こんにちは、なおじです。
今朝「錦織先生 訪問 ばけばけ 第60話」のシーンを見た後、妻が一言。「ねぇ、あの錦織さん、ヘブン先生にガチ恋してない?」
いやいや、そこまでは……と言いかけたんですが、確かにあの重い雰囲気と言葉選びは普通じゃなかった気もするんです。
ばけばけ第60話は、伊武雅刀さん演じる大雄寺の住職の再登場から始まり、おトキとヘブン先生の関係が微妙に揺れ動く、もやもやーっとした回でしたね。

この記事でわかること
- 伊武雅刀さん演じる大雄寺住職の再登場と「水あめを買う女」怪談の意味
- おトキが立ったまま眠るほど疲れていた理由と献身の深さ
- 錦織先生がなぜヘブン先生に直接頼まず、おトキを通したのか
- 「滞在記が完成すれば、先生はいなくなる」という言葉の重み
- おトキが突然怪談を語りたがらなくなった心理的背景
- ヘブン先生の「私好きです」という言葉の真意
- 銀次郎からの手紙とシャーロットの登場が示す恋愛模様の複雑化
- 錦織先生の態度から見えるヘブン先生への感情
伊武雅刀さんの怪談、再び

ばけばけ第60話は、大雄寺の住職として伊武雅刀さんが再登場するシーンから始まります。
おトキは、ヘブン先生のために「水あめを買う女」の怪談をもう一度聞きに訪れたんですね。
伊武雅刀さんの語り口には、独特の鬼気迫るものがある。
あの低音の響きと間の取り方は、聞いているだけでゾクゾクしてきましたよね。(57話)
それを学びたかったのかな。
第56話でこの怪談が初めて語られたとき、ヘブン先生は「オハライ、オモシロイ」と喜んでいました。
それは、住職の怪談の語り方にも強い興味をもったからなのでは…。
おトキがこの怪談をもう一度聞きに来たのは、住職の語りを学んでヘブン先生との夜の怪談語りをより充実させたかったから。
好きな人のために、何度も寺を訪れるおトキの姿は、本当に健気でした。
大雄寺の怪談が持つ意味
「水あめを買う女」は、実在する有名な怪談ですよね。
水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」の原形「墓場鬼太郎」のルーツ。
小泉八雲が収集した怪談の中にも、こうした庶民の暮らしと結びついた物語が多く登場するんです。
住職の語りには、単なる恐怖だけでなく、人間の業や哀しみが込められている。
だからこそ、ヘブン先生は何度も聞きたがるんでしょうね。
ここ、見ていて「怪談が単なる娯楽を超えている」って感じませんでしたか。
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旅館での日常とおトキの疲労

春が近づく花田旅館では、夕食の準備が進んでいました。
そんな中、立ったまま寝ていおトキを花田ツルさんとおウメが前後から支える場面が印象的でしたねー。
おトキちゃん、立ったまま眠っている。
器用ですねー。
相当疲れてますよ、これは。
【表:おトキの疲労を示す要素】
| 状況 | 具体的描写 | 背景にあるもの |
|---|---|---|
| 立ったまま寝る | ツルとウメに支えられる姿 | 連日の怪談語り、深夜まで。 |
| 夕食準備中 | 春の繁忙期に向けた準備 | 女将見習いとしての責任感 |
| 大雄寺への往復 | 何度も寺を訪れる | ヘブン先生のための情報収集 |
おトキは、ヘブン先生と毎晩怪談を語る喜びを感じながらも、体力的には限界に近づいていたわけ。
でも、その疲労を表に出さないのがおトキちゃん。
ツルとウメの支え
花田ツルさんとおウメが、前と後ろから支える姿勢。
これは、おトキが花田旅館という「第二の家族」にも支えられていることの象徴。
明治の女性が一人で働きながら自立を目指すのは、並大抵のことじゃなかったはず。
でも、おトキには支えてくれる人たちがいた。
だからこそ、前に進めるんでしょう。
このシーン、朝ドラの温かさが詰まってますよね。
この何気なさ、好きだなー。
錦織先生の突然の訪問

久々に現れた錦織先生は、おトキに「君は確か、怪談が好きだったよね」と切り出します。
そして、ヘブン先生の滞在記完成のために、怪談をヘブン先生に語ってほしいと依頼するんです。
おトキは「ご心配なく。もうやっちょりますけん」と答える。
毎晩ヘブン先生と怪談を語っていることを嬉しそうに話しました。
でも、錦織先生の表情は重いまま。
ここで感じるのは、錦織さん「なんで直接ヘブン先生に言わないの?」ということ。
学級会だったら、「なんで本人に言わないんですか」って絶対つっこまれるやつですよ、これ。
錦織先生の真意
錦織先生の態度は、いったい何?
一つは、ヘブン先生のあの言葉「錦織さんは、単なる通訳」発言への反発。
天才錦織さん、かなりねちねちした性格のよう。
それとも、ヘブン先生に何か複雑な感情がある?
まさや、我妻が言ったように「錦織先生、ヘブン先生に恋してる?」
ボーイズ・ラブか?
確かに、あの重い雰囲気と言葉選びは、単なる友人や通訳者の立場を超えている気がしてきた。
錦織先生の揺れる心。
見ていて、こちらまでモヤモヤしてきたよ。
👉関連記事:ばけばけ55話リヨ様お礼の意味と錦織幽霊の伏線を考察
別れの予感が突きつけられる

