはなぜ給金にこだわるのですか?

没落士族の娘として、家族を経済的に支える責任感があるためです。

20円の給金は家族の生命線であり、恋愛感情だけで手放せない重みがありました。


筆者紹介|なおじ

元社会科教師として35年間教壇に立ち、明治時代の経済史や女性史を教えてきました。

現在は8つのブログでドラマ芸能政治歴史スポーツ学び書評を執筆しています。

ドラマ記事では「時代背景」や「心の揺れ」をゆっくり言語化するスタイルです。

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