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『あんぱん』第9話【ネタバレ考察】朝田パンと松嶋母との再会シーン

2025年4月10日放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』第9話は、「朝田パン」開店と嵩(木村優来)の母・登美子(松嶋菜々子)との衝撃的な再会が描かれました。

この回では、希望と絶望が交錯するドラマチックな展開が視聴者の心を揺さぶり、SNSでも大きな話題となっています。

本記事は、あらすじから心理描写、史実との関連、視聴者の反応まで徹底的に考察します。

目次

第9話あらすじ~希望と絶望の二重奏

朝田パンの苦戦と母子再会の兆し

「朝田パン」はついに開店しましたが、御免与町ではパンを食べる習慣がなく、売れ行きは芳しくありません。

のぶ(永瀬ゆずな)と羽多子(江口のりこ)が呼び込みに奮闘するも、おそらく1日20個も売れない状況に苦戦しているようです。

一方、嵩のもとには母・登美子から久しぶりに葉書が届きます。

「迎えに行くにはもう少しかかる」と書かれたその葉書を見て、嵩は希望を抱きます。

千尋の熱病と嵩の決断

弟・千尋が高熱で「カアちゃまに会いたい」と泣く姿に、嵩の胸は(私の胸も)張り裂けそうになりました。

もしかすると千尋は幼いながらも、本当は初めから全て知っていたのかもしれません。

松嶋菜々子演じる登美子が実の母で、嵩が実の兄だということを。

ただそれを口にしてはいけないと、小さな心で必死に抑えていたのに、熱に浮かされた時だけ本当の気持ちが溢れ出てしまったのかも…。

お母さんに会いに行けばいい!」とのぶは元気よく言いました。

でも後になって、その軽い一言が嵩を危険な旅へと押しやってしまったかもしれないと気づき、胸が痛みます。

それでも嵩は決意しました。

母からのハガキの住所を頼りに、たった一人で高知へ向かうと・・・。

高知での母との再会

嵩は住所を頼りに高知の町で母・登美子の家を探し当て、立派な屋敷の前で「ごめんください!」と勇気を振り絞って声をかけます。

すると玄関から登美子が姿を現し、「崇…」とつぶやきます。

嵩も「お母さん」と小さく応え、二人はしばらく無言で見つめ合うという場面で第9話は終了します。

この後の展開は・・・、
「何しに来たの?」という冷たい言葉や登美子の再婚の事実、嵩が深く傷つき走り去るシーンなどが、4月11日放送の第10話で描かれることが予告されています。

かわいそうに・・・。

朝田パン開店の意味と史実との関連

のぶ

価格設定の妥当性

朝田パンでは1個10銭というヤムおじさん(阿部サダヲ)の希望価格から、羽多子の提案で1個3銭に設定されました。

この価格設定は昭和初期の物価水準を忠実に反映しています。

例えば1923年当時、銀座木村家総本店で販売されていたあんぱんは2銭5厘でした。

地方である高知県で3銭という価格は妥当と言えるでしょう。

朝田パンは史実か?