錦織先生は、おトキに重大な事実を告げます。
「君が怪談を語れば語るほど、滞在記は完成に近づき、先生はここからいなくなるということになる」。
この言葉は、おトキの心に大きな影を落としたよう。
今まで幸せの絶頂にいたおトキが、一気に気持ちが重くなる瞬間が…。
おトキにとって、ヘブン先生との怪談の時間は、かけがえのないもの。
でも、その時間が積み重なるほど、別れが近づいてくる。
これは、切ないジレンマですよねー。
おトキのジレンマ
ヘブン亭に戻ったおトキは、「怪談は語りたい、でもヘブン先生の滞在記を完成させたくない」という複雑な表情。
ヘブン先生の力になりたい気持ちと、ずっと一緒にいたい気持ち。
この二つが激しく衝突していて、頭から湯気がでそう。
元教師として、生徒の進路指導をしてきた身としては、このジレンマがよく分かるんですよ。
応援したいけど、離れたくない。
そういう気持ちって、誰にでもあるでしょう。
おトキの表情を見て、胸がざわざわしませんでしたか。
おトキが怪談を語りたがらなくなる

夜もふけ、ヘブン先生が「おトキ師匠、はやく怪談」と迫ります。
でも、おトキは「鍋の汚れがひどいから、今日は怪談なし」と言い訳をする。
すると、ヘブン先生は自ら鍋を洗い、汚れを落としてしまうんですよね。
今度は、ヘブン先生に風呂を勧めるおトキ。
【表:おトキの言い訳とヘブン先生の対応】
| おトキの言い訳 | ヘブン先生の対応 | おトキの心理 |
|---|---|---|
| 鍋の汚れがひどい | すぐに鍋を洗ってしまう | 怪談を語れば別れが近づく恐怖 |
| 風呂を勧める | 入らずに怪談を求める | 時間を引き延ばしたい |
| 素直に語れない | 何かを察し始める | 嬉しさと悲しさの混在 |
ヘブン先生は、何かを察したんでしょう。
「かいだん、かたる、きらい?」と尋ねます。
ヘブン先生の「私好きです」
さらにヘブン先生は、「私好きです(トキの語る怪談が)、私好きです(トキの考え方が)」と…。
「怪談を語るおトキが好き。あなたの考えが好き」。
この言葉をいわれたらねぇ。
トキには、「ヘブン先生が、トキを好き」と言っているように聞こえちゃいますよねぇー。
これじゃ、話さないわけにはいかない。
トキは、「水あめを買う女」の怪談を、おトキの言葉で話し始めるんです。
伊武雅刀さんの和尚とは違い、おトキちゃんの語りはなんだか色っぽい。
おトキの語りは、愛情がこもっているから。
ヘブン先生への想いが、言葉の一つ一つに滲み出ている。
このシーン、二人の距離が、さらにグッと縮まった瞬間だった…。
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新たな波乱の予感

本日の終盤、松野家に銀次郎さんから手紙が届きます。
「おトキちゃんとやり直したい」という内容。
さらに、来週はシャーロットさんも登場する気配。
これはもう、恋愛模様が一気に複雑化する展開ですよ。
おトキは、ヘブン先生との関係が深まりつつある中で、過去の夫からの連絡を受ける。
一方、ヘブン先生にはシャーロットという存在が、世界の端っこ、極東の日本に現れる。
何関係これ?
四角関係?
いや、錦織先生を入れたら五角関係?
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Q&Aで振り返る第60話
Q1:錦織先生はなぜヘブン先生に直接言わなかったのですか?
A1:ヘブン先生への尊敬や遠慮、も確かにあるでしょう。でも、ヘブン先生の「錦織は通訳」という言葉にずっとこだわっている。相当にねちっこい性格だから?
でも、私の妻などは「錦織さんはヘブン先生に恋愛感情がある」から、面と向かってしゃべれないとの意見もあり。
Q2:おトキが急に怪談を語りたがらなくなった理由は?
A2:錦織先生から「怪談を語るほど滞在記が完成し、先生が去ってしまう」と聞いたため、別れが怖くなったからです。
Q3:ヘブン先生の「私好きです」はどういう意味ですか?
A3:「怪談を語るおトキが好き。あなたの考えが好き」という意味で、おトキへの好意と尊敬を示しています。
Q4:銀次郎とシャーロットの登場は何を意味しますか?
A4:おトキとヘブン先生の関係に新たな波乱が訪れることを示唆しており、恋愛模様がさらに複雑化する予感です。
Q5:伊武雅刀さんの怪談とおトキの怪談はどう違いますか?
A5:伊武雅刀さんは鬼気迫る語り口、おトキはヘブン先生への愛情がこもった色っぽい語り口という違いがあります。
筆者紹介|なおじ
元社会科教師として35年間教壇に立ち、進路指導や生徒の恋愛相談にも数多く対応してきました。
現在は7つのブログでドラマ・芸能・政治・歴史・スポーツ・旅・学びについて執筆しています。
ドラマ記事では、時代背景や登場人物の心の揺れをゆっくり言語化するスタイルを大切にしています。
「ばけばけ」は明治という過渡期を生きる人々の恋愛や自立を描いた作品として、毎朝欠かさず視聴し、妻と感想を語り合っています。