調査によると、小松暢(やなせたかしの妻)の実家にはパン屋経営の記録はなく、「朝田パン」は完全な創作と思われます。

しかしやなせたかしが少年期に親しんだパン屋「メイゾン木村」の影響が、『アンパンマン』のジャムおじさんキャラクターに反映されている可能性があります。

松嶋菜々子演じる登美子のキャラクター分析

冷たい「何しに来たの?」発言の意味

登美子が放った「何しに来たの?」という言葉には、自立した女性として生きる決意や、新しい家庭を守る責任感が込められているようです。

一方で、自分を訪ねてきた息子への愛情や葛藤も垣間見えます。

この複雑な心理描写は松嶋菜々子による繊細な演技によって見事に表現されているといいます。

白い傘の象徴性

第3話で登美子が手にした白い傘は、第9話でも重要なモチーフとして登場します。

視聴者からは「傘が心情を表している」「回転する傘が迷いを示している」といった解釈が寄せられています。

この傘は希望と絶望、母性と自立という二重性を象徴していると言えるでしょう。

嵩と登美子の母子関係~心理描写と史実比較

嵩の期待と裏切られた衝撃

嵩は母から届いた葉書に希望を抱き、高知まで旅立ちました。

しかし冷たい態度や再婚という事実によって、その期待は裏切られ、大きな心の傷を負うでしょう。

この経験は嵩(やなせたかし)の人生観や創作活動に深い影響を与えたと思われます。

やなせたかし実人生との比較

実際のやなせたかしも幼少期に母親・柳瀬登喜子から離れて育ちました。

彼女は官僚との再婚後やなせ兄弟を叔父夫婦に預けています

この経験が『アンパンマン』で描かれる「自己犠牲」や「優しさ」のテーマにつながっていることは間違いありません。

視聴者反応~SNSで話題沸騰

Twitterで寄せられた声

Twitterでは「松嶋菜々子演じる冷たい母親像がリアルすぎて切ない」「千尋役の平山正剛くん、熱病シーンで涙腺崩壊」など、多くの感想が投稿されました。

また、「白い傘」の象徴性について議論する投稿も多数見られました。

「白い傘」の象徴性に関する視聴者の代表的な意見としては、検索結果から以下のような解釈が見られました:

  1. 「手を振る嵩に傘を回して応えている様にも見える」という意見があります。登美子が直接振り返らなくても、傘を回すことで別れの挨拶に応えているという解釈です。
  2. 「クルクル回る傘の中で泣いていたと思う」という声も多くありました。登美子が感情を隠すために傘を回していたという見方で、母親としての葛藤や悲しみを表現していると捉えています。
  3. 「白い傘は別れの象徴」という意見も見られました。タイトルにあるように「<すぐ迎えに来る>手を振る嵩を振り返らず、傘を…」という場面設定自体が、「白い傘」が親子の別れを象徴していることを示唆しているという解釈です。

これらの意見から、「白い傘」が単なる小道具ではなく、母子の別れや登美子の複雑な心情を表現する重要な象徴として視聴者に受け止められていることがわかります。

高知県で驚異的視聴率

第9話放送時、高知県で41.6%という驚異的視聴率を記録しました。

これはやなせたかしが地元出身であることや、高知県文化へのリスペクトが作品全体に込められていることによるものです。

今後の展開予測~アンパンマン誕生への伏線

母子関係修復への可能性

やなせたかしさんと母親の関係、実はすごく複雑なんです。小学2年で別れた後、5年生のときに一度再会していて、二人で写った写真が残ってるんです。

でも、その後はそう頻繁に会ってたわけじゃないみたい。「思い出の中で生きていた」って表現がピッタリな関係だったようです。

さらに25歳の時に、もう一度再開してるということでした。しかし、その後はまた疎遠のまま時が過ぎていったようです。

でもやなせさんは、「母親のことは全然恨んでなかった」と言っています。むしろ詩や物語の中で優しく描いています。実話の世界では疎遠が続いたけど、ドラマだとまた違う展開になるかも?ドラマの中ではどんな関係になるのか、一緒に見守っていきたいと思います。

「人を救うパン」への転換

草吉(阿部サダヲ)が作る朝田パンには、人々を笑顔にする力があります。

この設定は後の『アンパンマン』創作へつながる重要な伏線と言えるでしょう。

まとめ~苦悩から生まれる創造性

『あんぱん』第9話では、「朝田パン」の開店という希望と、「母との別れ」という絶望的体験が対比的に描かれました。

この回は主人公・嵩(やなせたかし)の人生観形成だけでなく、日本の国民的キャラクター『アンパンマン』誕生への道筋にも深く関わっています。

明日4月11日の第10話も楽しみですね。

あんぱん‐9

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